大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

SNSの偏った情報に脳と心を操られない為の5つのルールとは!?


皆さんは、コロナ禍で何がいちばん恐怖に感じましたか!?

私がそう問われたら、『ノーベル賞を授与された最高レベルの世界の名だたる博士たちの発言を指し「これはフェイクニュースです」とSNSで指摘されていたこと』と、答えます。

それらの偉大なる博士たちのアカウントが次々にBANされていったことも、何が起こっているのか全くわからず、恐怖でしかありませんでした。

また、ドイツ人の科学者が薬品の化学について語るSNSライブ配信中に、いきなり機動隊が突入してきて逮捕されてしまったこと。釈放後3日たってバルコニーで亡くなっていたこと。まるでナチスの時代を彷彿させるような場面を見て、本当に怖かったです。

「どうして?」という文字が頭に浮かんだまま消えず、呆然としました。

2010年代には便利で楽しかったソーシャルメディア/SNSが、闇を抱えるようになった原因について、我々人類がAIに支配されない為にはどうすべきか?について、考えていきたいと思います。

 

SF小説の世界観に生きてる今

 

中学生のころ、星新一さんのSF短編小説にハマっていました。本棚には「人間」と「進化したテクノロジー」が繰り広げる、ブラックユーモアに溢れるSF短編集がズラリと並んでいました。

テクノロジーが進化して便利になった世界。人々は「幸せだなぁ〜」とか口にする。しかし、私がいる時代から未来の彼らの様子を覗くと、「それってなんか可笑しくね?」となる。人類を皮肉ったストーリ展開、ドキドキワクワクさせられました。

私が中学生の頃に星新一さんに見せてもらっていた近未来、今の私はその未来に暮らしています

小説の中で遊んでいたあの頃とは違い、私は「渦中の人」になった。近未来に生きる私の身の回りでは、笑えないほど歪み偏っている世界になりつつあるのです。

とうとう、人類がAIに操られる時代に突入してしまいました。

ブラックユーモアであって欲しかった


ソーシャルメディアの進化は、私たちにとって重要な役割を果たしてきたことは確かです。SNSを通じて、安否のわからなくなった友人と再会できたり、迷子の猫が見つかったり、といった嬉しいつながりもあります。

しかし近年、よくない面がだいぶ表面化してきました。

「監視資本主義社会;デジタル社会がもたらす光と影」のプロデゥーサーであるLarissa Rhodesによると、

 


・監視資本主義によって政治と文化が変わっている。

・フェイクニュースのせいで人が死んでいる。

・情報時代から、ニセ情報時代に移行している。

・数百万のアメリカ人が電子機器中毒になってる。

・SNS異形症(フィルタで修正した姿)に苛まれる若者。

 

という問題が勃発している。これら自体を引き起こした理由としては、

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「同じ意見の投稿しか見なくなっているから」

 

「フェイクニュースが悪化しているから」

 

なぜ、こんなことになっているのでしょうか!?

 

偏った情報は人々の間に二極化を生む

 

 

「なぜあいつはこんなにもバカなんだ」

「こういうことを言ってるアホ丸出し」

「調べたらすぐわかることなに!」

「こういうこと言うやつ頭 悪すぎだろ」

 

こんなイヤ〜な言葉を、目にしたり聞こえてくることが増えてきたように感じませんか!?

実はこれ、日本だけの現象ではなく、海外でも同じ現象が起きています。ソーシャルメディアを人々が使っている国ならどこでもです。

自分とは反対の意見の人を口汚く罵倒する場面に出くわすことが多くなり、残念でなりません。

いきなり人々の性格が悪くなったの?IQが下がって馬鹿になったの?倫理観が低下してるの?

どれも違います。

答えは、

 


「私たち人類が、気づかないうちにスーパーコンピュータやAI(アルゴリズム)に誘導され行動を変えられ、価値観が穏やかに気づかぬうちに変化させられてきた結果です。

 

巨大テック企業のデザイナーが決めた方法に、私たちの行動は左右されています。人々を画面に釘付けにするビジネスです。

この人は、いつ寂しさを感じるのか?いつ鬱っぽくなるのか?夜中に何をしてるのか?内向的なのか外交的なのか?陰謀論に騙されやすいか?どのタイミングで昔の恋人のアカウントを見てるのか?この写真を何秒見たか?

