高齢の見知らぬ女性から聞いた話がちょっとビックリな内容だったので、シェアさせてください。
やっぱり、一人一人が持っている「物事を見るときのメガネ」ってあるんだなーと。
今は平和ボケ、戦時中はエキサイティング!?
お気に入りのカフェレストランのテラス席で、文章を書いたり本を読んで一人で過ごす事があります。
先日、いつものように一人で過ごしていたら、私の席の隣にお一人さまの80代くらいに見えるご婦人が案内されてきました。
お互い一人だったから自然に会話が始まり、結局、楽しくってずっ〜とおしゃべりしてしまいました。
電車で1時間半ほどかけて、数ヶ月に一度は鎌倉へ一人旅をなさっているのだそうです。
この季節は真っ白な大輪のアナベル(西洋紫陽花)が群生して咲いていて、見事な風情を楽しみました。
庭を眺めながらおばあさんと会話していたら、ちょっとびっくりなことを耳にしました。
ご婦人はこんなことを教えてくれたのです...。
👵「今の時代は平和ボケっていうか、ちょっとつまんないわ」
👵「昔はね、いつ爆撃にあうかとヒヤヒヤしてたけど、激動の世の中だったから、エキサイティングだったわぁ〜。今思い返すと楽しかったな〜。」
こんな風に、戦時中の楽しかった想い出を語ってくれたことが、とても印象的だったんです。
戦争を知らない私は、空襲をそんな風にはイメージしていなかったものですから驚きました。
彼女と同年代の人ならば、「戦時中は怖かった」と大半の人が言うものだと思っていたからです。
エキサイティングだったなんて、初めて聞いた戦争体験談でした。
これって、私だけ!?
心のフィルターの色
自分が何色のメガネをつけているかによって、感じ方や受け止め方がまったく違ってくるものですね。
この心のメガネを専門用語では「フィルター」と呼びます。
私たちは生きていく中で体験から学び、さまざまなフィルターを獲得しながら成長していきます。
どんなフィルターを持っているか!?によって、物事の捉え方が大きく変わってきます。
例えば、変わった形の雲がぷかぷか浮かんでいるとします。
雲を見た人の中には、「クマさんみたいな雲だな〜」とつぶやいたりする人もいれば、「あれは地震の雲だわ!大地震に注意しなきゃ!」とSNSで恐怖を煽るような発言をなさる人もいます。
同じ事象をとらえるのにも、別の視点から眺めると違う見解が生まれてくるのですね。
まさか「爆撃がエキサイティング」などという捉え方があるとは、想像もしていませんでした!
他の人の体験を聞き、どう感じたかをシェアしてもらうと、他者のフィルターを通した世界観を垣間見ることができます。
そうすると、自分の体験の幅までもが広がったように感じられます。
素敵なカフェのお庭を堪能しただけでなく、この女性の新しい価値観に触れられて、視野も広がり、楽しい一日になりました。