何かを成し遂げたとき、友人知人が喜んでくれます。
「おめでとう!」
「よかったね!」
「がんばったね!」
と言ってくれます。
自分に手向けられる賞賛のことば、祝福のことば、笑顔、とても嬉しい瞬間です。
でもでも.....
何パーセントかの人は、「おめでとう!よかったね!」の後に続いて、ある言葉を言ってしまいます。
「国家試験合格おめでとう!、でも昔はさぁ、学校サボってばかりでしょーもないことばっかりしてたよね補導までされてさぁ。でもホントよかったね」
「がんばってアロマセラピー資格とったのね!おめでとう!、あんた昔はタバコ吸って不健康だったけどナチュラル派に変身だね、よかったよかった」
こんなふうに祝辞の言葉とともに、昔のことをわざわざほじくり返してくるのです。
結構よくあるパターンなのですが、あなたはご経験ありますか!?
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なんだか喜びに水を差すようなこと言われて、嫌な気分になっちゃいますね。
でも、もしもそんなふうに言われたとしても、相手をあまり責めないようにしてあげたいです。
何故ならば、これは人間(や他の生物)に備わっている、生命を維持するための生理機能だからです。
例えば、暑すぎる時には汗をかいて体温を平熱に下げようとする作用で、ホメオスターシスと呼ばれています。
生命が自ら生き延びるために、本能的に「変わらない」ように維持しようとする働きです。本能的なものですね。
周りの環境が変わることも同じです。
あなたが飛躍して急な変化を起こしたとき、友人の周囲の環境がガラリと変わることになりますよね。
環境が変わることに本能的に「小さな恐怖」を一瞬感じているのです。
けれども、人間は前頭葉という高度な脳が発達している生き物ですから、本能だけで生きている爬虫類とは違いますので、何が何でもあなたの変化を邪魔して抑えようとする訳ではありません。
ほんの一瞬、違和感を感じてしまうのです。その後は人間脳で考えて「よかったね」という気持ちだけに戻ってくれるはず....(そうじゃない人もいますが)笑。
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気持ちいい心でいたいから、昔のことを言わないで!
そんな私も、つい言ってしまったことがありました。
その時は、友達が「そんな昔のことどうだっていいじゃん!」とちょっとイラっとして言ってくれたから、「ごめんね、変なこと言っちゃった」と、ちゃんと謝ることができました。
でも、昔のことをほじくり返された人の多くは、イラっとしたり違和感を感じても、何も言わずにスルーすることが多いです。
そうすると、後々まで覚えていたりして人間関係に影響してくるかもしれません。
👉誰かが飛躍したときに、祝辞とともに、昔のことを引っ張りだして話題にしないこと!
私もこの一件以来、これ↑をやらないように気をつけるようにしています。
自分も他の人も、気持ちいい心でいるために♪
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