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ひろゆき口調でコミュニケーションされた側の心理とは!?言葉だけで心と体が痛むわけ


「もしかしてこの人、最近ひろゆきの動画にハマってるのかしら?」と思ったことが、最近たて続けにありました。彼のような口調を返してきたからです。他にも、ご主人からひろゆき口調で何かを言われてムカついたわ〜という女性のお話しも耳に入ってきました。

論破王といわれる“ひろゆき的” な口調というか、対話中の「返し」はかなり独特です。

あなたも最近、ひろゆきさんの様な口調で返してくる人に遭遇したことありませんか!?

この記事は、口癖や口調など断定的コミュニケーションについて、言葉が相手の心や体におよぼす影響についてのお話です。


決して、ひろゆきさんをdisる記事ではありませんので、あしからず。

*(ひろゆきとは、YouTubeやTVコメンテーターとして活動している、2ちゃんねる開設者/実業家:Wikipedia

 

ひろゆき調コミュニケーション

 

ひろゆきの口調がうつった人の受け答えは、こんな感じです。

 


💁‍♀️「この間、こんなニュースを見かけたよ」

🕷「その情報のソースってどこにある」

 

 

💁‍♀️「あの件についての真実はこうなんだって」

 

🕷「それって事実じゃなくてあなたの意見ですよね」

 

 


💁‍♀️「新しい研究でこんな結果が分かったみたいだよ」

 

🕷「それって統計的な数字ですか」

 

 

他にも、「よくわからんこと言ってないで、イエスかノーで答えてもらえますか」とか、「“みんなが言ってる” っていってますけど、みんなって何人ぐらいのこと言ってますか」などなど。

情報過多でよけいに答えがわかりにくくなってる現代、このようにバッサリ切るような言い方や、白黒はっきりさせる断定的な言い方を聞くことで、気分がスッキリするのでしょうか。口調がうつるほど人気があるのですね。

*コミュニケーションにまつわるその他の記事⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

断定的な言葉の戦術が使える場面は


こういった独特な「返し」は、悪い人から騙されないようにするため、議論に勝つため、フェイクニュースに翻弄されないため、防御策として必要なこともあるでしょう。

しかしそれは、あくまでも悪い人やに対して、もしくは、言い負かせたい相手に対して、使える言葉の戦術です。

なぜなら、このようなコミュニケーションは、論じているというよりは、話をズラすことで相手を黙らせる戦法でもあるからです。ディベートからは程遠いやり方。

友達同士や家族や同僚などとの憩いのひとときに交わされる対話の中で、ひろゆき調の言葉を使うと、よろしくない結果を招きかねません。

言ってる本人は、ひろゆきっぽい言い方ができて、ちょっとだけマウントとった様な、誇らしげな気持ちになれているかもしれません。

しかし、相手はちがいます。された側の心理とは、どのようなものなのでしょうか。

 

ひろゆき的な口調を投げられた側の心理

 

口調口癖というのは、繰り返し聴いている言葉が無意識レベルで染み付いてしまい、気づかぬうちに使うようになったもの。親子で言い方が似たり、上司と同じような口調になったり、といったことがよくあります。

その言葉や言い回しが自己イメージを高めるものだったり、周りの人に良い影響を与えるものであれば、「口調がうつってよかったね」となるでしょう。

しかし、普段のコミュニケーションで、先に挙げたような言い方をされたら、とても嫌な気持ちにさせられます。苦虫を噛んだような表情になってしまうかも。

その理由は、


言葉のキャッチボールによって得られるはずだった「なにか」を、踏み躙られてしまった様な気持ちになるからです。

 

「ねぇねぇ、昨日こんなニュース聞いたよ」という話題を振っただけなのに、「それどこのデータ?」「誰が言ってたの?」「具体的な数字は?」と返されることで、面子を潰された嫌な気持ちになります。

