すっかり秋も深まり、だいぶ肌寒さを感じるようになってきました。 先週の土日は『フィシオエナジェティック』の基礎クラスを開催しました。
人間の身体について深く学ぶことや、人のウェルネスに貢献したい想いをお持ちの、さまざまな年齢層のさまざまな職業の方々がお集まりくださり、熱心に学ばれていらっしゃいました。
人が新しいことを学びインスパイヤーされてゆく様子は素敵な光景でありパワフルなエネルギーに満ちています。
学びのパターンにはいくつかありますが、全種類のパターンに合った解説ができるとベストだなーと常々思っています。 ただ混合させるには工夫が必要だし時間的にたいへんな事もあります。
【視覚派】
一人で本を読みながら、目で文字を見る学び方が一番覚える人、
【討論思考派】
みんなで問題を出し合ったり話し合ったりする学び方が合う人
【触覚派】
実際に手で触ったりしながら試行錯誤して学ぶのが一番よく学べる人、
【聴覚派】
先生の話を耳から聞いて覚えてゆくのが、一番記憶に残りやすい人、
あなたはどの学び方が一番ピンときますか?
私は一人で本を読んだりノートを書いて眺めるのが一番よく勉強がはかどるタイプです。視覚派タイプですね。
その他の学び方の傾向パターン分けとして、左脳的か右脳的かにも分けられます。
ビックピクチャー(全貌)を先に理解してから、細かい詳細を知ると最も学べる人(右脳的)。それとは逆に、細かい詳細を一つ一つ理解してから、最後に全部を合わせてビックピクチャーにすることで最も理解が深まる人(左脳的)。
これらを全て網羅できたクラスを提供できれば、一番良いのかな?と思えますが、そうではないかもしれません。微妙なブレンド配合がひつようかも。
「連想法による授業評価」の創始者である糸山景大教授は、「授業は決して単なる知識や技能の伝達に留まるものではなく、知識や技能を含めたより根源的な“概念”を伝えることではないだろうか?」と述べています。(糸山景大「授業設計理論と授業評価法としての連想調査」)
具体的な技能を会得するためのハウツーの伝え方も重要だけど、「根源的な“概念”を伝える」ための気迫みたいな表現法のようなものがキーポイントなのですね。
以前、新聞で見たのでどなたの調査結果だか忘れてしまったのですが「笑いながら学ぶと、普通に学ぶより数倍も学びの量が増える」との結果が、具体的数値で表されていました。
その研究発表を見て、親父ギャグ連発の講義をするようになったというある講師の授業を受けたことがあるのですが、その時に「おかしくなくても笑え」と指示されたので笑ってみることにしました。
おもしろい事に、その日の授業で学んだ事は殆ど頭の中に残っています。笑うと顔の筋肉が緩むし、そうすると首や肩の筋肉もゆるみ全身がリラックスするからかなー?
それに、笑うと多幸感をもたらすと考えられている神経伝達物質のひとつ「エンドルフィン」が脳内に分泌されるからかなー? 効果ありでした。
でも、ちょっとやそっとじゃ真似できないですね。 親父ギャグとか思い浮かばないし、口に出す勇気もない。 そんな勇気も才能のうちなのでしょうね。