青空に白い鱗雲が映えるこの日、大磯で開催される4日間の研修に参加してきました。
研修が行われたバンケットルームからは、松の木々の向こうに水平線が見えます。
今回は、バイオダイナミクス(頭蓋オステオパシー)というオステオパシーとエネルギーワークの狭間にあるようなテクニックの勉強です。
Part1から学び始めて、今回はいよいよPart8です。講師である内科医のトム・シェイバーMD.には、かれこれ6年ほど師事しています。
バイオダイナミクスの訓練をする時は、必ず海の水平線が見える部屋で行ないます。
アメリカでは深い森の中、ヨーロッパでは湖のほとり、などでクラスを行なうそうですが、いずれにしても自然の中で実習することがとても重要です。
自然から学ぶこと、自然から得られる情報量は壮大です。
なぜ自然の中?なぜ水平線?
「どうしてわざわざ泊まり込みで自然がある場所で研修するの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その理由は、水平線を見ながら施術をすると、意識を広げるためのアンカーになるからです。
私たち人間は、治療がすすんでゆくについれ、ついつい病変(悪いところ)に意識が奪われてしまいそうになるからです。
悪いところは凝視することなく、車窓から見える景色がどんどん 流れてゆくように、気にせずにいます。これによりニュートラルな意識状態が生まれます。
悪い箇所に集中してはいけないのなら、どこがポイントになるのか?勘がいい方はわかったでしょうか。
ひたすら「健全」に目を向けるのです!
病気/病変は横目で流し見るだけに留め、その人の健全性の方に焦点をあてるのです。
施術中は、意識を中立の状態に保ちつつ、フォースの広がりを維持していることが必用です。
先生の卓越した教授法に加えて、この自然が私達の学びを大きくサポートしてくれているのです。
冬の静かな海辺のホテルでの学び
冬の間は、プールも海も静かです。ゆったりした気持ちで学ぶことができました。
海の前で結婚式が執り行われていて、前を通りかかったら、たまたまそこに昔の友人が参列していたなんてハプニングもありました。
素敵な時間、大きな学び、たいへんに有意義な4日間でした。