大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

「失敗した」といつまでも言い続ける癖を直ちにやめるべき理由

「私は失敗した」「あの人は失敗した」と、いつまでも繰り返し過去のことを言い続ける人がいます。

ある失敗の後、体験を糧に物事が上手くいくようになったにも関わらず、そう言い続けてしまうのです。

この行為による脳と心が受ける害について、誰かに「あなたは失敗した」と言われてしまった時の対処法について、お話しします。

失敗はポテンシャルを秘めるただの経験

 

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失敗」って、なんだかとってもイヤな感じの響きがする言葉。

そんな気持にさせられるのは、やはり今まで生きてきた中で、ネガティブな意味合いで「失敗」という言葉を投げかけられたり、人が言われているのを聞いたりしてきたからなのでしょうね。

もしかしたら、この言葉は幼少期や青年期にたくさん「大人から言われる言葉」ナンバーワンかもしれません。

受験に「失敗した」
就職に「失敗した」
結婚に「失敗した」

親が子供に、先生が生徒に、上司が部下に、「あなたは失敗した」とレッテルを貼る。

おそらく多くの場合、大人は「叱咤激怒」のつもりで、励ますつもりで言っているのでしょう。

けれども「失敗」は単なるネガティブな体験というわけではありません。「失敗」は後から人生の糧になることがよくあります。

「失敗」という言葉など跡形も無くなってしまうほど、後から上手くいったり成功したり、に繋がっていくのです。

多くの人が、そのような経験をしていらっしゃるのではないでしょうか!?

「失敗した」といつまでも言い続けると


「あなたは失敗した」と誰かに言われたことで、心に大きな傷ができてしまう方がいらっしゃいます。

「私はあの時、失敗した」という傷跡です。「失敗」とは、それほどに怖くてイタイ言葉なんですよね。

 


この心の傷は、言葉によってできた負傷です。


失敗の体験が、傷跡を残すのではありません。

 


「あなたは失敗した」という言葉を第三者から言われたたことで、トラウマと化してしまうことがあるのです。

第三者に「失敗失敗」と言われるケースの例を2つご紹介します。

 

ケース❶数十年前の夫の失敗をいまだに語る

 

「夫は事業に失敗したから」と、幾度となく語っていた60代女性がいました。

最初は「へぇ、そうなんだ」とただ聞いてたのですが、その女性の親類の方から聞いた別のストーリを聞いて驚きました。

なんと、その失敗した夫さまは、その後もう一度返り咲き、現在では大成功なさっていたのです!!

でも、その奥様にとっては「失敗」した時の衝撃の傷が治らず、未だに失敗失敗といつまでも語っていたわけです。

ケース❷息子は失敗したと言い続ける


つい先日も、「私の息子は失敗したから私がしっかりしなきゃ」と、自己破産された息子のことを嘆いていた白髪の女性がいました。

その後、別のルートで息子さんの経緯をを知ったのですが、失敗した後、新開地で起業なさって、今は以前より収入も高く成功していらっしゃるとのことでした。

にもかかわらず、お母様にとってはあまりに失敗の衝撃が強過ぎて傷跡が残っているようで、未だに「失敗失敗」と嘆いているのでした。

もしかしたら、その時に辛すぎたので防御反応として、もう二度と失敗しないために、繰り返し語っておられるのかもしれません。

失敗したと言ってしまう癖を直ちにやめる


アメリカでは、私達日本人ほど失敗失敗と言いません。ビジネスで沈没した人のことを、日本で使われているように「失敗」とは、言わないのです。

もし失敗したとしても、それはただの進化の過程のひとつに過ぎない、と考えられています。

日本ではブラックリストに入れられ、社会から排除されてしまう。でもアメリカではまたチャンスを与えられるのです。

「失敗」って、かならず変容していくものですよね。

たとえば、 結婚に失敗したけど再婚して幸福な日々を送っている。

受験に大失敗したけど留学して英語が堪能になった。

就職に失敗したけど好きな芸術で能力を発揮するきっかけになった、など。


必ずしも失敗のすぐ後に成功がくるわけじゃないけれど、紆余曲折しながら、どんどん事がプラスに変化していく。

そうです、失敗っていうレッテルを貼るからおかしくなるんです! 失敗はただの「経験」でしかないのに!!

寿司をたらふく食べた、階段でつまずいた、友達とプール行った、跳び箱6段飛べるようになった、などと同じただの「経験」です。

 

失敗にパワーを与えるべからず

 

「失敗」に権威を与えてはいけないです!

誰かに「失敗」のレッテルを貼るということは、失敗にパワーを与えて、その人に失敗者の認定をしてしまうことになる。

失敗の負のイメージが脳と心に定着してしまうことを、助長してしまいかねません。

本来ならば欲しい未来や「なりたい姿」をイメージすべきところ、過去の失敗のイメージがより無意識に根付いてしまうのです。

なんの役にもたたない無意味な行為であり、逆に、悪い方向にマインドを誘導してしまう行為なのです。

先ほどの2つのケースで見たように、特に人は家族や友人など愛する人に対して、それをしてしまいがちです。

これはほんとうに、気をつけなくてはならない事。

誰かの人生を狂わせるほど、衝撃的なイタイ言葉、使い方は慎重に慎重にせねばなりません。

 

第三者から「失敗」の認定をされてしまったら

 

あなたは、誰かから過去の失敗について、ずっと言われて続けたことがありますか!?

もしくは、自分自身の失敗を、いつまでもいつまでも「私はあのとき失敗したから..」と、自分をいじめることはありますか!?

もしそうなら、必ず対処してください。

「失敗」という言葉は、心に傷を作るので、危険です。言われるのも言うのも、将来になんの役にも立たないばかりか、前に進むエネルギーを奪います

万が一、誰かから「失敗したよね」と認定されそうになってしまったときの対処法をひとつご紹介します。

バカボンのパパが「賛成の反対の反対は賛成なのだ!」と言うときの声を思い出してください。

そして、心の中で「失敗の失敗はただの経験なのだ!」とバカボンのパパの真似をしながら言ってください。

さらに、「失敗の失敗はただの経験なのだ!」というバカボンのパパの声を、耳の奥の方で聴いてください。空耳で聞こえてくる感じで。

これでもうだいじょうぶ!

こんな危険な言葉は、自分に言わない。子供に言わない。大切な人に向けて言わない。

エナジーロスのない人生を送りましょう。このことは気をつけていきたい大切なことです。