大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

リズム感を養うと、思っていることを言葉に表すのが上手になりコミュ障が改善されるたった1つの理由



赤ちゃんが “言葉のリズム” を覚えると、言語の発達へとつながるそうです。


脳内には特殊な機能があって、「音楽」を聴いても「人が話す」のを聴いても、どちらも全く同じように脳機能的に反応するのです。

そう聞いて、言葉とリズムに関するいくつかのエピソードを思い出しました。

 

リズムにのせて言いにくい事を言う民族

 

このことを知ったとき、アマゾンの秘境で暮らす先住民の人たちのコミュニケーションを思い出しました。

 文明社会と離れた森の奥地、南米アマゾンの秘境で、ありのままの姿で暮らしている先住民の姿をTVで見ました。

ある部族に何度か接触をしてきた専門家らが撮影した映像で、言いにくいことを言う時(本心を語るとき)に、歌うようにリズムに乗せて言葉を発していたのです。

「ど〜して〜、人の家を訪ねてきたのに〜、何も持ってこないの〜、この人は何も持ってこなかった〜、なぜ〜、なぜ土産を持ってこないんだ〜」みたいな感じです。

コミュニケーションというか、どちらかというと「心の中のつぶやきを、リズムに乗せて語っている」という風に見えました。

誰かの顔を見ながら言葉を発するのではなく、一人で歌っているように語る様子からそう感じたのです。

トップの写真は、「お父さん〜さようなら〜、お母さん〜さようなら。私は未知の国へと旅立ちます〜、さようなら〜」と、取材班のボートに乗せてもらったとき、歌うように心の内を言い表していた少女の写真です。

*コミュニケーションにまつわる記事⇨

omichikahori.hatenablog.com

リズム感を養うと言葉に表すのが上手に

 
人間は生まれた時から音楽のビートに合わせる能力が備わっている。

赤ちゃんは「リズムを真似て言葉を習得する」ということが、科学的に発見されました(神経科学者ゴードン博士の研究チーム)

「リズムテストで高い点数をとる6歳児は、文法の成績も良い」

それがわかり、いろいろな方法で音楽を学ぶことで「リズム」と「言語能力」に共通の『脳内ネットワーク』がどう改善されるのか?の研究がスタートしたそうです。

 


言葉を支えているのはリズムだ」

 

そうゴードン博士は考えています。

その科学的な発見を応用して、言語障害がある子供たちに対して、言語療法と並行してリズム感を養う訓練をしていて、成果をあげているようです。

バイオリンや体を動かすレッスンをした子の方が、言語療法だけ受けた子供より良い結果がみられるのです。

言葉の学習には、リズム感覚が極めて重要なのですね。

 

音楽のリズムが言葉を開いた


小学生の時にADHDであると診断を受けた少年がいました。

話すことが苦手でコミュ障、友達もいないし、学校でも喋らないし、勉強にも集中できないので、何かがおかしいと思って検査を受けさせたのです。

そのとき両親は、「この子にはできないことをできるようにするのではなく、好きなことを思いっきりやらせてあげることが大切だ」と考えました。

中学に入るとすぐにギターが欲しいと言い出したので、早速ギターを買い与えてレッスンにも通わせたところ、息子さんは朝に夕にギターを練習するようになり、作曲までし始めたのです。

すると、中学2年生になってからよくお喋りをするようになった。この予想外の展開に両親も驚きました。

以前は、隠し事も多く困ったことがあっても家族にも何も話さなかったのに、なんでも話すようになりました。

学校でも友達ができて家にも遊びに来るようになって、さらにガールフレンドまでできたそうです。

音楽のビートが、彼の中にあった言葉を開いたのではないか!?と、ゴードン博士の研究を知った時に、彼のことを思い出していました。

コミュ障が改善されたたった1つの理由は、リズム感が養われたから。

この子は、思っていることを言葉に表せるようになってから、集中して勉強できるようになったのだそうです。

不思議なようでいて、当たり前のようでもある現象ですね。

「リズム感を養うと、思っていることを言葉に表すのが上手になりコミュ障が改善される」たった1つの理由は、「言語能力」に関係している脳と「音楽」を司る脳が同じだからです。

*疲れないコミュニケーションとは⇨ 

omichikahori.hatenablog.com

 

リズムを変えたらコミュ障が改善される!?


すごく怒っているとき、文句を言うとき「だけ」大阪弁になる、という人を知っています。

ご主人に怒りをぶつけるとき「だけ」英語になってしまう、という女性もいます。

どちらの人も怒っている時は、通常の会話の時と抑揚が違う(リズムが違う)のです。

普段のモード(リズム)では、思いっきり「怒り」を表現することができないのかもしれません。

普段の会話でも、「言葉がなかなか出てこない」とか「思っていることを言葉に表すのが苦手」という大人だっています。

そのような場合はリズムに合わせて体を動かしながら話してみると、上手に言葉が出てくるようになるかも!?などと考えていました。

南米アマゾンの秘境で暮らす先住民のように、リズムをつけて話たり、ビートにのって語ったりすれば、心の中で呟いていることを、言葉に表すことがしやすいかもしれません。

たまに、ブログを書こうとしてパソコンの前に座っても、何も思い浮かんでこないことがあります。

そんな時は、自分のムードに合わせた音楽を流していると、自然に手が動いて言葉を紡ぐことができる、という事もあります。

あなたはいかがですか!?


*頑張って!と言われたくない人が増えている⇨

omichikahori.hatenablog.com