我が家の猫ステンカに出会ったとき、交通事故で指を失い、目玉が陥没していました。
しかし後に治った!という獣医さんもビックリした生命の奇跡みたいな出来事がありましたので、シェアさせてください。
ベージュの犬はアシュリィー♂。いつもこの2匹は一緒にいます。冬は特にベッタリ、あったかそうで羨ましくなってしまいます。
猫のステンカちゃん(♀)はもう1歳3ヶ月なのですが、小さいでしょう?いまだに子猫ちゃんサイズなんです。
これには理由があるのです。
交通事故にあった子猫
ステンカは野良のママ猫から生まれました。生まれて1ヶ月前後のとき、自転車かバイクか何かにひかれて脳挫傷を負ったのです。左顔面に大怪我をし、目玉が陥没してしまいました。
このような状態の子猫を、道ばたで発見し保護しました。
母猫と兄弟が3匹そばにいましたので、母猫に了承を得るのに1時間ほどかかりましたが、最終的にOKがもらえたので、病院へ連れていきました。
獣医さんから「目玉が陥没しているから、こっちの片目は開くことはないでしょう」と宣告されました。
病院から退院した後も、2歩くらい歩くとパタン!と勢いよく転んでしまう後遺症が残ってしまいました。(“スッ転ぶ”という表現がピッタリくる派手な転び方です)
猫らしくジャンプしたり普通に歩くことができません。
すり足でパタンパタンと音をたてながら歩いています。脳卒中を患ったお年寄りがカクカクヨロヨロ歩く姿を見かけることがありますが、あの様な感じで前進します。
クビや頭も自分の思い通りの動きができず、カクカクなってしまいます。
片方の手で体幹(胸〜お腹)を支えながら、もう片方の手で食器を口元にそえてごはんを食べさせています。ひとりでは食べられません。
支えながら餌を与えている時にも、不随運動で頭がカクカクなってしまうので、歯がガツンと食器に当たってしまうのです。
ラバー製の餌入れがあったので、それを使って餌を与えています。ラバー製ならガツンと歯が当たっても安心です。
目が開いて瞳がチラッと
退院後しばらくすると、たまに目玉がチラッと見えることがありました。
獣医師の先生に話したら「それ、見間違えじゃない?気のせいだよ」とおっしゃいました。
見える時は1〜2秒間だけ。だけど瞳がキラッと光るので、見間違えではないと確信していましたし、「もしかしたら目玉が開くかもしれない!」という微かな希望を持つようになりました。
さらに数週間後に、陥没したために閉じていた目が2mmほどですが開きました。
うっすらでも見えているなら良かったと思って喜んでいました。しかし、さらに数週間経ったころ、美しいグリーンの瞳がしっかり見えてきたのです。
今では普通に両目が開いています。先生も驚いていました。
後ろ足の指を失っていた
ある日、ステンカの爪を切っていたとき、後ろ足の指が一本無いことに気づきました。もともと手足が小さいので、気がつかなかったのです。
ある日、無くなった指をチェックしたら、イボのようにプクッと膨らんでいました。
化膿したのかもしれないと思って、家人に「病院に連れて行く」と告げると、なぜか「あと4日だけ待ってくれ」と言われました。
理由はないけど、そんな気がしたのだそうです。
心配だったのでステンカの指を毎日チェックしました。二日目はポツポツの模様が浮き出てきました。三日目はそれらが白っぽくなりました。四日目には、白っぽいのは産毛であり猫の被毛だということに気づきました!
尻尾が切れてしまったトカゲの尾っぽがだんだん再生されてくる様子を、子供の頃に見たことがありました。
「まさか!哺乳類の切れた指もそれと同じように再生されてくるの!」と驚きと困惑と喜びが入り混じった気持ちでした。
当社の代替医療セミナーに参加してくださっている数名の獣医の先生たちに、お目にかかるたびにこの話をしました。
すると、皆さんから同じ様なコメントが返ってきたのです。
「これまで自分はその症例を見たことないけど、大学の教科書に載ってたのを覚えてる。だから、それはあり得ると思う。」
「ただ、その指はおそらくレントゲン撮ったら骨は無いんじゃないかな。」
後々になってからも、犬がお世話になる獣医さんなどに、猫の指が生えてきた話をしています。どのドクターも「今までで一度も見たことない!」とおっしゃいます。(でもあり得ることだ、とも)
こんな生命の奇跡を見せてくれたステンカちゃんに感謝。
とにかく犬が好きな猫ちゃん
我が家には他にもキリ♀とサミュエル♂という猫がいます。
でもステンカは犬が大好きで、いつも犬とばかり一緒にいます。猫たちと一緒に寝たり毛づくろいし合ったりしないんです。一度もない。
しかし犬に毛づくろいをしてあげたり、逆に、犬に毛づくろいしてもらったりしています。
特にアシュリィーのことが好きでお母さんみたいに思ってるのかな?と感じます。
他の犬たち、ジョシュア♂やハンナ♀には、たまに猫パンチを食らわせて虐めています。ワン達がすやすや寝てるのに叩き起こして退かしたりも。下にみているのでしょうか(笑。
行動も面白いステンカ、奇跡を見せてくれてありがとう❤︎
追伸
犬のお散歩に出かけると、たまにステンカのママや兄弟に遭遇します。
ママ猫は合うとすごく怒ってフーッ!シャー!と威嚇してきます。
うちの犬たちからステンカの匂いがするのか、ストリートキャットである兄弟ネコたちは、我が家のワンコに近よってきてスリスリするんです。
するとママ猫はすかさず兄弟猫の首根っこを咥えてズルズル引きづり、犬から遠ざけようとします。
他の兄弟猫も私に奪われてしまうんじゃないかと気が気じゃなかったでしょうね。シャーと怒りながら「誘拐犯がきたぞ!」と兄弟猫に教えていたのかもしれません。