長年同じことに真摯に取り組んでいると、人並みはずれた目が養われていることがあるよね、というお話です。
職人ワザのようなものですね。手で何かを作るハンドクラフト職人だけでなく、直感的にも「あ、これは、こうだな」と独自の判断ができる能力が培われていくのです。
目の当たりにしたプロフェッショナル技
つい先日、お片づけの専門家の方から、効率的なお洋服のたたみ方を教えていただきました。
正しくたためると、お洋服がふんわりするし、シワもとれてしまうんです。手のひらでそーっと撫でてから優しくたたむ方法です。
なぜ布がふんわりするのか?不思議です。さらには、たたんだ状態でお洋服が「立つ」のですよ。ビックリしました。
私もお片づけがわりと上手な方かしら?と思い込んでいたのですが、いえいえ、私なんかまだまだだなーって思い知らされた位に、お片づけ一筋に生きてきたエキスパートの方でした。
一緒にいた友人が、その方にお片づけに関する質問をしました。そうしたら「えっと、あなたはたぶん、あと4袋分くらいの捨てるお洋服があるので..」と、さらりと言っていました。
そのお片づけエキスパートによると、自分の所持できる「物」の許容範囲を明白にわかっていて、お部屋がいつもキレイに片付いている人は、輝いているので会ったらすぐにわかるのだそうです。
オーラが見えるってことでしょうか!?
逆に、自分が何を持ってるかさえ把握しきれていない、物が混沌と溢れてる、お片づけができてないぐしゃぐしゃな部屋に暮らしている人も、会ったらすぐにわかるそうです。
どんなに綺麗な女優さんでもモデルさんでも、お部屋が片付いていない人は、もやがかかっているのだとか。
なぜこのような技が身についたのでしょうか!?
1つの事に長年かかわり研究実践し続けたり、場数を踏んでていると、このような一般の方にはない能力が身に付きます。
好きなことを日々コツコツと追求してきた結果。それしかないのです。
なぜこれだけで人の人生がわかるのか?はんこ職人
印鑑のエキスパートの人で面白い方を知っています。
ある人が長年使っていたハンコをそのエキスパートに見せると、使用していた人がこれまでどういう人生を歩んできたか?を言い当てる人(はんこ屋さん)です。
印鑑の減り具合の場所とか、欠けてる部分などでわかるのだそうです。
そして、印鑑から所有者のこれまでの人生の歩みを読み取り、「次はどんなハンコにしたらいいか」をアドバイスしてくれるのです。
そして相談者の人生がより良くなる印鑑を新しく作ってくれるのです。
そのお店の前には、早朝から大勢の人が並んでいると聞きました。
治療家やセラピストが身につける職人技
当然ながら、私や他の治療家の方達も、体や心の調子が悪い人は会うとすぐわかります。
ボディー&マインドのエキスパートです。
あるオペラ歌手の方に公演に招待していただいた時のこと。
オペラ鑑賞していたら、主役の女性が痛みに耐えながら歌っていらしたのが伝わってきました。
心配だったので、招待してくださった方に「あの主役の女性は右足と腰にかなり痛みがあったようだけど大丈夫なのかしら?」とたずねてみました。
すると、「エ!あの人は完璧に隠していたのになぜわかったのですか?」と、とても驚いていましたが、それは私にとっては普通のことです。
その道のエキスパートです!?のでね。
例えば、ある女性が今おつきあいしている人がその女性にとって良い影響を与えているか?、悪い影響を与えているか?、も感じとることがあります。
それから、友人やクライアントさんなど近い方なら、その方が「運命の人(結婚相手)」と出逢った時もわかります。
時々、相手にふられて泣きながらセラピーを受けにおみえになる方もいらっしゃいますが、直後に運命の人と出逢うことがわかってしまう時もあります。
そういう時は、別れてよかったなーってニコニコしてしまうのを隠すのに大変です。(たとえ良い事であっても、直感を他者に言うことは御法度で、してはいけないことなので言いません)
こういった事は、スゴいパワーとかそういうものではありません。
ただ単に、場数を踏んできたので、ランダム制が瞬時に見分けられるようになるだけです。
それがエキスパートというものです。誰でもできるようになるのです。
周囲の人がエキスパートになることを応援してあげよう
「長年かかわり研究実践し続けていること」というのは、なぜか理由はわからないけど、好きでたまらない ことなので、必然的にそうなってしまうのですよね。
誰でもそういう事が、1つはあるはずなんです。
だけど、大人になるにつれてやりにくくなり「忘れよう」としたり、周囲から「そんな事にかけてる時間はない」と思い込まされてしまったりして、途中でやめてしまうんですよね。
先ほどのお片づけの専門家も、幼稚園の頃から人の部屋の片付けなど、毎日やっていたのですって!
おもしろい子供ですね!
もしご両親から「そんな事を毎日するのはやめなさい!」と叱られたりしていたら、もしかしたら今のような状態(本やマスメディアにひっぱりだこ)にはなっていなかったかもしれませんね。
子供達だけでなく、もしも家族や周囲の人達が大好きなこととか、続けていることがあったら、どんどん賞賛し応援してあげたいです。
きっと自分もおなじ様にしてもらえることでしょう。
そして、一番大切なのは、自分も、自分を褒めたたえ応援してあげること! です。
あなたはどんなことのエキスパートですか?
どんなエキスパートになりたいですか!?