「目標を持ったことがない」とか、「目標設定などする必要はない」という人に遭遇することがあります。
目標など設定しなくても幸せになれるから大丈夫、という考えです。
おそらく、そのように考え生きる指針としていらっしゃる方々は、生育環境が良かったのかな、と想像しています。
目標設定すべき?夢を持った方がいいの?それはなぜ?と、迷いがある方に読んでいただきたい記事です。
目標設定する必要がない人
目標を設定しなくても大丈夫なタイプの人は、ズバリこんな人
人は生まれてから成人するまでの間、さまざまな大人達からサポートしてもらって成長していきます。
「目標なんか設定しなくても幸せになれる」とおっしゃる方の子供時代は、その子の独自の感性が育つのを見守ってくれる大人が周りに多かったのではないでしょうか。理想的な生育環境です。
もしそうだとしたら、ナチュラルな自分自身の「好き・嫌い」の感覚が自由に育っていることでしょう。
そういった人の場合は、自然に任せていれば「これ好き」「これいらない」ということが、瞬時にナチュラルに選択できる大人になっているだろうなと。
「自分の感覚」に濁りがなく、ものごとを自由に選択ができている人は、歪みが少なくストレートに好きなものがわかります。
わざわざ夢や目標を書き留めて設定してなくても、常に自分にとって最良の選択ができ、自分の心にとっての正しい道を歩める傾向にあるのかもしれません。
目標を設定してないというより、言語化してないだけで、実際は心の中心に「こうなりたい」というビジョンが存在しているのだと思います。
それがハッキリしているから、書かなくても大丈夫というわけです。非常に羨ましいです。
目標設定をした方がいい人
目標を設定していないと揺らいでしまうタイプの人は、ズバリこんな人
「何も知らないんだからちゃんとした子になるように、しっかり指導しなくてはならない」という考えが強い、コントロールする大人がいつも一緒にいた場合には、自分の感覚がだんだん麻痺してしまいます。
自分はコントロールされないとダメな子なのだから、「自分の感覚を信じてはいけない」という思い込みが深まっていく傾向にあります。
このようなタイプの人が、目標も設定せず夢も持っていないと、大変しんどい人生になる可能性があるのです。
どんどん周囲の人々の思惑通りに動かされる操り人形のような人生を歩むことになったり、何かをやろうとすると必ず邪魔が入って達成できない人になったり、常に支配されてしまったり、などが考えられるのです。
要するに「相手主体」の人生になりやすい。
幼い頃に設定されてしまった低い自己イメージのまま現状維持が続いてしまうからなのです。
ナチュラルな「選択」ができないのですから、仕方がない。
自分の感覚を信じられる人が大地にしっかり根を張った大木のような「自分軸」を持っているとしたら、自らの感覚が鈍麻している人達は風になびく儚い野花のようなイメージです。
夢を持つこと、目標を設定すること、なぜ必要!?
自分の自己イメージをそのままに、今の幸せに感謝しながら「現状維持」で暮らしていきたい!という人には、目標設定はいらないかもしれません。
ですが、このような希望や野望をお持ちの方↓にとっては、目標設定をしてそれを正しく言語化することが近道になります。
「エネルギーをもっと増やして活力を得たい」
「大きな変化が欲しい、飛躍したい」
「家族の歴史で誰も成し遂げたことがない大事を目指す」
このような気持ちがあるなら、目標設定がないとそこへたどり着くことができません。なぜなら、
引き戻す力が強すぎるからです。
人の本能の機能が「ホメオスターシス」を強力に働かせます。社会のホメオスターシス(元の状態に戻そうとする力)もあります。
また、「性格を変えたい」「大勢の人を動員するリーダーになる」「人格を磨きたい」など、人としての成長と飛躍を求める場合も目標設定やビジョンを持つことが不可欠。
大きな変化にはフォース(ちから)が必要です。
エネルギーとフォースを生み出すことが不可欠。物事を前へ押し出す力は、車にとってのガソリンや電気のようなもの。目標設定をすると脳の機能によりエネルギーとフォースが生まれます。
「目標を達成させること」自体が第一目的ではない、と言っても過言ではありません。生命エネルギーがみなぎる感覚になりたいというのは、多くの人が願うこと。
満足感に満たされた人生を送るためにも、1度じっくりとこのことについて考えてみるのもいいかもしれません。