大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

情報が氾濫しているからこそ気をつけたい、真実を知る事とコワイ話しを信じ込まされる事の区別

SNSを暇つぶしに使う時には、注意が必要かもしれません。

私がつい最近目にした科学的根拠のないデマ記事について解説します。

そして「真実を知る」ことと「恐怖心が煽られる」ことの違いについて考えていきたいと思います。

恐怖心を煽るSNS投稿はシェアされやすい

 

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SNSを見ている時は、暇つぶしでボーッと眺めていることが多いですが、この状態は変性意識という意識レベルにあります。

変性意識の状態でいるときに五感を通じて取り込んだ情報というのは、無意識の領域に情報がスッと入ってきやすいのです。

私が「これはマズいなぁ」と思うのは、「恐怖を煽るような記事」を、ある一時期に多くの人がシェアする行為です。

恐怖に苛まれると、一時的にドーパミンが出てくるので、みなさんコワイお話し大好きなんですよね。

意識上では「こんな怖い話しはお友達にも教えてあげなきゃ」という優しい気持からなのでしょうか。

そして、そのコワイ話しが信憑性があるものであればまだしも、信憑性が明らかに薄い情報に対しても大騒ぎする傾向が、今のSNS上ではあるのです。

例えば、フォロワーの多い人がこのコワイ話しをシェアーすると、その反応はすごいもの。フォロアーが多い人の発信なので、みんなの信じる気持も強い。

 

危険なパンをSNSで教えてあげる人々

 

最近では、「保存料が凄い山◯パンにはカビが生えない!他のパン屋のはカビが生えたのに!」と主張する人の、カビ実験の写真を掲載している人がいました。

さらに、これをSNSでシェアする人が沢山おられました。

実験して公に発表するのならば、それなりのコンディションを完璧に整え、その検査条件も掲載しなくてはなりません。

例えば、同じ製造工場で作られている、製造年月日が同一、保管の湿度や気温が同じ、などの条件をつけなくてはなりません。

けれども、多くの記事ではどこかの店から買って来て行なった実験です。(まさか、手で触ってないよねっ?)

1つのお店が北向き建物で、カビ胞子が大量に飛んでいるお店だったとしたら、もともとカビ胞子がもれなくついていたはず。

商品管理のため湿度や温度管理を徹底している店のパンなら、もともとのカビ胞子がついてないから、実験中にカビが生える速度も遅いかもしれない。

山◯パンに有害物質が入っているのは、袋にも記載があるので確かな情報でしょう。しかし上記のような実験を社名を名指しで行い公に発表したら、パン製造企業から名誉毀損で訴えられる可能性もあります。

そんな素人実験の記事を、大勢の人がシェアしている状況が今の日本です。(他の国ではどうなんだろう?)

昔の怖い話はこれは昔のことですと明記すべき

 

他にも最近目にして気になったSNS投稿があります。

大勢の人が「IH電磁調理器で脳腫瘍」の記事のシェアをしていらしたことです。

よくよく観察してみると、その記事はなんと2009年に書かれた一般人のブログでした。専門家でもない人が5年以上前に書いた記事なんです。

そのブログでは、きちんと電磁波測定器を使って値を計測して いましたので、パッと見は信憑性が高そうに見えます。

ところが、写真入りで計測されているIH電磁調理器自体の製造年数が、記事が書かれた2009年よりさらに古いものでした。

その当時は確かに、それはそれはヒドい値の電磁波が出ていました。

その記事の中では、「海外ではこんな電磁波がひどいIHなど使われてないのに日本はヒドい」という主張をしておられました。

ほとんどのヨーロッパの国々では、電磁波の出る電化製品は「販売してはいけない」という法律があり規制されています。

ですので、日本でIHが販売された当初のものは輸出できなかったのです。(相手国では販売できないので買ってくれない)

そんな状態を、日本が誇る家電メーカー様がだまって見ているわけがありません。

改良に改良を重ねていって、2013年に発売されているIH電磁調理器 からは、電磁波が出なくなっています。

(関連記事)電磁波の問題があったIHクッキングヒーター2013年から安全な数値に

そして今では、日本製のIHクッキングヒータも、徐々にヨーロッパにも輸出されるようになっています。

記事をシェアしていた方は、2009年の記事だということに気づいていないのか?もしくは、5年たっても技術は同じままだろうと思いこんでいるのか?

よく分からないけれど、皆がよってたかって「IH電磁調理器は悪だ!」と、発売当初のIHで実験をした5年も昔の記事を指して騒いでいるのです。つい最近ですよ!?

にもかかわらず、情報操作されやすい人がみたら「え〜!こわーい!」となるのです。

ただ単に怖い記事は不利益な情報


「え〜怖〜い!」となる記事を読んだとき、その人にとっては非常に不利益な情報が入ってしまったことに なります。

それでは、常に“得体の知れない恐怖感”に苛まれてしまいますし、「真実を知る」ことと、「コワイ話しを信じる」ことの区別がつきにくくなってしまい、精神的に不安定になってしまうのではないでしょうか。

情報が氾濫しているからこそ、真実を知る事とコワイ話しを信じ込まされる事の区別を意識していきたいものです。

今日は、“間違っているかもしれない情報” を鵜呑みにしがちな最近のSNS利用状況について、感じた事を書いてみました。

次回は、心理的弊害について少し書かせていただこうと思います。  



備考:

私自身P社製のものは電磁波ゼロであることを電磁波測定器で確認済み。 電磁波測定協会の会長様も“近頃のIHは電磁波 が出ない仕様になった”とおっしゃっていました。