はてなブログをはじめてから3週間とちょっと経ちました。
まだまだ慣れないことばかりですが、たくさんの方に読者登録もしていただけてとても嬉しいです。
これまで毎日更新してきましたが、1ヶ月ほどの間、ブログ更新を週一にすることにいたしました。
理由は、関わっているプロジェクトのための長文が書けなくなっているからです。
現在、原稿用紙300ページほどのボリュームで文章を書く作業をしている最中なのですが、ブログのような短文を毎日考えていると、なぜだか長文が書けなくなってくるのです。
これは、初めての体験で自分でも驚いています!
尊敬している方に相談したら、「そう言ってる人にあったことがあるよ」と教えてくれました。そして、「1つづつ完了させることが大事だよ」と、アドバイスをいただけました。
長文をつくる脳と、短文をつくる脳のうごきは違う。2つの作業を行ったり来たりしていると、生産性が下がるので効率が悪くなるし、脳にも悪影響がある。
ブログを日々更新しながらも、本を執筆しておられる方も沢山いらっしゃいますので、なんとも情けないワタクシです。
「私にもマルチタスク脳があれば...」と嘆いても、仕方がありません。そのような才能に恵まれなかったぶん、工夫していくしかない。
こんなふうに反省していたのですが、実は、そもそも同時に複数のことに取り組むこと自体、脳や心身にとってよくないことだと知りました。
マルチタスクをする時の脳のうごき
あること(作業A)に取り組んでいて、別のこと(作業B)をちょっとやって、また元やってたこと(作業A)に戻る。こんな状況はよくあることですよね。
例えば私の場合ですと、長文を考えたり書いたりしていて行き詰まると、短文に取り掛かる。しばらくしてまた長文に戻るなどです。
一度に複数の作業をこなしているとデキル人っぽく見えるのですが、実際の脳内で起こっていることは思うより複雑。
情報を処理しているのは「脳神経のネットワーク」です。
「作業Aをしていたのに作業Bに移りふたたび作業Aに戻る」といったマルチタスクをしている時に、脳神経ネットワークは、さっきやってた作業Aで考えていたことを一生懸命に呼び起こします。
このとき脳には負担がかかるため、集中力が低下します。さらに、ミスが増えるので精神的に不安定になることも。
このように、複数のことを処理しようとして行ったり来たりを繰り返しマルチタスクのようなことを続けていると、脳の認知機能が混乱し、心の健康にもよくない影響があるのです。
マルチタスクの弊害については、たくさんの論文が出ています。Brain scans reveal ‘grey matter’ differences in media multitaskers
私たちはマルチタスクさせられる環境下にいる
マルチタスクをした結果、脳の前頭前野でおこなっている情報処理のはたらきが悪くなってくる。
「だったらやめよう!」と軽く思ってしまうわけですが、上司からの指示が多い人や、抱えているプロジェクト量が多すぎる人などは、こういう脳の使い方が日常になってしまうわけですよね。
また、私たちを取り巻く環境も、マルチタスクをさせられやすい状況になっています。ガジェットやゲームやSNSなどなど、いろんなモノが周りにありすぎる環境下に置かれているのです。
マルチタスクをすれば、作業の効率が下がるという弊害があるわけですが、それだけではなく、日常にこのような状態が続くと鬱になりやすくなると研究者が指摘しています。
なぜなら、マルチタスクを処理している前頭前野は、自律神経と深いつながりがあるから。
マルチタスクしてると仕事がすすんでる感があったけれど、こんなにも大きな影響があるとは思ってもいませんでした。
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マルチタスクをやらない環境づくり
仕事への悪影響だけでなく、体や心にもよくないなら、やめる努力をしなくてはならない。まずは、環境を整えることから始めようと多います。
まずはタイムスケジュールを駆使して、同日に複数のことをやらない環境を作っていこうかなと。長文を書くことにまずは集中していきます。
マルチタスクに関する論文を読んでいたら、なぜだか90年代のWindowsを思い出してしまいました。頻繁にソフト間を行ったり来たりして忙しく作業していると、すぐグルグル回ってフリーズしてたよな〜。
マルチタスクしてるときの私の脳も、あんな感じにグルグルなってるんだろうな〜。
パソコンもガジェットも進化が早い。でも生き物である人間の進化はそんなに早くない。
自分の体と心を健全に保ちながら、脳を最大限に活かしていけたらいいですね。
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