行動パターンから性格まであらゆるデータを集めていき、予測モデルを作ります。

「閲覧する速度が遅ければ、この広告を出す」とか「この行動を取ったら猫の動画を出す」などなど、予測し先回りして、できるだけ長い時間スクリーンを見させるようにします。

「この人の好きな話題はこれとこれ」そんなデータを取られているので、同じ話題の投稿ばかりを次々に見せてくるのです。閲覧時間をできるだけ長くするためです。

その結果、我々の元には かなり偏った情報「だけ」が入ってくるようになってしまうのです。すると民衆の間で二極化が起こります。

個人や政治的な面で「二極化」が顕著になっている、との研究結果もあります。

ウィキペディアを見ると、世界中で同じ内容を読むことができますよね。でも、グルグル様の検索エンジンは違います。人によって、見せる情報を変えています

 


私たちは同じ情報を見ていない!

 

人は皆、自分の真実に従って生きているのは確か。でも、あまりに同じ話題の情報ばかりに触れていると、自分の世界観に相反する情報/意見が、まったく受け入れられないマインドに固定されてしまうのです。

そのようなマインドでいれば、客観的で洞察力のある人でいられなくなってしまいます。


「この国の人々は、もう会話をしない。選挙で誰に投票したかで友人を選ぶ。聞きたいことを言う番組しか見ない」
(Marco Rubio フロリダ上院議員)


人々の間で二極化が進んだため、激しいデモが世界中で増えています。フェイクニュースのせいで命を奪われた人もいます。

AIに操られた結果、価値観が二極化した。そして対立する人々を「バカ」と罵倒する。

機械ごときに激しく喧嘩させられるのは、人類にとって本望ではありません。

私たちが置かれたこの状況「何をされているか」をしっかり理解することが大事です。

そして、「民」は違う意見の人に牙をむくのをやめましょう。敵は人間ではありません。巨大テックのAIなのです。

フェイクニュースの問題点はここ

 

あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠』著者でハーバード大のCathy O'neil博士はこのように述べています。

 


AIは、フェイクニュースを見分けることができません。なぜなら、AIは真実を知らないからです。

 

これって陰謀論?それとも真実?さすがのグルグル様でも、フェイクニュースを見極める検索オプションは無いので、判別できないのです。

ただ単に、みんなの「クリック」だけを尺度にして、誰にどの情報を見せるのかが決まります。陰謀論であろうが真実であろうが、なるべく長時間スクリーンに引き止められればそれでいい、ということでしょうか。

これらの巨大テック企業のビジネスにおける商品は、私たち一人一人の「関心ごと」です。これらのビジネスのお客さまは広告主(ユーザーではありません!)。私たち民は、ただの商品でしかないのです。

私たちがクリックするごとに、いいねするごとに、無料でデータを進呈し続けている訳ですね。

omichikahori.hatenablog.com

 

AIに感情を操られている

 

今の人たちの人間関係は、特にZ世代において、オンラインが優先されています。私たち人間にとって、人との繋がりはとても大切なもの。

だからこそ、「人と人のつながり」を操作してお金を儲けようとする輩がいるのです。

スタンフォード大学医学部長Anna Lembke博士は、ソーシャルメディアは麻薬だといいます。

 


人には、「他の人と繋がりたい」という生物学的な基本欲求がある。「欲求」はドーパミンの分泌に直結しています。人類数百万年の進化はその仕組みが基にあります。

 

ソーシャルメディアでは、指先でスッとスクロールすると再読み込みされ、新しい情報が入ってくる仕組みですよね。

これはスロットマシーンと同じ原理。「報酬があるかどうかはわからない」「いつあるかどうかもわからない」という心理状態で、脳内でドーパミンが放出されます。

これを心理学用語でpositive intermittent reinforcement(正の断続的強化)と言います。使ってる時だけでなく、毎日毎日スロットマシーンをすることによって、深層心理にまで浸透させることができます。そしてやがて習慣化されるのです。

 

その人は、スマホを目にするたびに「新しい情報があるかも」と無意識で思ってしまい、スロットを回してしまう(スクロールしてしまう)のです。(『人間の自動化』著者Joe Toscano)

これは偶然そうなっちゃったわけではありません。きちんと計画されてデザインされたテクニックなのです。

いま見てるのはAIが選んだもの

 

インターネットで行うことの全ては、監視され計測されていると元ツイッタのJeff Seibert氏は言います。私たちの「全ての行動」が監視され、記録されているのです。

これって、誰がやってるのか!?

 


すべてスーパーコンピュータ/AIが行っています

人間が監督することなくシステムに流れて、人間たちの行動パターンをより正確に予測していきます。(Sandy Parakilas 元FB勤務)

 

私たちが見る情報は、機械 / AIが制御している。私たち人間は機械に統制されているというわけです!