心の中で「疑うなら自分で調べろよ」とか「言わなきゃよかった」って憤りの気持ちが湧いてくるし、それ以上会話を続けたくなくなってしまいます。

メンツを潰された上に、お口にチャックされてしまった様な、言論を封鎖されたかのような嫌な気分に陥ります。ストレス度はかなり高い。

言葉上級者や目上の人、社会的地位の高い人などに対して、この様な断定的なコミュニケーションをする人はあまりいません。

どちらかというと、自分の恋人や配偶者、子供、部下、言語化が苦手な人、など自分より弱そうな人を相手に、ひろゆき調の言葉がつかわれています。

私のところに届いたのも、「夫が...」「上司が...」という話ばかりです。

*話かぶせてくる人ってどーゆー心理?⇨

omichikahori.hatenablog.com

職業的コミュニケーションの特徴

 

職業によって、よく使う言葉が違ってきますよね。この件に関して、真っ先に思い浮かぶのは弁護士さんです。

職業的に、相手の主張することの信憑性を確認したり、論破もしくは交渉をしたり、言葉を上手に扱い勝ち負けが決まる場でお仕事をされている方です。

職業病といっては失礼なのですが、お仕事上の言葉戦術がクセになっていて、家庭内でもその口調になってしまう弁護士さんがおられるのです。

夫が弁護士さんであるクライアントが何人かいらっしゃいました。その女性たちには、ある身体的な特徴がありました。

それは、胸部の筋肉がコリかたまっていたことです。

息を吸ったり吐いたりする時に使う胸の周りの組織がガチガチになっていて、呼吸が楽にできない状態です。

例えば、子供のことで話し合いをしたいシチュエーションは日常的にあるかと思います。

2人で意見交換をして最適な答えを導き出したいと思って、奥さんが話を切り出す。しかし、データや数字を求めたり、根拠を追求されたり、「いつ、どこで、誰が、どうした」と、きちんと言わせようとしたりする。

そして、それらの「言い方」がとてもキツイ / 強い、ということなんです。

それだけでなく、エネルギー的に攻撃された感覚のようなものがそこにあるのです。この不快感は、体験した人にしかわからないもの。

口からミサイルが発射され、ハートのあたりで爆撃がおこる。だから、グッと力が入って胸部がコリかたまってしまう。攻撃的なコミュニケーションによって相手の心と体が痛むわけです。

すべての弁護士さんがそうという訳ではありません。2人の相性や性格によっても違ってくるはずです。また、男女が逆のパターンもあるでしょう。

私が遭遇した人々に、このような傾向が見られたというケースをご紹介しました。

*夫婦のコミュニケーションについて⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

一般の方は真似しないで


ひろゆきさんはお仕事のためだったりブランドイメージ統一のため、公にこの様な口調を使っておられます。

しかし一般人である ひろゆきファンの方は、そうではありませんよね。だれかれ構わず、ひろゆき的な口調でコミュニケーションしないことをおすすめします。

どうしてもやってみたいなら、「言い負かすべき相手」のみにしましょう。

くれぐれも、恋人や配偶者や子供とのコミュニケーション中に、うっかり言ってしまわぬように。

相手は何も言い返さないでしょうから、分かりにくいかもしれませんが、確実に相手をな気持ちにさせます。胸の中に苦虫が蓄積していってしまいます。

部下や後輩に対しても、やらない方がいいです。

論点をズラす断定的言い回しは論理的思考から出ているわけではないため、心から納得できず、腑に落ちない感覚が相手に残ってしまいます。

そうすると、部下や後輩からの尊敬を失いかねません。

終わりに


世の中のいろいろな物事は、さまざまな要素が複雑に絡み合ってできています。ピシッとたった一つの答えを言い切り、他の意見を殺すことで、得られたはずの「最良の答え」が消滅してしまいます。

インフルエンサーという影響力のある立場の人が「こういう人はバカです」とか、「これはこうだから、こうですよ」と、決めつけ発言することは、社会にとって弊害をもたらすのではと考えています。

自分の専門分野のことや勉強してきた分野に関することが話題に取り上げられているとき、インフルエンサーの人が決めつけ発言をしてる場面を見聞きして、「これまずいでしょ」と思ったことはありませんか?

逆に、自分があまり知らない事に関する話題なら、気づくことなくスルーして、その決めつけ発言を受け入れてしまうかもしれません。

口調を真似るほどに信頼してしまって、いいのでしょうか。

このところ気になったことだったので、記事にしてみました。


*見聞きすることが脳に影響を与える⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

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