大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

あなたの全てが視えます、という素敵な挨拶「アバター」を見て

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AVATAR

ジェームス・キャメロン監督の映画「アバター」を、3Dで見ました。

上映時間が長かったので、ちょっと乗り物酔いみたいになって しまいましたが、ものすごい迫力でした。

映画の舞台となる創造上の惑星パンドラの映像は陶酔するほど 神秘的で、豊かな自然に育まれた森。

キャメロン監督はこの惑星の事を14年前に『』で見てすぐに脚本 にしたのだそうです。

ただ当時の技術ではここまでの表現が できなかったので、映画制作に着手したのは4年前だったとのこと。10年間あたためてきた作品なのですね。

こんな神秘的で美しい夢を見るなんて、うらやましいです。

その星の地中に埋まっている貴重な伝導物質である鉱物を掘り起こし 富を得るため、国の指令でアメリカ軍がその美しき世界を侵略する ストーリーです。

このあまりに美しい森が破壊されてゆく様子を見ると心が痛みます。

 

バーチャルとリアルの境目は


ご存知の様に、アバターとは、最先端技術が生んだ自らの分身のことです。もう一般的な言葉として広く知られるようになっていますね。

主人公のジェイクは足が不自由で車椅子で生活している青年です。彼がアバターに入るためのカプセルに入ると、脳の中の世界だけが アバターにコネクションされ、自分専用のアバターに脳内の情報 だけが移行されて動くようになるのです。

アバターに脳の世界だけがうつると、人間としての身体では足の不自由 な彼も、アバターに入って飛んだりはねたりすることができます。

まさに「真実というものはない、あるのはその人がどう世界を見て いるのか?という信念・脳の中の世界だけである」ということを、 映像化し見せてもらった気がします。

 

素敵な挨拶 I see you

 

私が映画の中でとても好きだったのは、「I see you」というナヴィ達の挨拶の言葉です。

ナヴィとは、惑星パンドラに住む住民達のこと。この青い姿をした原住民達は、こうお互いに挨拶を交わします。

意味は「物理的にあたなが見えます」だけでなく、もっと奥深い あなた、真実のあなた、あなたの魂、など目に見えていない部分 も含めて「あなたの全てが視えます」という意味です。

 

 

「I see you」

 


素敵な挨拶ではありませんか。

 

地球を侵略し破壊しているのは誰なのか


この映画は『現在の地球の事を描写している』物語でもあります。

現実の世界でも私たち人間は、自らの星「地球」を、惑星パンドラに対してしていた様に破壊し続けています。物理的な欲求や短絡さを求め過ぎた結果です。

「アバター」は今自分たちの身の回りで起こっていることを鏡にして見せ、人々を内省させる様なメッセージ性をもった素晴らしい映画です。

私ったら単純でちょろいのか、映画を見終わったらすっかり 惑星「パンドラ」の住民、ナヴィになりきってしまった様で、 夜中に子供みたいに怖くて目が覚めてしまいました。

「人間が怖い」っていう感情や、恐怖感が襲ってきて息が詰まりそうになり、うなされて目が覚めた。

住んでみるとわかりますが、実際に数%のアメリカ人のメンタリティーは映画で描写されていた様に恐ろしいものです。

物質的富や金のためなら何でもしてしまうという思考を持った人が存在し、その様な人達に遭遇したことがあるので、よけいにリアルに怖さが感じられてしまったのかもしれません。

もう一度、3Dではなく普通の上映のを見てみたいです。その時には、また違った視点から何かを感じられることでしょう。