久しぶりにベトナムに行ってきました。
といってもこの記事は“旅行記”ではなくて、やっと自由になれたコロナ禍を終えて思うこと、出入国についての情報、ベトナム事情などを記してみます。
後半にフォーの美味しい店のことを写真とともに紹介します。
- やっと自由に海外に行きやすくなった
- アフター・コロナの出入国はこんな感じ
- 厳格なロックダウンで小さな店が潰れてた
- ベトナムのロックダウン
- ベトナムのソウルフード“フォー”を食べた
- 人間にとって旅はとても大切だと痛感
やっと自由に海外に行きやすくなった
最後に海外へ出かけたのは2019年の夏。その後、2020年初頭からコロナ禍に突入してしまい、しばらく引きこもり状態でした。
ストレスに感じたくなくて、おうち時間をできるだけ楽しく過ごそうとしてきましたが、こうして自由に海外に出てみると、コロナ禍の2年間は相当ストレスだったよな〜と、改めて感じます。
以前はなにかと用事があり毎年1〜3回は海外に出かけていたのに、不可抗力によって急に制限をかけられてしまったのですから、不自由に感じて当たり前ですよね。(旅日誌カテゴリ)
アフター・コロナの出入国はこんな感じ
自由に国境を越えられるようになったとはいえ、まだまだ出国する人は少なかったので、お盆の時期なのに空港はガラガラでした。
今回は初めてベトジェットというLCC(格安航空)を使ってみました。座席を狭くしたり機内サービスを削減することで運賃を低価格に設定した飛行機です。若者にはありがたいサービス✈️
乗客が少ないからなのかJALのチケットが29万円だったため、仕方なくベトジェットにしましたが、おばさん的には次回はできればLCCは使いたくないな〜という感想。座り心地がかなり悪かったんです。
海外行くのはカンタン
ベトナムへ入国するとき、PCR検査やワクチン証明書は不要です。以前のようにパスポートと帰りのチケットさえあれば入国できます。(2022年8月)
ベトナムだけでなく、ほとんどの国では、もうコロナ対策は終了していますので、同じようにパスポートとリターンチケットのみで入国可能なところが多いです。
その他の国のトラベル最新情報を知りたい方は、ダイスケさんのYouTubeでチェックしてみてください。政府からの一次情報と、世界中に散らばるジャパニーズからの出入国に関する情報が集まっていて、コロナ禍に甥っ子が帰国した際にも大変役立ちました。
日本入国はメンドウ
せっかく海外に行きやすくなったのですが、なんと自国である日本に入る時には、まだまだ面倒なこともありです。日本に帰国する際には、72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明が必要です。
手続きが多過ぎて、成田空港内を約2kmほどグルグル歩いた感あり(日本入国の際にはスニーカー着用をお勧めします)。
それから日本入国の際に、My-SOSという政府のアプリをインストールしている必要があります。これはGPS機能がついた個人の追跡アプリ。後日陽性になった時のため?機内で陽性者が出たら隔離命令を出すため?かと思いますが、まぁ水際対策の一つです。
黄色に分類される国(主にアジア圏)からの帰国者で、「ワクチン💉0回or1回or2回」これらの人々は、日本帰国後に5日間の自宅隔離です。
自宅隔離中は、居場所確認のために毎日AIからビデオ電話がかかってきます。
こちらは↓AIビデオ通話中のスクショ。背景がわかる場所で白い枠内に顔が入るようにします。
一日に1回から2回かかってくるビデオ通話Callに加え、自分や家族に熱や咳の症状がないか?アプリから健康状態を知らせる義務があります。
ビデオ電話の他に、「今どこにいるの?」的なメッセージがアプリに届きます。すぐにボタンをクリックしてGPSが居場所を送信。この作業も1日に2回くらい行います。
ちなみに...
連絡を断ち切ったりした違反者は厚生省のHPにフルネームで名前が晒されます(笑。
(赤や青など、黄色以外のエリアからの帰国者に対しては違うルールがあるので、ダイスケさんの動画で確認してみてください)
厳格なロックダウンで小さな店が潰れてた
今回は🇻🇳観光はせず、ホーチミンの7区でまったり数日間過ごしました。7区は外国人が多く暮らす所で、欧米のようなモールがあったり高級マンションや大きな一軒家が建っているような地域。現地ベトナム人もたくさん住んでいますが、経済的成功者のみです。
悲しいことに、以前あった小さなお店はほとんど潰れていました。コロナ禍で長いロックダウンがあり、お店を開けられなかったから立ちゆかなくなったそう。
その代わり、新たに資本のしっかりしたレストランが沢山できていました。本店が上海にある飲茶レストランや、タイの有名レストランの支店が新たにオープンしていて、大盛況でした。
もちろん美味しいから大盛況なわけですが、その他の小さなレストランが潰れてしまったからお客さんが集中しているという理由もあり。土日は待ちの列が長過ぎて入れないほどの混雑ぶりです。
私は毎食ベトナム料理が食べたかったのだけど、現地の友達は飲茶やタイのお店に連れて行ってくれました。その理由は、味をかなり「ベトナム人好み」に寄せているから。
ベトナム料理は味が薄めで食材の旨味が引きたっているのが特徴。薄味の京料理みたいなエスニック料理と言えます。
これら新鋭レストランで実際にいただいてみると、一般的な中華やタイ料理とは違い、薄味でベトナムならではの味でした。めっちゃ美味しかった!(写真撮り忘れたほど旨かった)
だけど...おじちゃんとおばちゃんがやってた小さな飲食店の味も、恋しいです💧なんてことはない小さなお店たち、我々がコロナで失った大きなものです。
