次々に現れてくる新語、「新しい形容詞」や言い回しなど、「造語」と言われる言葉についてのお話です。
その時代における社会を表している単語は使い勝手もいいし楽しめます。
しかし時々、マーケティング努力から生まれた言葉や、企業の戦略の合言葉などの「造語」は、人々にネガティブな影響を及ぼすこともあります。
テック系の造語は楽しい
「アイフォノグラファー(iPhonographer)」って言葉(造語)、はじめて聞きました!
これは何かというと、iPhoneで写真をたくさん撮ったり、動画をとってYouTubeにアップしたり、両者をあわせ加工編集して短編ムービーなどを作ったりして楽しむ人達のこと。
そういう人たちを総称して、フォトグラファー(Photographer)じゃなくって、アイフォノグラファーって呼ぶんですって!
先日、銀座にあるAppleストアで12歳の甥っ子がはじめてのMacノートパソコンを購入した際の担当者がアメリカ人だったのですが、その方がこの言葉を教えてくれたのでした。
そういえば、2003~4年頃にアメリカ人が会話の中でGoogleという固有名詞を「動詞」にして使っていた時もビックリ&面白いなーって思いました。
よく知らない事柄について会話していたのですが、「知らないなら、それグーグルったら?」みたいな感じで使ってました。(今ではお馴染みの言葉ですけれどね)
ちなみにこう言ったのは、キッズではなく、50代の大学教授の女性です。
造語としてつぎつぎに新しい言葉が生まれてくる。 最初は造語と呼ばれるけれど、すぐにそれがフツーの言葉として市民権を得るのです。
現在はめまぐるしく社会や環境が変化している時代ですから、なおさら新しい言葉を耳にすることが多い時代かもしれないですね。
IT時代のテック新語は、わかりやすいし楽しい語感があっていいですね。
一方で、人間を表すような形容詞や名詞のような造語は、人の心理に深く作用してしまうことがあり、ネガティブなインパクトを与えてしまいかねないのです。
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人にとって有害な造語や新語
*ここから先は2021年に追記:
その造語がネガティブな影響力を持っているのかどうか?は、周りの人やクライアント様とお話ししていて気づくものです。
例えば、名詞として使われている「加齢臭」「大人臭」という言葉。
これは、マーケティング戦略・市場規模拡大のために企業がコマーシャルで使っている言葉。TVCMの中でタレントが顔を歪めながら連呼しているこの言葉を、頻繁に耳にするようになりました。
昔からある言葉かもしれませんが、明らかに悪いイメージがあり、嫌な意味で受け取られる響きがあります。
このコマーシャルが始まって以来、「もしかしたら自分は臭いのではないか!?」と過度に気にする人が増えました。
もともと神経が細やかで周囲を気にするタイプだったのかもしれません。
しかし、自分から嫌な匂いが発せられているのではないか?と気にする人は、老若男女に存在するのです。学生さんから社会人としてバリバリと仕事をなさっている方までおられます。
相談に来られる方のそばにいても、もちろん悪臭はありません。ちょっとした匂いもありません。
ただ単に、ご自身で気にしておられるだけ。
ですので、例えば「臭いの元を断つために食事療法を始める」などの、生化学的なセラピーは必要がないことがほとんどです。
テレビCMからの影響がネガティブに作用して、心理的な葛藤が生まれたケースなのです。
だから心理セラピーや経絡またはボディーマインドセッションを行って、脱洗脳というか脱暗示を促していくわけです。(人によって違います)
*決めつけは人を変えてしまうから⇨
自分をカテゴライズさせない決心を!
誰かの利得のために、マインドを揺らがせられてはいけないです。
第三者が勝手につくった枠の中に、閉じ込められないようにしてください。
もしも何らかの言葉に反応してしまったら、その言葉/造語を発信している者がどんな意図で使っているのか?を、客観的にみてみましょう。
「誰かがブランディングのため流行らせたい言葉」
「商品を売るためのマーケティング戦略」
「気づいてない問題についてそれ問題ですよとサジェストする」
こんな意図が隠れているのではないでしょうか。
よーく観察してみてください。
いつでも自分らしくいる。
自分らしく決断できる。
暗示は受け付けない。
そんなふうに宣言してみてくださいね。
誰かが得するために、自分が損をしないようにしましょう。
もし、造語という枠の中に閉じ込められてしまった!と思ったら、信頼できる人に相談してみてください。それが幻想だったということに気づけたら御の字です。
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