大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

他人の健康に生きる戦略をみて、怒りだす人の心理的な原因とは?

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ここのところ「なぜだろう?」と思うことがあります。

怒りっぽくないはずの人が、すごくすごく怒っていることがあるのです。3.11以降このような人が増えてきました。

このことについて触れたら、どっかから怒り玉が飛んでくるかもしれません。でも書いておこうと思います。

社会心理学的な観点から感じたことについてです。

 

子供を守ろうとする親たちの選択


3.11で我が国でも原子力発電所がメルトダウンする大事故がありました。その後、放射性物質の流出を止めることができずにいます。

その為、なんとか自分や家族の健康を守ろうと、海外の文献を含めてさんざん調べた上で、とても大胆な行動にでる人が増えてきました。

放射性物質の影響を受けない県への移住。そのために安定した仕事を退職。子供だけでも守りたいと父親だけ都内に残る。海外への移民。などなど。

こういった大胆な行動に出ている人たちは、友達にも告げず、ひっそりと夜逃げのように行動しています。

3.11の翌日から、大阪の高級ホテルは政治家などのご子息で満室になっていたという話を耳にしました(ネット記事ではなく直接聞いた話)。メルトダウンを知っていたお偉いさんのお子様たちということになるでしょうか。これこそ、密かに密かにしていた大胆な行動ですね。

なぜ、このような大きな決断をする人たちが行動するとき、コソコソしなくてはならないのか!?

それは、それ以外の人たちがめっちゃ激怒するからです。

 

健康のことを考え生き方を決断してるだけなのに


このように、放射性物質についての情報を収集して「家族や子供達を守る」 ための行動をとっているだけなのに、他人に迷惑をかけているわけでもないのに、周囲の人々は怒り心頭するのです。

それだけでなく、「健康を守るための情報」とか「放射能デトックスする食養生について」などを口にしたり、文字にしただけでも、大勢の人が怒り強く否定してくる。

人は人、自分は自分。

そのはずが、なぜそんなに怒っちゃうの?

普段なら、きっとそのような人達も「人によって考え方が違うから」 というふうに受け止め、一般的な社会人らしく振る舞っておられるのではないかと思います。

ところが、こと「原発」や「放射線」に関することになると、めっちゃ激怒する。

信用できるソースからの情報収集に努めていて、知ったことをベースに個人的に行動してるだけなのに、その姿を見て怒りだしてしまうのです。

それはネット上でも顕著で、放射性物質の解毒法についてなどを発言したらバッシングの嵐です。

人が無意識に不安を消そうとするときの2つのやり方

 


不安」という感情の下層には、「怒り」の感情が隠れてます。

 

だから根っこである「怒り」の感情に気づいて、それがどこから来たのかがわかると、「不安感」も同時に消滅していきます。

もしくは、「不安」自体を取り去ろうとする場合もあります。不安材料にまつわる物語を作ってその世界に生きる戦略です。

例えば、「あの人が私に辛辣なことを言うのは、私に嫉妬してるからだ」と思い込むことで、仲間外れにされていることへの不安感を緩和させようとする」、などです。

人が極度に不安になった時に、不安を解消する方法は2つ。

 


1)不安の奥にある怒りに気づいて解消する

2)不安の原因について物語をつくることで安心する

 

いま人々が陥っているのは後者の方ではないでしょうか。

 

自分の信じる世界をつくりたい、邪魔するものは許さぬ


メディアや政府は「何も問題はありません」「ただちに健康に被害はありません」と繰り返すばかりで、真実を伝えてくれない。

これではまるで、子供だましのようです。

しかし、心配や不安でいっぱいの時「真実が見えない」と逆に不安が倍増します。これでは心理的な安心感が生まれてきません。

健全で安定した精神のために困難を乗り越えるためのステップは、

 


①本当のことを認識する。

②その上で「自分はどうするか?」考える。

③決断する。


人にとってこれが一番、安心できて行動的になれる方法です。

人々が怒ってしまう原因は、ここにあるような気がしてなりません。

この正常なステップを踏めないのは、真実の報道が隠されていてよく状況がわからないから。①が欠けているので次に進めないままなのです!

