大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

デジタル時代に必須ストレートネック対策:雨降り前の低気圧に弱くなってきた人へ


「なんだか近頃、雨降り前の低気圧にめっきり弱くなってしまったな」と感じている人はいますか!?

実はこの症状、歳のせいとか体調不良のせい “だけ” ではなさそうです。

この記事では、デジタル時代に入ってから、ちょとした体調不良を訴えはじめた人へのセルフケアや対処法についてお伝えしていきます。

 

昔はなんともなかったのに


実は私も、最近になって低気圧の影響を受けるようになりました。昔から「低気圧が来るとダルい眠い」と体調の変化を訴える人はいましたが、私はまったく大丈夫でした。

ところがコロナ禍で家に引きこもり始めたくらいから、たまにですが、低気圧の影響を受けてしまうようになったのです。

「歳を重ねるといろいろあるしね...」と、軽く考えていたのですが、実は歳のせいだけではなかった。あることが原因で自律神経のバランスをとる「機能」が低下してしまったからだったのです。

次の項目で神経について基本的なことを書いておきます。よくご存知の方は読み飛ばしてくださいね。

 

神経について、おさらい

 

大きく分けると神経は、

 

👉「中枢神経」(脳と脊髄)
👉「末梢神経」(体中に張り巡らされている)


に分けられます。

さらに末梢神経は、
👉「体性神経」意思によって身体の各部を動かす
👉「自律神経」意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する


に分けられます。

今月は暑さのピークですが、暑いなーと手で仰ぐのは「体性神経」。じんわり汗が出るのは「自律神経」の働きです。

 

自律神経は、
👉「交感神経」身体を発に動かすときに働く
👉「副交感神経」身体をめるときに働く

 

この2つに分かれています。
これら二つの真逆の作用をする神経が、互いにバランスを取りながら身体の状態を調節しています。

バランスが崩れることがあると、ちょっとした体調不良という形で現れます。

・不規則な生活
・ストレスによる刺激
・更年期におけるホルモンの乱れ
・先天的要因

その他、さまざまな原因でバランスが乱れます。

*普段から体調を整える習慣はたいせつです⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

昔から低気圧に弱い人

 

低気圧にもともと弱い人は、雨降りの前日くらいから1日中何もできなくなる、ズンとのしかかるような重さと共に気分の落ち込みがある、身体がだる重い、頭が痛い、などの症状を訴えていました。

2019年に「耳の奥にある内耳の前庭器官には気圧の変化を感じ取ることができる部位がある」ということが、愛知医科大の研究によって解明されました。この発見により、雨が降ると眠いダルいと訴える人々は怠け者ではなく、ちゃんと理由があったのだ!と認めらるようになり、これによって体調管理もしやすくなりました。

私たちは普段から、自律神経のおかげで平衡感覚が保たれています。

"ゆらゆら揺れてる場所に立つ” など「で感じる刺激」と、周囲に見えている「視覚から脳に伝えられる情報」、これら二つの間で相違がなければ、その環境に適応して普通に過ごすことができます。

目をつぶっていたら、片足立ちがうまくできなかったりしますよね。「体の感覚」と、「眼からの視覚情報」、この両方が平衡感覚を正常に保つために必要なので、目をつぶると視覚情報が消えてしまうので、アンバランスになるのです。

== 低気圧もこれと似ています ==

低気圧がやってくると、耳の中の内耳のある部分が気圧の変化を感じます。それなのに、目から入ってくる視覚情報がない!!

これによって、自律神経が混乱してしまうのです。

これが、昔から「雨の前日はだるくなる」システムです。体質の違いによって、こんなふうにならない人がほとんどで、なる人もいる、ということです。

 

ここ近年でなぜか低気圧に弱くなった人の場合

 

先に述べたように、自律神経のバランスが崩れる原因はたくさんあります。なので、一概には言えないのですが、その中でも大きな要因が一つあります。それは、


スマホの長時間利用です。


人々がスマートフォンを見ている時間が年々伸びている状況が、自律神経のアンバランスに関係しているということ。だから低気圧が来ても身体が対応しきれず、きちんとバランスをとることができなくなっているのです。

以前は低気圧が来てもまったく影響がなかったのに、近年なぜかグッタリしてしまうようになった、という人が増えてきた所以です。

いわゆるスマホネックと呼ばれる、頭が前に出た姿勢に変化してしまったために、首の後ろを走る神経が圧迫されて、そのせいで自律神経がバランスをとりずらくなっているのです。

低気圧がきて、内耳が気圧の変化をキャッチする。すると交感神経が優位に働きます。健康な人(スマホネックでない人)なら、その次に副交感神経が働いてバランスを保とうとします。

ところが神経が圧迫されているスマホネックの人は、この自律神経の機能が働きにくくなっているのです。

これが、「近年なんとなく低気圧に弱くなってきた」人たちの大きな原因だと言われてます。

⇨長時間のスマートフォン使用がストレートネックを引き起こすリスクを増加させることが示唆されている論文。( Smith, J., et al. (2020). The rise of smartphone use and its effect on cervical posture. Journal of Ergonomic Studies.)

 

スマホネック(ストレートネック)はなぜ悪い?