しかも、コンピュータは自ら学んで成長していきます。

「こういう結果が欲しい」というふうに設定しておくと、スーパーコンピュータがその方法を自ら研究し学ぶ。どんどん成長していき、さらにあなたに見せる投稿の選定が上手になり、あなたの利用時間が増えていく

何をされているのか、誰にもわからない。

あなたが今、見せられているものはコンピュータに計算された結果。

あなたはこれについて、どう考えますか!?

FB社は、人の潜在意識に信号を送ることで、より多くの人に投票させられるかどうかの実験をしました。その結果、「現実世界での行動」と「感情」を、ユーザーに気づかれずに操ることができる、ということがわかったそうです。

こんなものを使われている。そのことに気づいていて損はありません。

omichikahori.hatenablog.com

 

子供たちの心理面を考慮されてないシステム


気づかぬ間に少しづつ我々の行動を変えさせ巨大な利益を得ているビックテック企業。

これらビジネスモデルは、小児心理学を考慮していません。キッズ用の動画サイトでは、その子の好みにあった広告をどんどん出されっぱなしです。

スマホでSNSが見れる様になってから少したった頃から、10代の青少年の間で、鬱と不安障害が増えはじめているそうです。

15歳〜19歳の少女の自殺率は、2010年代より79%増えました。10代前半の少女では151%増えています。


1996年以降に生まれたZ世代は、中学時代からSNSに接している初の世代。この世代の特徴は、

・あやうく不安で鬱になりやすい
・リスクを取ろうとしない
・運転免許の取得率が低下してる
・デートや恋愛に関する経験が低下


などが挙げられています。

SNSに踊らされ、集中力が落ちて宿題や勉強ができない。フィルターで撮った写真の様な非現実的な美を求める、クリックが真実だと思い込む、いいねをもらえないと落ち込む。

子供の精神の健康が大きく損なわれています。

 

スマホ利用ルールを作って自分や家族を守る


家庭でスマホを使うためのルールを作りましょう。親も一緒に実行した方がいいです。私たちは操作されていることには気づけません。物理的な脳がまだ進化していないからです。

脳と心を守るため、スマホ利用ルールを作って家族で一緒に実践してください。


👧子供に教えるべき知識:


・快楽の原則(presure pain balance)
・ドーパミン不足の状態
・中毒の危険性について

 


👦子供たちとの約束:

・16歳(高校)までSNS禁止
・時間を予算化する。適切な使用時間を子供と決める。
寝室にディバイスを持ち込まないこと。
・リビングに携帯の充電&置き場所を設け、就寝時はそこに置いておく(家族全員そうする)


これらは、テック業界の第一線で働いていたエンジニアやエグゼクティブ達からのアドバイスをまとめたもの。彼らは、自分の子供には小さいうちは絶対SNSを使わせないと口々に語っていました

自分でさえ(悪影響の仕組みを熟知しているプロでさえ)ソーシャルメディアの中毒になってしまうこと。スマホ依存症から逃れられず苦しんできた過去があるからです。

SNSの偏った情報に脳と心を操られない為の5つのルール

 

大人にとっても守るべき重要なルールです

 


👉SNSの通知を切る

👉アプリをスマホから削除する

👉感情を操作されてると感じたら、それは正しい!

👉情報を偏食しないよう心がける。反対の意見も知る。

👉クリックで情報を無料で渡すことになってしまう。

 

私はスマホにあったSNSのアプリを1つのフォルダにまとめました。そのフォルダは開くのが面倒な遠いところにおきました。

気持ちスッキリです。

人としての存在価値を手放さない

 

中学生の時に星新一のSF小説にハマっていた私が、久々にハマったのが「Black Mirror」というNetflixのSFドラマ。新しいテクノロジーがもたらす予期せぬ社会変化が、ダークで風刺的に描かれている作品です。久しぶりに、SFの世界を楽しむことができました。イギリス人脚本家のチャーリー・ブルッカーは天才だと思います。

2011年から始まったブラックミラーは、星新一作品よりさらに先の未来のSFストーリーです。なので、犬型のAIロボットや、バーチャルやメタバースの世界、脳にAIを埋め込んでするゲーム、などの話題が多く、まさに「もうすぐ起こること」として、リアルに感じてしまいます。

あと10年?いや、5年後かな?

「機械やAIに魂を売り渡すつもりはありません!」と固く自分に宣言しつつ、テクノロジーを使いこなしていきたいです。


*ソーシャルメディアがもたらす影響は⇨

omichikahori.hatenablog.com