ヨーロッパの企業の研究室で行われた、アイソトープを使ったアロマ精油の実験について、「身体に及ぼす影響が実証できた」という興味深い話題をシェアします。
ラファエルDO.が来日し、都内で4日間にわたる国際セミナーを開催していましたが、先日無事に終わりました。
代替医療・自然療法を施していらっしゃる日本のプロフェッショナル陣が集結し、最新の補填医療の調査や研究についての話しを聞いたり、治療家としての実践のためのテクニックを学んだりなど、充実した時間でした。
参加者の方々から「施術者として大きな成長を遂げたと感じられた四日間 だった」、という内容のコメントを多々いただいて心から嬉しく思いました。
人体と治癒の研究に力をそそぐ
ラファエルDOは、ウィーン・スクール・オブ・オステオパシー大学院の創設者です。
これまで、世界中を巡って オステオパシーやフィシオエナジェティックを各国の治療家やセラピスト達に教え続けていただけではなく、オーストリアのこの学校の運営にも携わっておられました。
ですが今年になってから、学校の運営を辞任されました。現在は、世界で教鞭をとることと個人セッションの他に「やりたい事」に専念するようになったそうです。
連絡事項ややらなくてはならない細かい作業から解放されて、「やりたい事」に集中できるので、最高にハッピーな毎日を送っている、とのことでした。
ラファエルDOがやりたいこと。それは、人間や生命体に関する 実験と調査研究です。そして論文を発表し世界にシェアーすること。
精油が人体にもたらす健康と治癒
先日のセミナー中でも大変に興味深い、先生が着手しておられる研究内容のお話しをいくつか聞かせてもらいました。
ラファエル先生のレクチャーの中で顎骨病巣についての講義がありました。
「顎骨病巣」とは、歯を支える骨が腐ってしまって嚢胞ができてしまう状態のことです(西洋医学的な処置では歯の根管からの消毒か手術をして掻爬する)。
顎骨病巣の治療は通常、手術して掻爬します。これ以外の方法としては、「植物のエッセンシャルオイル(精油)が非常に有効である」という説明がありました。
ラファエル先生は、何十年間ものあいだ患者さんにフィシオエナジェティックを施してきた豊富な経験から、「歯肉にアロマオイルを塗り込んでいくと、歯肉を通って骨に到達し、さらに顎骨にできた炎症(病巣のある部位)を探して、そこへ到達する」ということがわかっていました。
❌「その部位に塗り込んだから、その部位が治る」のではないのです。
ここ、非常に重要なポイント。
⭕️アロマの成分が勝手に炎症部位を探し求める旅に出る。ということです。
そして炎症部位を探しだして治療してしまうのです!
精油が人体にもたらす健康と治癒、植物のとてつもないパワーに感動をおぼえます。ただのいい香りのアロマじゃないんですね。
ラファエル先生は、経験則でわかっていたこれらのことを、きちんと科学的に立証できる形で実験してみたいと切望しました。
顎骨だけでなく身体の他の部位にも同じことが起こること、それから香りを吸い込んでアロマ成分が肺に到達し、そこから悪い部位を探すのかどうか?ということを、立証したいと強く思っていた。
その想いが叶い、スイスの大きなタバコ会社にお金を出資してもらい、フランスのアロマセラピー大学との共同提携で、研究がはじまりました。
どうやって実験したかというと、アイソトープ(※)でアロマの成分をマーキング(アロマ成分に色付け)し、アロマ成分を吸引した時に肺から体内の どこへ行くのか?を観察していく方法です。
どの臓器にどの精油が到達するか?の実験
この研究により、「タイム」のアロマ成分は、炎症を起こしている箇所に到達したのがしっかり確認されたそうです。
「ローズマリー」やその他のアロマは、肝臓に到達したそうです。
大腸菌の実験のお話しも非常に興味深いものでした。
培養液の中に大腸菌を入れ、翌日大発生させます。大腸菌が大発生してるシャーレの中、5箇所のポイントにそれぞれ異なるアロマの精油をたらした実験です。
どの精油が一番、大腸菌を消滅させる作用があったと思いますか!?
一番効果があったのは「フランキンセンス」のアロマオイルです。
2番目に効果があったのは「タイム」だったそうです。
この2つは、欧州のホリスティック歯科治療においても根管治療や歯周病などに用いられることが多々あります。
芳香を楽しむだけじゃない、アロマオイルの効果が科学的に立証されました。
抗生物質とタイム精油の比較実験では
それから、抗生物質とタイムを比較した実験も行なったそうです。その結果は..
「抗生物質」は最初だけ強烈に効くけれど、すぐに効果が無くなった、という結果。
「タイム」や「ティーツリー」の精油を入れたら、効果がずーっと続いて菌が死滅していったそうです。
もっとも有効的な使い方は、以下です。
菌を殺す効果を発揮させるためには、
オリーブ油などベースオイルにアロマオイル(精油)を数的たらして、1日に3回ほど塗り込む。
これを14日間行なうこと。
とのことでした。
研究費用の出資をえるための引き寄せ
ところで、なぜタバコ会社がこのアロマ成分の研究にお金を出資してくれたのか?ちょっと不思議ではありませんか!?
その会社が出資した理由は、アロマ成分が入ったタバコを開発して販売したかったから。
研究結果が出た後、実際にアロマ成分入りのタバコが市場に出回り販売されています。
リンゴ&カモミールの入ったタバコが発売されたけれど、売れ行きが伸びずに残念ながら販売中止。
そして、研究資金も打ち切られてしまった、ということです。残念ですね。
しかし進化型ドクターであるラファエル先生のことですから、またすぐに何かの研究に着手し、研究資金の調達もスイスイっとゲットしてしまうことでしょう。
「やりたい事」「たのしい事」をすると、必要な縁起が自然発生 するかのように現れてきますね。
必要な時に必要な人や環境が整ってくる。
これは、自然体の人だけが起こせる自然現象なんです。
現代社会に生きていると、不自然体になってしまうこともありますが、自然体の人と場を共有して、自分も同調してしまうこともできます。
ラファエルDO.の弟子である私たちは、知識や技術だけでなく、そういった 「生きる姿勢」も伝授&同調させてもらって、非言語の学びもうけているのですよね。
本当にありがたいことです。 この次、また楽しくて為になるお話しが聞けるのが、今から楽しみでしかたがありません。