大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

3.11で放出された放射性物質から守ってくれたのはマンション修繕工事だったって話

f:id:omichikahori:20210919192934j:plain


我が家は原発事故があった場所からだいたい240kmのところに所在します。微妙に近いですし、除染した方が良いのかわからなかったので、ガイガーカウンターを購入して実際の放射線量を計測してみました。

もしも線量が高すぎたら、専門家の先生方による解説を元に、家の中の床や壁に加えて外壁も除染しようかなと考えていたのです。

ところが、あることが功をなして線量が近くの公園なんかよりだいぶ低かったことがわかりました。

その理由は、たまたまマンションが大規模修繕工事をしていて、建物全体にカバーがかけられていたからでは?高圧洗浄したからでは?などと推測しています。

 

結果オーライだったけど、辛かった修繕工事

 

住んでいるマンションの大規模な改修工事がはじまったのは、3.11東日本大震災の2日前である3月9日のこと。

約2ヶ月の間、外壁全体に足場が組まれ、工事用の白い網でカバーされていたのです。

ようやく今週はじめに全部の工事が終わりました。

今のわたくし、「ぷは〜っ」 と水を得た魚のようになっています。今までプールで飼われてたイルカが「うひょ〜っ」と、海に放たれたかのような、清々しい気分。

ずっと足場と建物全体を覆うカバーが被せられていたのですが、これはほんと辛くて苦しかった!

しかも、工事の作業員がベランダを行き来するため、どの窓もカーテンは一切開けられませんでした。

2ヶ月間です!も〜これは長すぎです!病気になりそうでしたね。

昨日ようやく修繕工事が終わり、やっとやっと足場や建物を覆うカバーが外されたので、我が家のカーテンを開き、窓を開け放てるようになりました。

うちの状況と工事のこと

 

f:id:omichikahori:20210919193631j:plain

「お疲れさまっ」ジョシュアとアシュリィー

我が家は最上階の角部屋で、南側には大きな窓がずらーっと並んでいて長いバルコニーがあります。

高台に建っているので、視界を遮るものがなく、明るく開放感があります。

目の前が保護森林になっているので、大きな窓の外は森の緑のみが見えているのです。だから、暗くなってからもカーテンを閉めたことがほとんどありません。

お風呂から出て、そのままウロウロしてたってぜーんぜん平気です。朝起きてリビングにくると、目の前には森が広がってました。

f:id:omichikahori:20210920002436j:plain

目の前に森が広がる

そんな、開放的な暮らしをしていましたが、3月9日に足場が組まれ工事用のカバーがかけられてからというもの、朝の8時半に工事がはじまるとともに、複数の作業員さんが南側の長細いバルコニーを歩きまわり、西側の広いバルコニーでトンカチ作業をしはじめたのです。

ドリルの爆音も響いていたり、工事は平日の陽が暮れるまで続いていました。

朝から家中のカーテンを閉めなくてはならなくなり、そして、あの3.11大地震が2日後にきました。

原発事故があったから節電していたこともあり家の中は寒々としていました。それなのに、カーテンを開けて光を入れることもできず、凍えそうでした。

住みながら家にカバーをかけられることは、とても苦しいです。まるで自分のエネルギーフィールドの周囲に膜がはられたように感じられ息苦しくなります。

5年ほど前にも別の一戸建て住居で同じ体験をしました。家の全ての窓に黒いシールを貼られ、足場を組んでカバーがかけられると、体調を崩してしまい、生まれてはじめて40度の高熱を出しました。

それに加えて化学物質を吸い込んでしまう、という被害があるんです。

f:id:omichikahori:20210920010732j:plain

日が暮れるまで工事が

今回の修繕工事でも、ペンキを塗る、コンクリートをうつ、金具を塗りかえる、接着剤で貼る、などなどの「化学物質」を大量に毎日使っていました。

いくら窓が閉めてあっても、臭いは部屋の中まで充満します。

家人は何度かフラフラになって、どこかに避難していました。

私の場合は、ほとんどのケミカルに対しては症状も出ず大丈夫だったけど、一度だけ床貼りのための接着剤を使った日は、胃痛と吐き気で起き上がれなくなりました。

辛かった日々だったけど、これはプロテクションだった!


さて、修繕工事が終わってスッキリしたところで、外壁を始めいろいろな箇所の放射線量を測りました。

家人が講義で使うためガイガーカウンター購入していたのです。放射能の強弱を放射線の量として数値で表示する事ができるロシア製の計器です。

β波やα波を計るので、自然に絶え間なく降り注いでいる宇宙線も計測されてしまいますので、数値がゼロになることはありえません。

宇宙線のプラスアフファーが放射性投下物質ということになります。

ただプロではないので詳しく計測したりする必要はありません。「場所によって数値が違う」ことだけ分かればよいと思います。

まずは公園や道路など、家の周辺を計ってみました。

土地の形がくぼんでいる箇所は数値が高く、しかも足元を計るとよりいっそう線量が高かったです。コンクリートは雨で流されるのか比較的低いですが、はじっこの「」のところは放射線量が高くなります。(犬の散歩をためらうくらいの数値)

次に、マンションの敷地内を計測。すると、周辺に比べてなぜか線量が低いのです。

バルコニーでも測ってみましたが、線量低め。足元も同じくです。

高台に建っているから?というわけではなさそうです。

私が思う、周辺より線量が低い理由は、

 


①3.11のあと、ペンキ塗り直し前に建物全体に高圧洗浄をかけ綺麗にしてた。

②3.11当日は大規模修繕工事のためにカバーが掛けられていた

 

と推測しています。

①は、専門家の方が示しておられた外壁の除染法でもありましたので、よかったのではないかと。

②については「そんなことぐらいで放射能が防げるわけないじゃん」とロジカル脳では思うのですが、なんとなくそう思い込んでいたいな、ってことで。

 

なにはともあれ


以前のようにカーテンをいつも開け放ち、朝起きたらグリーンが目に飛び込んでくる開放感がもどってきて、とってもハッピーです。

毎朝のこの喜びを、改めてかみしめ、毎日の暮らしに感謝する気持がより高まりました。

被災地の方々にも、こんなふうに小さな幸せを感じられる日常が一日でも早くくることを心から願います。


ほんとうに、心からそう願ってやみません。    

 


関連記事:
抗酸化物質が含まれる食品をとって放射性物質による被曝を予防する
ただちに健康に害はありません、が信じられない方へ
ガイガーカウンターの使い方と計測の注意点、地域による線量の違いについて
他人の健康に生きる戦略をみて、怒りだす人の心理的な原因とは?