洗脳の一歩手前、暗示を受け入れない防御方法についての記事への反響は、想像していたより大きいものでした。⇨暗示を入れられる被害にあっても、心を支配されマインドコントロールされない方法を解説します
そのため、ご相談も増えましたので、脳機能学の先生のところで色々お話を聞いてきました。ブログ読者の皆さまにもシェアします。
マインドが受けたダメージを癒す3ステップ
脱洗脳についての症例相談のために、脳機能科学の師匠のところへ行ってきました。
ここのところ、何名か診ているケースについてです。
私がお話を聞いた方の症状について話しはじめると、すぐに師匠はこんなことを言いました。
「それ、“一目惚れの技” だけじゃないね」
「それ以上のこと、やられてる可能性が高いよ」
確かに、私もそのように思っていました。だからこそ相談しに行ったというわけです。
「一目惚れの技」というのは、よく男性向けの雑誌やモテ技の本などに書かれている、女性を暗示にかけて手篭めにするワザのこと(怒😡)。
その人が、暗示や洗脳によって、脳/精神やマインドに「どのくらいのダメージを受けているか」は、観察によっておおよそ判断することができます。
例えば、その方のこのようなところをみていきます。
・目つき(焦点)
・喋り方
・口の開け方
・対話の速度
・選ぶ言葉や単語
・質疑応答の返答内容
・立ち居振る舞い
などなどです。
だいたいのことが予測できます。ただ、過信は禁物なのでじっくり対話をしていかなくてはなりません。
暗示を解くSTEP❶引き離す
一方で、相談してくださった方の中で「私ひどく洗脳されてて...」と、ご自分でおっしゃっていても、よく話しを聞いてみたら、ほぼ自力で脱洗脳が完了していることもあります。
そういったケースでは、何らかの要因でたまたま洗脳された相手と、物理的に会えなくなっているというパターンであることが殆どです。
相談した脳機能科学の師匠もそう言っていました。
「とにかく、加害者(洗脳者)と引き離すこと!!」
これが最重要事項であり、まず最初にやらなくてはならないStep1になります。
症状がヒドい場合、加害者がアグレッシブな場合は、家族や周りの人の協力が必要なこともあります。
どこか別の土地へ遊離しなくてはならないこともあるでしょう。
しばらくの間、落ち着くまで隔離したら、その次STEP2でやることはセラピー/治療にはいります。
暗示を解くSTEP❷暗示を解いて体質改善
STEP 1で洗脳相手から引き離すことに成功したら、次のSTEP2は、「他者から支配されやすい体質」について、根源的なところを探して、セラピーしていきます。
例えば、幼少の頃から誰かオトナに支配されていたとしたら、それがこの体質を獲得した最初の体験だったかもしれません。
そういった基本的なこともみていきます。
「洗脳」とは、誰かにマインドを乗っ取られ、操られること。
これは、誘拐やレイプと同等か、それ以上の酷い極悪な行いです。人間としての尊厳を滅多切りにされているのですから。
けれども被害者の人は、最初の頃はどれほどヒドい事をされているのか、気づいていないことがほとんどです。
むしろ、対話の中で加害者を庇護してしまうのです。
このようにマインドに受けたダメージを把握し、治療していきます。
入れられた暗示が定着し深く洗脳されてる人の特徴
「正常に感情を感じられない」のも、洗脳被害者が持つ症状の一つ。
正常に「怒り」、正常に「悲しみ」、正常に「悔やむ」といった過程を通り抜けることが、自分を取り戻す道のりを歩んでゆく為に、必要なのです。
どんどん思考のよどみがとれて、マインドの雲がとけてくるにつれて、どれだけヒドい仕打ちを受けていたのかがわかってきます。
自分でわかってくるまでの間は、だまって見守ります。
脱洗脳の過程をサポートするとき、焦りは禁物。説明して理解してもらうことは無理だし、それだと洗脳の上に洗脳を重ねただけになってしまい、根本解決になりません。
「第三者に支配されやすい体質」を持った人は、洗脳加害者から離れるだけでは、不十分。
ちゃんとその体質を修正してゆく必要があります。
さもなくば、「支配してくれる人」を、無意識がまた探し求めてしまうからです。
