今日は、とても楽しくて不思議な体験をしました。 縁もゆかりもない人の、新築オープンハウス見学会 にお邪魔させていただいたのです。
受付を済ませると、その家を建築した会社の社長さまに お名刺をいただき、玄関に通されましたが、そこには脱いだ靴がいっぱい並んでいました。
「へぇー、オープンハウスってこんなに人がくるんだ」と 思っていたら、これはとても変わった現象だということが 後からわかりました。
なんと、そこに集まった殆どの人達は、すでにこの会社で 過去に自宅を建ててもらった人達ばかりだったんです。 要するに、これからお客さんになる人だけでなくて、すでに お客さんになり終わった人達ってことです。
その素敵なお家を建築した会社は、営業マンがいたりする 大手ではなくて、個人でこだわり住宅を建てているところなので、 モデルハウスなどの展示はやっていません。
でも、その会社で住宅を建ててもらったお客さん達が 「是非私達の家を見てもらってください!」と言って、 実際のお客さんの自宅を見学させていただくシステム になっているのです。
しかも、しかもですよ! 営業マンがいないかわりに、過去のお客様がみーんなこぞって この会社のこだわり住宅の説明を熱心に&楽しそ〜に話して くれるんです。 そこいらへんの営業マン以上の熱意がこもっていますよ。 本音だし、ためになるし。
家の中の説明を一通りしてもらった後、リビングで社長さんや いらしている方々と歓談しました。よく聞いてみると、みなさんこういったオープンハウスが ある度に、見学にいらしているみたいで、顔見知りというか お友達になってるみたいなのです。
ほんと、オカシイ現象だと思いませんか!? モデルルームのない建設会社のお客さん達が、自分たちの つくった家を披露したり自慢したくてオープンハウスをする、 そーすると元お客さん同士が楽しめる、それに加え新しいお客さんがやってくる、 そーすると、過去のお客さんがこぞって家の説明をしはじめる、そーすると、 「この会社で家を建てたい」と思う。
幸せが幸せを呼ぶ理想的なビジネスモデルではないですか。
たまたま犬を連れでお邪魔してたので、途中で車の中からワンワン 吠えてしまい、しかたなくおいとましましたが、そうでなかったら ずーっとそこに居たい気持でしたよ。
そのくらい楽しくて心地よい空間でした。
床素材も壁も屋根もタイルも、自然の力を利用した暖房も すべて天然素材。
それに建築家の知恵で広々と感じる空間と便利な導線。パインやヒバの木などのしつらえで、家の中は木の香りが ただよっています。
「こんな家ならば、備長炭を埋める必要はまったくないな」 と感じられました。
家の存在そのものが「いやしろち」だったからです。
「家を建てる時には、沢山のストレスがかかります。 しっかり話し合いをして、施主と建築家と職人さんが対等で 良い関係を保ちながら建てる家は、良いエネルギーのみで 建築を進めることができる。
それが家のできばえに影響をあたえる。 家づくりでもっとも大切なこと」 というお考えの社長さんがつくられた家なのですから、 愛情とポジティブなエネルギーに溢れた場所になるのは 当然だと思います。