 

こちらの図を見ると、一目瞭然でわかりますよね。首はとても重いので、負荷がかるのは首だけにとどまらず、背中もガチガチに凝り固まります。

その結果、腰にも悪影響が現れます。腰の辺りにある赤い線に注目してみてください。スマホネックが進むにつれて骨盤の角度までこれだけ変わってきてしまうのです。かなり大きな負担がかかっています。

ここまでいくと体も辛いでしょうし、低気圧にも弱くなって、その他さまざまな影響が出てきているでしょう。

⇨自律神経の機能と首の健康状態との間に直接的な関連性があることが示されている論文。Miller, D., et al. (2019). Autonomic nervous system function and its relation to cervical spine health. Neuroscience Letters.

 

ストレートネックを改善させる対策とは!?

私は首(頚椎)の周辺のケアーとリラクゼーションのために、このような↑グッズを使っています。

健康な状態の首は、上のイラストの一番左の人のようにカーブしているのが正常です。ところがストレートネックになってしまうと、カーブが失われてしまい、その結果周囲の筋肉が凝り固まり、神経も圧迫されるのです。

このように、首にカーブに沿って首を休ませてあげることで、周辺の筋肉もほぐれてきます。

スマホを長時間見ない人でも、姿勢が悪かったり、腹筋量が減ってきた人は姿勢が悪くなって、ストレートネック気味になりがち。

このグッズを使うと、夜寝る前のマッサージやストレッチになります。同じ商品が売り切れになっていたので、似たようなものを探してみてください。

👉『首枕 ストレートネック ストレッチ
👉『MyComfort ストレッチ 首枕

首のこりだけでなく、クラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)のような役割もしてくれます。呼吸を上手に使えていると脳髄液のリズムを整え自律神経をなだめる作用も期待できます。

 

【使い方】

❶写真のように、首のカーブにそうように頭をのせます。顎が上がるくらいの体勢であればOKです。

❷このネックストレッチャーにのせた首や全身がとろけてしまうイメージで、全身の力をぬきます。

❸大きく深呼吸を3回します。お腹を思い切り膨らませながら息を吸って、凹ませながら吐き出してください。

❹そろそろいいかなと感じたら、終了です。

 

【注意】

・私の場合は5〜8分くらい使います。コリがひどい場合はあまり長くできないと思いますので、無理をせず「もういいかな」と思うくらいでOKです。

・このストレッチャーに首を乗せたまま眠らないでください!!これは絶対に厳守してください。

 

このグッズを毎晩、寝る前に使うようになってから、低気圧の影響をかなり受けにくくなりました。それでも、寝不足や疲れが溜まっていた時などは、低気圧の影響を受けることもあります。たとえ影響を受けたとしても軽いです!

もちろん、首回りだけでなく、肩甲骨が自由に動くように背中のストレッチしたり、腹筋を鍛え活性化すると、よりいい結果が得られるのは言うまでもありません。

⇨スマートフォンやタブレットの低い位置での使用により、首の自然なS字カーブが損なわれることを示した論文。 Jones, A., & Brown, L. (2018). Mobile device use and cervical spine posture. Journal of Physical Health and Posture.

*ストレッチにまつわる関連記事⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

スマホの利用時間についてセルフマネジメント

 

首の周りのセルフケアは、何も健康問題がなかったとしても、ポジティブな影響をもたらすのでお勧めしたいです。

しかし、そもそもスマホの利用時間をざっくりと減らす工夫をすることが必須であり、これによってより良い結果をもたらすことは明白です。

私は、できるだけスマートフォンでSNSを見ないようにしています。

 


SNSパソコン上で見る

 

これを習慣にしています。

もちろん100%は無理ですが、ぐっとスマホ利用時間が減ったので、かなり良い感じです。視力も良くなりました。体で痛いところはありません。

InstagramやTwitterはブラウザーで、What'sUpやTelegramもパソコン用のアプリがあります。

LINEのやり取りもできる限りパソコンでするようにしています。Google Chromeの拡張機能より、PC用のLINEアプリでの操作の方が楽です。

電車での移動中など暇な時間はスマホを見ないようにして、イヤフォンで耳から本を聴いたり、Spotifyでポッドキャストを聴いたりしています。

「首周りをほぐす」➕「スマホ見ない工夫」で、かなり体調が整い、いい感じになりました!よろしければ、お試しください。

*より詳しい事はこちらの記事に書きました⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

【まとめ】スマホ時間を減らしセルフケアを

 

以前は低気圧に対して抵抗力があったのに、なぜかここ数年で雨の日の前々日くらいから頭がぼんやりしたり、体がだる重く眠くなる。

このような方はもしかしたら、スマホの利用時間がどんどん長くなって首がストレートネックになったせいかもしれません。

 

🧵夜寝る前に首まわりを緩め、背中をストレッチしてスマホネック対策を。

🧵それと同時に、スマートフォンを見る時間を減らす工夫をしましょう。

🧵ストレートネック以前に、そもそも自律神経の機能がバランスを取れなくなるようなストレスを避けましょう。

🧵よく寝て、バランスよく食べて、周囲の人と仲良くする、など普段から健康基盤を保っていられたら最強ですね。

 

私たち人間は、常に新しいものを受け入れそれを使いこなしながら発展してきました。そして、これからも進化し続けていくでしょう。

特に進化のスピードが激しい時代、それを恐れる人と、使いこなそうとする人、に分かれるのが常です。

しかしすでに情報化社会に突入してしまったわけですから、恐れたり拒否してばかりでは、社会生活を送ることが難しくなってしまうかもしれません。

 


優先順位の一番は、体と心の「健康」を維持すること。

 

このことを念頭におきつつ、テクノロジーを上手に使いこなしていきたいです。



*スマホ✖️健康がテーマの関連記事です⇨

omichikahori.hatenablog.com