週末はアメリカから師匠が来日し、エソテリックヒーリングの上級編クラスが開催されました。ヒーリングといっても先生は医師ですからやはり治療系になります。
いつも人体の解剖についての非常に細かい部分の説明までなされます。たとえば、第4脳室の壁沿いにくっついている迷走神経核や三叉神経核の位置とか、頸動脈の付着基底部にみられる青い斑点の位置など、一般的な解剖学のクラスで勉強する箇所より、もっと細かい部分を学びます。
基礎クラスでは、内臓や内分泌系にはたらきかけるものもやりました。今回は頭部のトリートメントが中心で、頭とと全身とを統合してゆく施術です。
「細かい部分まで解剖学を知っておく必要はあるが、治療中は細かい部分のみに絶対に注目してはいけない!」、「全体を診ること。治癒のプロセスを感じ取ること。」といった訓練を受けます。
もしも細かい解剖学的な部分で、特に悪い箇所に注目しすぎてトリートメントを行なえば、受けている人が不快なおもいをするか、もしくは施術のプロセスがうまく進んでゆかなくなってしまうのです。
人間の「知っている範囲」には限界があります。栄養学にしろ、身体機能にしろ、潜在意識の働きにしろ、私達には知らないことの方がまだまだ多いのです。
そんな中で他者に対してトリートメントを施してゆくには、受ける人自身に治癒が起こるままにして、それをサポートしてゆくかたちで治療を施すことで、施術のプロセスが格段に広がりをもってくるのです。
そう、私達の知らない範囲にまで広がってゆけるのです。
先生に会うと、施術者として思慮深い配慮と知恵を培うことができるので、私にとっては技術を伝授されることよりも、もっと大きなプレゼントをもらって、より成長することができた感覚になります。
そして毎回「あ〜、私って本当に何も知らないんだな。」という謙虚な気持ち、でも偉大なもの(人体/生命)にちょっとでも触れられた感覚になります。
今回は、休憩時間に先生と沢山お話することができたので、この1年間で浮かんできた知りたい事柄についていっぱい質問することができました。
思いもしなかった答えを受け取ったので、いま消化中です。噛み砕けたらまた書いてみたいと思います。