統合セルフケアを推奨している私ですが、ここ最近で最も重視していることは「脳のクリアリング」です。
うかうかしてると脳内に情報毒が溜まりすぎてしまう昨今。工夫を凝らして、大切な脳を守ることの重要性をひしひしと感じています。
この記事は、「情報に被曝し過ぎないためにどうしたらいいか?」についてのお話しです。
「脳にベールがかかってる感覚がある」という方、「最近なんだかひらめきが少ないぞ」と感じている方と、ご一緒に考えていきたいサブジェクトです。
- デジタルデトックスでは間に合わない
- 私たちがおかれている状況、情報量の実態は?
- なぜ情報に被曝しすぎたらダメなの?
- 具体的にどうしたら脳を守れるの?
- 【まとめ】情報に被曝しないために
- 情報に被曝するという不健康
デジタルデトックスでは間に合わない
ちょっと前に、「週末デジタルデトックス」という言葉が流行しました。リゾート地で過ごす間はスマホを触らない、など工夫と楽しみをかけ合わせた自己管理法です。
しかし、今ではほとんど忘れられていますよね。
ただ単に「流行語ではなくなった」というだけでなく、この方法ではプラスの効果が得られない、と多くの人が悟ったからではないでしょうか。
週末デジタルデトックスという考え方は、「いつ」情報を遮断するか?を管理するものでした。「週末だけ」「何時から何時まで」など時間制限を課して、定められた時間帯は、ネット情報やSNSを見ない!聞かない!というスケジュリング。
しかし、この方法だと「脳を守る」という意味で、あまり上手くいかなくなってきたのです。それだけ、世の中の情報量の増え方が尋常ではなくなってきているのです。
私たちがおかれている状況、情報量の実態は?
総務省がとりまとめている2019年11月分のデータ1によると、1年間でデータ流通量が15.2%増加しているとのこと。
2015年からの急増ぶりが著しいのが図で明らかにわかります。
また、これまで増加してきた月間のIPトラフィックは、2022年までに396エクサバイトに達し、2017年からの5年間で3倍に増加するものと予測されています。(シスコシステムズ合同会社まとめ)
この図からわかる事は、「情報はこれからも増え続けることはあっても、減ることはない」ということです。
このような状況下で、私たちが変わらず健全でいられるはずがありません。ギガバイト的に脳を適合させていかなきゃならないし、限りある時間をどう使うか?工夫を凝らすことが必須な時代なのです。
「脳にベールがかかる」とか「思考が鈍ってきたかも?」と感じる人は、とても正常な感覚の持ち主(もしくは俯瞰力が高い)と言えるのではないでしょうか。
なぜ情報に被曝しすぎたらダメなの?
冒頭で、“情報に「被曝」されている” という言い方をしましたが、なんだか否定的で怖い表現になってしまいました。しかし、そのくらい危惧しなくてはならない状況であることは確かです。
なぜならば、耳や目や皮膚感覚から入ってくる情報は、私達の無意識の領域へと流入するからです。
最も衝撃的だったこと、本物の情報だと信じ込んだこと、などがイメージとして無意識に植え付けられていきます。
私たちが物事を選択したり、決意したり、行動を起こすとき、無意識の領域で判断がくだされています。自分で意識して考えたことだと錯覚してしまいますが、実際には無意識と意識の明確な境目はなく、これまでの膨大な記憶の貯蔵庫がすべてのアクションの源です。
何でもかんでも情報を受け取らされている今の状況は、考えてる以上に恐ろしいことではないでしょうか。
具体的にどうしたら脳を守れるの?
絶え間なく自分の領域へ侵入してくる「情報」について、私が普段から特に気をつけていることは、「どの」情報を遮断するか?受け取るか?を決める、ということです。
デジタルデトックスのように「いつ」遮断するか🙅ではないという所が重要なポイント。
❶「どの」情報を遮断するか?
「どの」情報を遮断するか?、あらかじめ決めておきます。情報に触れてから選択するのではなく、前もって意図的に決めておきます。
例をあげると....
・具体的な人物:
◯◯さんの発信や発言
・具体的な出来事:
◯◯戦争の件について
・具体的な論争:
話題になってる誰かと誰かの争い、プロパガンダ
・具体的なプラットフォーム:
Twitterアプリを削除、Pinterestを見ない、など。
・具体的な映像:
暴力シーン、恫喝、交通事故、など。
あらかじめ遮断すると決めた「情報」は、どのメディアであっても、どのアプリであっても、人伝であっても、どんな場面においても避けること。
ふいに目にしてしまったら、素早く通り過ぎること。(滞在時間が長いとアルゴリズムで同種のものが次々と出てくるようになるので)
自分ルールをしっかり作ることで、脳を守ることができるのです。
❷「どの」情報を受け取るか?
世界情勢については「どの」人(媒体)の情報だけを受けとる、とあらかじめ決めておくこともお勧めです。
例えば...
・このジャーナリストの言葉を聞く
・この専門家の話を読む
・こんなシーンの映像を見る
人は元々、それぞれ偏った思想を持っているものです。それに加えて、ある特定の団体から発言を強いられている人も大勢います。なんらかの報酬をもらいある特定の考えを混ぜ込みながら語る人もいます。
「いろんな意見を聞いてから、自分なりの考え方を構築しよう」とするのは、数年前までは有効な方法でした。
今は、その方法では脳が粗悪情報に汚染してしまうことを防ぎきれなくなってきています。
この人物、この団体、など具体的に情報を受け取るソースを決めておくことも必要です。
【まとめ】情報に被曝しないために
デジタルデトックスのような時間制限による「情報を遮断するやり方」では、脳に入ってくる情報毒素を制限できません。
時間制限しても、OKな時間帯には玉石混交の情報が際限なく流入してくるので、何の意味もなさなくなってしまうからです。
「どの」人物 / 団体からの情報だけを受け取る
「どの」人物 / 団体からの情報は絶対に避ける
と、前もって決めておきましょう。
人の心はうつろいゆくものだし、団体の思想も変化していくしリーダーも交代します。だから過信は禁物。
定期的に自分が決めた「どの」を決め直すことも重要です。
*思考を操られたときの対処法 !?
情報に被曝するという不健康
これまで一般的な自己ケアといえば、ストレッチや筋トレをして筋肉を整え循環を良くする、必要な栄養素をとれるバランスの良い食事をする、8時間睡眠を目指す、などでした。
しかし現在は、それだけでは間に合わなくなってきました。脳が正常に働けるように工夫を凝らすことが重要なセルフケアの一つになっています。健康にまつわる選択も、受け取る情報の質によって変わってきてしまうからです。
「脳にベールがかかってる感覚がある」
「最近なんだかひらめきが少ない」
と気づいている方は、自分で自分の身を守ることができる人です。
大多数の人は、気づいてもいません。それどころか「自分が選んでいるのだ」と勘違いしながら、膨大な玉石混交の情報を無意識に受け入れ続けてしまっているのです。
もちろん、どんなに気をつけていても完璧な防御というわけにはいきません。それでも、自ら意図する生き方になり、良い方向にむかうはず。
普段からクリアな脳に整えておくことで、より自分らしい選択ができるようになるでしょう。
クリアな脳が認識すること、クリアな脳から生まれる直感、クリアな脳で下した決断、こういったことは人生の質をよくする滋養となります。仕事でもプライベートでも!
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