だから、不安感が募ってしまう。

では、もしも真実がわかりにくい状況だったら、人はどうなるのでしょうか!?

その答えは「物語をつくる」です。詳しく説明してみます。

人は安心するために、戦略的に物語を作る


人は極度の恐怖心にかられたとき、ストレスに耐えられなくなると、生命を守るために無意識にそこから逃れようとします。

逃れる方法は、今起こっていることについて独自に「物語を作る」のです。

例えば、カノジョに浮気された男性が、辛すぎて「僕が寂しがらせたから彼女は仕方なくあの男に相談していただけだ」と、物語を作り、極度に傷つくことを避けます。

これは、異常なことではありません。むしろ、心を守るための健全なマインドではないでしょうか。

では、何が問題になっているのか?

自分自身で「物語」を作る前に、第三者から物語を刷り込まれてしまうことが、健全性を失う原因になっているのではないでしょうか。

第三者がつくって、与えられた物語

 

 

「危険な問題はありませんよ」
「今すぐどうこうなりませんよ」
「ただちに健康に害はありません」

 

 

これが、第三者から与えられた物語。

自分で物語をつくることをしないまま、メディアが与えてくれる物語を、そのまま取り入れている人が多くを占めています。

これらの人々は、独自に物語をつむいで、行動にでてる人をみると、怒りが込み上げてしまうのです。

放射性物質がこない他県に引っ越そうと思った人が正しいというわけではありません。

その人が「ここに住めば放射能がこないし安全な食品も手に入る」という、独自の物語をつくったということ。ただそれだけのことなんです。真実か真実じゃないかは誰にもわかりません。

だけど、先ほどの3つのステップを踏んで行動できているので、心の安定が得られるのです。(本当にその行動がいいのか悪いのかは別)

それを見て激怒する人々は、せっかく安心するために、誰かから与えられた物語を信じて生きているのに、そこに真逆の考えがチラつくと、本能的に反応してしまうわけです。

いい人とか悪い人とか、まったく関係なく、それが人間です。

 

激怒した上に妨害までする心理が


そんなわけで、ステップを踏んで独自の物語を紡いだ人々は、さほど親しくない人達がいる公の場では、あまり放射線物質について語らないようにしようとする傾向にある様です。

身近な例では、放射性物質の量が多い日に子供にマスクをさせていると、その子のお母さんに向かって

 


「どうして?」
「それ過剰反応だよ」
「子供の精神の為によくないよ」

 


などと、やめる様に促そうとするママ友もたくさん存在します。


他のことに関してならば、ここまで他人のすることに口を挟んだりはしないのでは!?

ただ単に、予報サイトをチェックして線量が多いと判断し、その人なりの判断で子供を守る為にそうしているだけなのに。あなたに関係なくない?(とは言えないから、密かに密かに..となるのでしょう)

また、誰にも言わずに他県や海外にササッと引越しできた家族はいいのですが、周りの人に挨拶をしたために、激怒する人たちから非難轟々、大反対にあい、その計画をやめさせようと、大変な妨害にあったご家族もいました。

 

私の体験


私の場合、チェルノブイリの近く200kmの地域で暮らしているヨーロッパの友人から、「これから日本がどんなことになるのか、私はすでに体験してるからわかる。だからこっちに移民して来なさい」と誘っていただきました。

仕事のことや住まいのことまで親身に考えてくれて、ありがたくて涙が溢れました。

しかし私は、その「物語」を受け入れませんでした。

年老いた両親を置いて海外に移住することは考えられません。犬や猫の家族がたくさんいます。最愛の老猫は動かせません。

だから私のつくった独自の物語は「自分の免疫力を上げることに精を出し、すべきこと/できることを日本で今の場所でやっていきたい」というものでした。

しかし....

