脳や心の健康にいいヘルシーな情報との付き合い方、について考えてみたいと思います。
情報に触れた時に「感情を揺さぶられる」となぜマズイのか?その心理学的な理由も付け加えておきます。
- 突然、陰謀論にハマってて驚くという現象
- なぜ信じ込んだらダメなの?
- 負の感情に振り回されない方法
- 人間の感情が大きく揺さぶられるとき
- ストーリーを受け入れるか否かを意識する
- 【まとめ】陰謀論にであったときの知恵袋
突然、陰謀論にハマってて驚くという現象
「コロナ禍で長いあいだ会えていなかったけど、久しぶりに実家に帰ってみたら、高齢の親が陰謀論にハマってて驚愕した」という話を、ちょくちょく耳に目にするようになりました。
あなたの周囲では、どうですか!?
高齢の親が「TVや大手メディアは信じられん!」と気づいた所まではよかったけれど、その後が問題だった。TwitterやYouTubeでさまざまな情報に被曝してしまった結果、陰謀論に傾倒してしまったのだという。
私はさまざまな年代の方と話す機会があるのですが、この先の経済的な不安や、政治への不信感、社会の変化に対する怖さ、健康の不安、などを抱える方が増えていることは確かです。年代や性別や職業に関係なくです。
人が不安感や恐怖心に苛まれたとき、何か「理由」を探したくなります。不安感と理由を繋げて、ほんの少しだけ安心するためです。陰謀論的なストーリーは抽象的なだけに繋げやすいのです。
とはいえ、どの話が不都合な真実で、どの話が陰謀論なのか、本当のところは明確には判別できない現状があります。
耳ざわりの良い言葉、優しいキャッチコピーが、とんでもない陰謀(というか戦略)に満ちているってこともよくある話です。
なぜ信じ込んだらダメなの?
SNSやネットに繋がっているとき、「感情を揺さぶられる」情報に遭遇することがあります。関係ない事なはずなのに、いつの間にか自分の意識が「議論に巻き込まれる」感覚に陥ることも。
このように感情が揺さぶられている意識状況のときは、何らかの「信じ込み」が、自分の心の中にスッと入ってきます。
それが自分にとってプラスになること、明るい気分になれること、ならばいいのかもしれません。しかし、それが陰謀論(ただの怖がらせ)だったらどうでしょうか!?
意図せずある種の「信じ込み」がスッと入ってくると、抽象度の高い思考を妨害してしまうのです。つまりIQが下がり、視野が狭まるということです。
人が抽象度の高い思考をしないようにし、IQを下げたところで、物を売りつけたり攻撃したりする輩がいるのですから、ネットに繋がっている時には慎重に自分自身の感情をモニタリングすることは、思っているより重要です。
負の感情に振り回されない方法
世の中を変えたい!
という思いは、良きにつけ悪しきにつけ世界中の人が持っている野望です。この世はいろんな意図で溢れています。
天国に行けるよと嘘ぶいて人の蓄財を奪う集団もあれば、人知れず無償で海底に草の苗を植え付ける団体もあります。90年代には全国民を絶滅させようと企てた黒い宗教家がいました。
どこで誰が作ったストーリーを信じるか?も大事かもしれませんが、それよりもっと大切なことがあります。それは、
「私は、こんな世界にしたい(住みたい)」
自分自身の「想い」をハッキリさせておくことです。自分の奥底から湧き上がってくる想いは野望と言い換えてもいいくらい強固なものです。
自分の想いや考え方が明白であれば、それが主軸になります。軸にしっかり留まりつつ、何ごとも判断することができる。船がしっかりと港にアンカーされている状態と同じです。
アンカー (軸)から外れてしまうと、無数の陰謀論やらストーリーに翻弄され続け、負の感情の荒波にもまれ続けながら生きることになってしまう。
自分の「軸」がどこにあるかによって、どのストーリを選択するか(信じるか)が変わってくるのですから、めちゃくちゃ大事なポイントではないでしょうか。
人間の感情が大きく揺さぶられるとき
プリンストン大学のプリンストン工学異常研究室で生まれた、GCP(Global Consciousness Project)地球意識計画についての話を聞きました。
