目標達成したりゴールへ行き着くためにはストイックな「持続力」が必要です。
こういったチャレンジ精神にエネルギーを注ぎ込んでくれるものの1つに「環境」があります。
このことにまつわる、登山家さんの言葉と、脳科学者が述べた見解についてシェアします。
ストイックな登山家の栗城史多さん
少し前に、若き登山家である栗城史多(くりきのぶかず)さんのトークイベントに参加しました。トークショーのお相手は脳機能学者の苫米地博士。
その時に話しておられた登山の体験談が、想像していたものよりかなりアクティブで、過酷なものだったのが印象に残っています。
MCの方が、脳機能学者の苫米地博士にこんな質問を投げかけました。
「こんな風に失敗や困難がたくさん降り掛かってきても、決してあきらめる事なく目標に向かって歩んでゆく性質は、どうやったら培うことができるんでしょうか?」
すると苫米地先生は、「おそらく幼少の頃からすごく近くに、キミと同じように“失敗しても失敗してもやり通す、誰に何を言われても揺るがない人”がいたんじゃないかな?」と言いました。
栗城さんは、「はい、いました!それは、父です。」と答えました。
「父は周囲から散々あーだこーだ言われ誹謗中傷されながらも、何十年もかけて、たった1人で温泉を掘り当てた男です」と。
博士によると、
「周りにいる人の影響をうけ、その人をローモデルにしながら育ったので、こんなにもストイックな登山家としての活躍ができるのだろう」
というご意見でした。
近くにどんな人がいるかによって、人生が変わるといっても過言ではありません。
目標達成へのストイックさは周囲の環境しだい
人は皆、多かれ少なかれ近しい人や定期的に会う人、それから同じグループに所属する人同士などと、互いに影響を受け合います。
それを踏まえると、成長しようとする前向きな人達のための「コミュニティー」の存在はとても重要です。
なぜなら、変化を起こすにはそれなりの体力や持続力が必要になってくるからです。
それらを維持するためには、応援しあえる環境や仲間が必要です。
自己イメージを上げよう!
目標を達成しょう!
夢を実現化しよう!
もっと綺麗になろう!
などなど、志を大きくもって懸命に挑んでも、残念ながら何も変わらない事もあります。
それは往々にして、「周りに居る人の顔ぶれが同じだから」といいう理由からくることが多いです。生活や職場の環境も同じで、つきあう顔揃えも同じというパターンです。
実際には、ガラリと人間関係を変えるのはよほどの決心がない限りは難しいでしょうし、家族を取り替えることもできません。
けれども、少なくとも新たに「別のグループ」に所属してつながりを持っていれば、新たな仲間達がアンカーとなってくれます。
変化していく為のエネルギーを出し続ける助けとなってくれるでしょう。
新たな別グループ(コミュニティー)は、自己イメージを高め合う人が集っていることが理想です。
少なくとも、邪魔したり妨害されることがなく、安心して身を置けるグループです。
家族がコンサバティブ(変わりたくない)という思想の持ち主だったとしても、前向きで「互いに応援しあえる」コミュニティーの力で、背中を押してもらえるでしょう。
追記:
(2022Aug)
栗城史多さんは2018年にエベレストにて滑落死されました。彼にまつわるさまざまな背景について詳しくツィートされていた方がいたので、貼り付けておきます。
長いスレットですが読み入ってしまいました。
https://twitter.com/botomeze/status/1562826746139127808?s=20&t=BPv38Zz1ZoXv7P6PyzqxBA
2018年の時、ある登山家が死んだ
— ボト (@botomeze) 2022年8月25日
栗城史多という登山家で、日本では著名な登山家であるがそれは素人の中での話であり、アルピニスト達の中では侮蔑、無関心の対象だった
彼は登山家を名乗りエベレストに何回もアタックした人だが、専門家から見れば確実に登頂は不可能な人間である事が明白だったからだ pic.twitter.com/bU2TT4RsoW