暗示を解くSTEP❸社会性を身につけ意志力アップ
体質改善によりマインドがクリーンになったら、意志力をつけることが大事です。そうすれば将来、同じような状況に陥ることを未然に防ぐことができるのです。
意志力を高めるには、社会性を身につけたり、知識を身につけたり、未来の計画をたてられる自分になったり、などを、時間をかけて行います。
「社会性」を身につけていない人は、被害に遭いやすい、という事実もあります。
オトナになってから社会性を身につけることは簡単ではないかもしれないけれど、不可能なことでもありません。
社会性を身につけた人達と一緒にいたり、付き合ったり することが、一番簡単な方法ではないでしょうか。
そのような人が周囲にいないのならば、そのような人たちが集まるような場所に行く。
例えば、「習い事」なんかは自分より社会性に優れた人たちとも同席できるチャンスに恵まれる方法の一つです。
脱洗脳3ステップまとめ
暗示を入れられ洗脳された人を救済(脱洗脳)させる3つのステップは;
⒈ 引き離す
⒉ 洗脳されやすい体質改善セラピー
3. 社会性を身につけ強い意志力を高める
洗脳された相手から引き離すことだけでは将来の不安が残ります。暗示が入りやすい気質を治すこと、さらに意志力をつけること、が必要です。
「潜在意識を甘くみてはいけない」
師匠から伝授されたことばは、私の口癖となっています。
残念ながら、今後も洗脳被害が無くなることなんてほぼ “ない” に等しいでしょう。支配欲の強い輩は、いつの時代にも存在するのですから。
だから、リスクはあるけれど、彼らが「どうやってせめてくるのか?」を知ることが、大きな防御策となるのです。
師匠は、私の地道な作業を応援してくれる、と言ってくれました。ありがたい。百人力です!
今後も、皆さまに還元していきますね。
追記:クライアントからの報告
「暗示をかけられたのがわかりました!」と、あるクライアントさんが報告してくださいました。この記事を読んでいたおかげだと!
暗示を入れられる被害にあっても、心を支配されマインドコントロールされない方法を解説します
どのように暗示を入れられたことに自分で気づき、どういう変化があったのか!?教えてもらいましたのでシェアします。
⑴ 入れられた直後はまったく気づかなかった。⑵ 夜になったらふとした瞬間に、相手の“顔”がスッと見えては消える、が何度か繰り返された。「それで、あ!大道ブログに書いてあった現象だ!ってすぐわかりました!」とのこと。
どうして夜になったら見えるのかな、と不思議に思いましたか?
それは、お風呂に入ったり寝る準備も整い、リラックス状態だからです。
覚醒した状態(頭ハッキリ元気な朝の状態)から、無意識へのアクセス「眠り」の領域に移行する。
この部分に、入れられた暗示が浮遊しているというイメージです。ぼーっとした状態ではこの意識領域にアクセスしており、だから夜に「気づく」ことが多いのです。
❶カラクリに自分で気づく
⬇︎
❷無意識レベルから意識レベルに上がってくる
⬇︎
❸暗示から解放される
このような感じで暗示が入っていることに、自分で気づきます。
気づかないままだと、暗示が濃く定着していきます。自分のマインドに気づいていることは、とても重要なのです。
このクライアントさん、未遂に終わって本当によかった。彼女のケースでは、男性が何かを買わせようとした、というパターンの暗示被害でした。
ちなみに、これに成功して何かを買わせ続けられたとしたら、その後に引き続いて性的被害にもあうことが確率的に多いのです。
ですので記事でご紹介している「自分で気づく方法」を、できるだけ多くの女性に知ってもらいたいです。
いつ、何時、誰に仕掛けられるかわからないですからね。
私は先日、スタバで中年の男性が中年の女性にやっているところに遭遇しました。どうやらこちらは宗教の勧誘の様でした。めっちゃ脅して怖がらせ、救世方法を提示するやり方で。
暗示を入れようとしている人にとっては、「イイコトをしている」という感覚でやっているのですから、困りものです。
女性のみなさん、気をつけましょうね!「暗示を入れられる被害」については、女性には特に気をつけてほしいことです。