90年代に始まった、科学者とエンジニアによる国際的かつ学術的なデータ収集と研究プロジェクト。
人間の意識の微細な影響力についての研究です。
世界中のコンピュータをつなげて、エネルギー場を調べています。
RNGという乱数発生器を使って、世界中のネットワークから常にデータを取集していて、すでに15年分以上のデータが保存されているそうです。
この地球上で何ごとも起こってない時には、それらデータはランダムです。しかし、世界のどこかで大きな出来事が勃発すると、ランダムであるはずのデータに構造があらわれるのです。
心や精神を揺さぶる世界的な大事件が勃発すると、人間の意識がコヒーレントになる。何百万人もの人々の感情が同期されるとき、RNGに意識の統一領域が出現するというのです。簡単にいうと、
このような大規模な集団意識は、物理的な世界にも影響を及ぼしているということを表しています。
例えば、3.11原発事故のときに世界中の多くの人が同じような感情を抱き、この現象が起こったことがデータから読み取れたそうです。
この研究から、私たちは何を学べるのでしょうか。
ストーリーを受け入れるか否かを意識する
地球意識についての研究を知ることで、私たちはより人間や地球のために良い「意識(考え)」をもつように、意図的に取り組むことができるのです。
例えば、陰謀論(や不都合な真実)を強く信じて、毎日毎日そのことばかり考え、恐怖心に苛まれる人が増えれば増えるほど、その感情がコヒーレントして物理的な世界に影響を及ぼしてしまうんです。つまり、その陰謀論が現実化することを助けていることになる。
もしも「そうなったら嫌だな」と思うなら、強く想い続けないことが得策です!
気になっている陰謀論やストーリーがあるなら、
「そうならないためには、どのような考えや想いを持つべきだろうか」
と頭で考え、気持ち(感情)を誘導していくのです。
良い考えと良い感情が世界中でコヒーレントすれば、平和で安心な世の中づくりの後押しができる。そちらへ向かう追い風になるはずです。
私には何もできない....と、無抵抗なままで居る必要はありません。
宇宙の本質は「意識」である、とGCPの研究者が述べていますが、たしかにそうだと思います。
そうなって欲しくないことを、強く思うこと(恐怖に思うこと)はやめよう🙅。
そうなって欲しいことを、強くイメージし想いをはっきりさせよう🙆。
地球のために、自分自身のために。
*本物のヘルシーってなんだろう!?
【まとめ】陰謀論にであったときの知恵袋
💡“陰謀論” や “不都合な真実” などについて見聞きしたら、情報の一つとしてフラットに扱いましょう。
💡「そうなって欲しくないこと」を強く思い続けるのはやめましょう。はっきりしたイメージが頭にこびり付いて、それを現実化させる後押しをする行為になってしまいます。
💡情報には感情をのせないでください。感情が合わさると想いはより現実味を帯びてしまい、恐怖心が増大する原因に。恐怖を感じ胸がドキドキしちゃったら、「頭(考える)」に助けてもらいましょう。
💡「こういう世界に住みたいな」「こんな世界になって欲しいな」という内容を即座に言語化しましょう。できればメモ帳に書き留めておく。
💡ご両親様など他者が陰謀論にハマっている場合は、まず話をよく聞いてあげます。途中で口を挟まず我慢強く。
その後、「そんな危機があるんだね。では、あなたはどうなったら安心して暮らせますか?」と質問を投げかけてみてください。
答えが返ってこなくても大丈夫です。説き伏せるのは逆効果、質問を投げるだけで何らかの変化があるはずです。
*もちろん危機管理について考えることも必要ですが,それについては別記事で。
備考:陰謀論とは?哲学者の見解
大昔は、もしも説明がつけられない理解不能な出来事が起こると、人々は「これは神のご意志だ」ということでその部分を埋めていました。
現代では宗教的な影響力が弱まり世俗化が進んで、「これは陰謀論だ」というふうにそこを埋めるようになったということです。by Karl Popper(疑似科学と科学の間の境界の設定を科学哲学の中心課題として認識した哲学者)
*SNSとの付き合い方を見直して脳と心の健康維持を