週末はフィシオエナジェティックの基礎クラスを開催しました。
治療やセラピーに体して純粋な情熱を傾けていらっしゃる皆様が 集まってくださり、熱心に学ばれていらしゃいました。
みなさん人間の自然治癒について深く探求されていらっしゃるのに、思考に柔軟性を持ち合わせていらっしゃる。その様な方々に遭遇するたびに感嘆いたします。
深く探求すればするほど「自分は何でも知っている」という愚言 を言うことがまったくなくなります。
逆に「自分は知らないこと だらけなんだ。」ということがどんどん分かってきます。
フィシオエナジェティックで、施術をこなせばこなすほど、「一人一人の患者さんの中に神様がいる」かのような感覚になります。
どんなに沢山の知識をこちらが持ち合わせていたとしても、「どう治療したら一番良いのか?」は、全て患者さんの身体が 正確に答えてくれる場面に日々遭遇するからです。
だから毎日とっても楽しいんですよね。 お集りくださった先生達からも、そんな声が聞こえてきます。
プラトン著『ソクラテスの弁明・クリトン』“無知の知”の一節です。
彼は何も知らないのに、何かを知っていると信じており、 これに反して私は、何も知りもしないが、知っているとも 思っていない
「自分は、Aを知っている。Bも知っている」ということよりも、 「何も知らない」と知ることこそが、真の知を得る源である、 という事。
学ぶ姿勢においても、一番大事であり大前提にしたい知恵です。
「その事はわかっている」「それは知っている」と、そんなつもりに なっている事があれば、自分を疑ってみることです。
歴史上の新たな発見も然り。
すでにある価値観や定義を疑ったところから、新たなことに着目し科学が発展していってます。
スコトマを無くして新しいことを吸収したり、新しい発見をしていく ためにも大切なことですね。
集まってくださった先生方と接していて、改めてそんなことを思いました。