「幼い甥っ子姪っ子たちを避難させて欲しい」と彼らの親にお願いしました。おばあちゃんである私の母も一緒に。

メルトダウンしたと日本では発表されてなかったけれど、海外の友人達から水素爆発の動画が送られてきて「メルトダウンしてるはずよ」と教えてもらったからです。

水素爆発の翌日3月12日にみんなで関西に行ってもらいました。「3日間でも避難していたらだいぶ違うよ」と、海外の友人からのアドバイス。

私はもちろん行きませんでした。

後日、叔母(母親の妹)がこのことを知って、激怒していました。自分を誘ってくれなかったから?姉が抜け駆けしたから?

いいえ、違います。

ただ単に、反応がおきた、怒っちゃった、だけです。

その証拠に、今までに見たことがないくらい顔を赤くして怒っていたのだけど、なんで怒っているのか、ぜんぜん言語化できていなかったです。

「もー、なにやってんのよ!」「ん〜も〜」みたいな感じ。

しかもその後は、ぜんぜん怒ってませんでした。ただ、姉である私の母の行動を知った時に、イラっと反応しただけでした。爬虫類脳のなせるわざです。

誰にも言わずにひっそりと避難してもらって、良かったです。

自分なりの物語をつむごう

 

あなたも、放射性物質のことについて、自分なりの考えを持ち行動したり発言したりしている人を見かけて、「それは違う!」「アホかっ!」と、イラっと怒りの反応が出たことがありますか?

もし、怒りの反応が出たら、それを受け入れてください。ステップ①です。

そして、「私も自分なりの物語をつくろうっと」と宣言してみてください。

何が正しくて何が間違っているのか、真実なんて誰にもわからない。

だったら、第三者ではなく自分が描きたい物語をつくりその世界で生きる方が楽しそうではないですか。

3.11大地震の後、人々の意識や考え方などが大きく変化しましたが、「怒りだす人々」の現象についても、私にとっては興味深い ことだったので書いてみました。 



 

追記:数年後に知った衝撃の事実



ここから先は、2021追記です。


35年間、行方が分からず音信不通だった人との偶然の出会いがあり、その人から聞いたことです。


彼は大きなプラントや重工/機械の専門家で3.11のときは大企業に勤めていました。

その為、東日本大震災の翌日3月12日に、福島原発内の「各モニタリングポストの放射能数値を計測して欲しい」と依頼を受けたのです。

私が幼い姪や甥を避難させたあの日、彼は水素爆発後のあの場所をめぐり、測定作業に勤しんでいた。

その人から聞いてびっくりした事実というのは...

 


「あの日はね、海の方へと強風が吹いていてね、爆発して散った放射能のほとんどが海にいっちゃってたんだ。だから放射線量が少なくて、逆に驚いてた」

 

 

もちろん、その後は言うまでもなく高い線量を示しています。ですが、爆発の日から翌日にかけては強風のため海の方へいっちゃってた。

だから、チェルノブイリ事故を体験した外国の友人達からの情報を元につくりあげた、あのときの私の物語は、取り越し苦労っぽくてちょっとズレてたってことですね。ご子息を避難させた政治家さん達も。

避難しなくても良かったのかもしれない。知らんけど。

なぜ、この追記を加えたのかというと、避難してなかった人が大多数だからです。

大多数の避難しなかった人がつくった物語は、間違っていなかった確率が高いのでは。

知らんけど。(←この関西弁好きです)

真実はわからない。短期的な目線で考えたら、もしかしたら真実はないもの、なのかもしれない。

だから自分の物語をつくることに集中していこう!
10年たった今も同じくそう思います。
(コロナ禍にて)


最後に...
精神分析学者の言葉を添えておきます。


いかなる場合でも、不愉快な現実を無視し、都合のいい神話を信じた代価は、本人の想像を絶するほど、高いものにつくのです。
-
岸田秀(精神分析学者)

 

 

 

 


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