ベトナムのロックダウン
日本ではロックダウンは行われませんでしたが、諸外国ではかなり激しいロックダウンが遂行されていました。カナダでは不要不急で外出した人は多額の罰金を課せられていて、食料がなくてスーパーに買い物に行った知人が捕まってしまいました。
私が聞いた中でも、ベトナムのロックダウンの厳しさは、際立っていたように思います。
外に出てもいいのは、医療や薬品関係の仕事の人で国が発行する証明書を持つ車両に乗車した人のみ。歩いて外出することは厳禁でした。
一般人は絶対に絶対に外出禁止🚫外を歩くと警察官というか軍人に逮捕されます。そして罰金より恐ろしい、投獄となります。
裕福な暮らしをしている家庭なら、ロックダウンに備えて大量の食糧の備蓄ができます。保存する場所もあるし大きな冷蔵庫もあるし、何よりお金がある。
ベトナムでは一握りの大金持ちと、大多数の低所得者層とに分かれています(都市に住む外国人は中流)。経済的に裕福ならスマホやi-Padもあるので、厳しいロックダウンでもビデオ通話で家族や友達と繋がれます。
しかし、低所得者層においてはそのようなデバイスを持たない人が多数です。自宅にこもって楽しめることが少なく(もしくは無く)、大量の食料備蓄ができず食べ物が底をついてしまいまいます。
そのような状況ですから、ロックダウンが進むについれて発狂する人もわりといらしたそうです。狂ったように叫びながら外を走り回る人が。その人の状況がどうであれ、外に出てはいけないという国からの要請/法令ですから、もちろん逮捕されました。悲しいことです。
日本の緊急事態宣言はゆるゆるでしたが、ベトナムでは大多数の人にとって、ロックダウンは生死にも関わりかねない、かなり大変な出来事だった様です。
ベトナムのソウルフード“フォー”を食べた
空港に行く途中に、ホーチミン1区を通ります。夜間のフライトですから、早めに出て1区にあるフォーの専門店に立ち寄りました。
現地の人に大人気で、女優や業界人などが夜中に食べにくるという有名店。
しかし、お店はドアとか壁がないオープンスペース、お世辞にも綺麗とは言えないです。外に置かれた簡易テーブルにたくさんの皿を置き、プラスチック製の椅子に座って食べます。
旅行中にこういうお店に入るには勇気がいりますよね。ここは現地の人が連れていってくれたので安心して食べられました。
フォー(Pho)は米粉から作られる平たい麺で、チキンベース又はビーフベースの薄い塩味がついたスープ麺。屋台から路面店そして高級ホテルに至るまで、どこでもフォーが食べられるほどの国民食。
現地の人は、フォーの上にさまざまなトッピングを乗せます。
生のバジルやその他の香草(ハーブ)、生のもやし、刻みネギ、きつね色に炒めたミニ玉ねぎ、ニンニク漬↓、お麩を揚げたような棒状のもの(上の写真に写ってるやつ)、黒胡椒、真っ赤な辛味、などなど。
そして、写真↑に卵の黄身のようなものが浮かんでいますが、これ何だと思いますか!?
さばいた雌鶏の子宮内にあるタマゴ🥚なんです!
要するに、産む前のタマゴですね。準備ができてるものは大きめで、極小のものもあるのが見えますでしょうか。極小のものはまだ組織でたがいに繋がっています。
味は、タマゴより味がタンパクで、ややパサパサ感もありました。でもこれはいわば “ホール卵”(殻も白身も黄身も含まれてる)ってことになりますので、栄養の塊ですね。
フォーだけでなく、店先の写真左に吊り下がっているチキンが見えますが、あの蒸し鶏もいただきました。
骨つきで醤油に似たソースにつけて食べます。肉はとろけるように柔らかく旨味が濃厚でした。(フォーの写真の上方に映り込んでます)
これは大人も子供も大好きなサイドメニュー。呼び名はわからないのですが、餅米を薄ーくして、鉄板で片面だけをカリッと焼いたもの。上に乗っているのは干した豚肉のフレークです。
これはめちゃ美味しくてハマります。美味しすぎて食べ過ぎ注意な一皿です。
自宅でも作ってみたけど、干した豚肉がなくても餅米をパリッと焼いただけで美味し過ぎて怖くなり、2度と作っていません。😆餅米はめっちゃ太ります!
人間にとって旅はとても大切だと痛感
新鮮な南国フルーツもたんまり食べたし、何より久しぶりの再会が嬉しくて、ご機嫌なベトナム滞在になりました。
2020年コロナ禍がはじまり海外との国境が断絶されたようになった時は、じんわりと絶望的な気分になっていきました。もう2度と元に戻れないかのような、大騒ぎでしたからね。
旅だけでなくなにごとも、第三者から行動制限をかけられ、「ダメ」と言われたり禁止されたり脅かされたりすると、強いストレスを感じます。
こうして自由に行動できる(海外に行ける)ようになってみて、「不自由だった頃のストレスは思ってたよりかなり大きいものだったな」と気づかされました。
ここのところ日本では集中してコロナウィルスへの対策が行われています。
しかし、この地球上には無数のウィルスが存在しています。コロナウィルスだけにここまで集中してしまうと、脳の働きによって、人々の意識に大きなスコトマ(盲点)ができてしまうことは明らかです。
盲点ができると、本当にすべきことや、自分が選ぶべきもの、考えるべきこと、など大切なことがまったく見えなくなってしまいます。
生きることは生活すること。食べたり話したり学んだり寝たり動いたり。
ちゃんと生きたい。ちゃんと生活しよう。生活を大切にしていこう。
小旅行も海外旅行も、旅は生きることの一つかもしれない。今回の久しぶりの旅行で感じたことのひとつです。
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