ご近所さんに誘われて、東日本大震災への基金集めと、祈りを捧げるのためのチャリティーコンサートにお邪魔してきました。地元の小さな教会で行なわれたのですが満席でした。
「未だに住む所もないご家族のゆくえのわからない方がいるというのに、時々震災のことを忘れてしまう事がある」「だから、忘れないために。
そして私達にできることをしてゆきましょう」という趣旨で開かれたこのコンサートは、バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽3重奏と、ピアノによる素敵な音楽会でした。
前半は、震災にあったお子様たちの書いた作文の朗読もありました。
生死の境目を体験したり、深い悲しみを乗り越えた子供達の声です。かわいらしい女の子達と少年が朗読してくれました。
なぜか子供達の中に一人、キラリと光る大人の女性がいた。
見覚えのある超小顔にえくぼがキュートな女性。
目を凝らしてよーく見てみると、なんと、女優の美佐子さん だった。昭和トレンディードラマの女王だ。
予定していなかったのでプログラムには載っていなかった。特別出演だった。
文の読み上げもプロ級で素晴らしいのは当然なのですが、なんといっても、チャリティーコンサートの最後に、急に主催者にマイクを向けられて、一言ご挨拶された時のトークがすごかったんです。
一流の歌手や俳優や全てのパフォーマーがそうであるように、「場の情報空間の操作」がハンパじゃなく上手!
プロなんだから当たり前かもしれないけど、ものすごい体感があり凄さを感じました。
まず彼女は、昨夜から今朝にかけてのご主人様とお嬢様の様子や家族で交わされた会話についてお話しされました。
そして、自分が震災後にどのような気持になって、今の生き方にどう影響しているのか、というお話しをしました。
ここまでたったの2〜3分ほどです。
しかし、彼女が前に立った瞬間に会場の全意識がすくいとられてゆく感じがあり、美佐子ワールドに入っていった。はっきりわかりました。
そして、まるで美佐子さんがお話しされているその場面がスクリーンで描写されいるかのごとく見え、手に取る様に感じられました。
そして「楽しみながら大切にしっかりと毎日を生きてゆくことが大切」とおっしゃったその言葉に、会場中が感嘆しました。
それはそれは、見事なまでの“場の支配”でした。普段着のままボランティアで語ったほんの数分で、女優さんの技能が披露された。あっぱれです!
思いもよらず、こんな体感ができてラッキーでした。
人にとって必要なスキル臨場感支配
俳優やパフォーマーだけでなく、人は誰しも生きてゆく上で想いを実現化させるためにはこのスキルが必要です。
自分が表現したいことを伝える力。
目に見えない ”考え” とか ”伝えたいこと” を「言葉」に落とし込み、さらに空気を変えてエネルギー情報を動かす。
大きなエネルギーを生みだすことで、物理的なできごとを創ることができるのですから。
違う言葉で言うとしたら、場面場面で「おもいっきり気合いや心を入れる」。
どのくらいの気合いかというと、合気道家が瓦を5枚重ねて割るときくらいです!そのくらいの気合いを入れれば、どんなことでも形にできるにちがいありません!
いっしょに磨いていきましょう。