70代になってから父親がいつも語っていることがある。
それは、「老人にとって絶対に必要なもの」2つ。
父が70代にになってしみじみと感じているという、「長生きするならこの2つが非常に大事」と言っていることは、
一つは、『足腰の筋肉』
もう一つは、『友達』
周りの同年代の人達を見ていても、足腰の筋肉からまず弱っていく。そしてだんだん歩きづらくなってきて、やがて何も出来なくなって弱気になり、病気になって亡くなる、というパターンがみられるのだとか。
若い頃にはふつうの友達の他にビジネスがらみの友人なんかもいたりするけど、引退した後は、ビジネスがらみの友達とは一緒に旅行に行ったりちょっとご飯食べたりという付き合い方はあまりできない事がおおい。
だから老後も一緒に楽しんだりおしゃべりできる普通の『友達』を持つ事がとても大切である、と彼は主張しているのです。
そんな事を語りだした父の一番の親友が、つい先日突然脳梗塞で亡くなった。
2人はいつも老人であることを楽しみながら遊んでいた。
例えば、脂っこく高カロリーなものは食べない様に気をつけていたけど、たまに「よっしゃ!今日はケンタッキーフライドチキンを食べに行こう!」と盛り上がる。
すると、近所ではなくわざわざ3駅ほど離れた所のKFCまでわざわざ歩いて行って、たった一本のフライドチキンを食べて帰ってくるのです。
そうすればカロリーも消費でき、なおかつ『足腰の筋肉』も鍛えられるし、楽しいから1石3鳥だから!
父の親友の悲報は母から電話で聞いたので、まだ父には会っていないけれど、さぞかし気落ちしているだろうと思う。
これから、別の楽しいことをまた沢山探していって欲しいと思う。
父の親友が亡くなってすぐに、妹の第三子が誕生した。
父を癒す天使になってくれるだろう。