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乳酸菌飲料を飲む健康法それ大丈夫!?原材料を読める賢い消費者になろう

生きてく上での基本は、やっぱり「健康な体」だよな〜と思っている方、さいきん流行りの乳酸菌飲料を積極的にとりたいと思っている方、などに参考にしていただきたい記事です。

体に良いものを摂取する気遣いと同じくらいに、「体に悪いもの」や「内臓に負担がかかるもの」を避けることに力を注ぐべきでは?、というお話しです。

 

 

乳酸菌飲料を飲む健康法それ大丈夫!?

 

先週、お料理研究家のオンラインミーティングにお邪魔していた時のこと。主催者が「皆さ〜ん、健康のためにやっていること教えてください」と、参加者に質問を投げかけました。

するとある主婦の方が「ヤ🍬ルト1000を毎日がんばって飲んでます!」「だけど、いま売り切れで買えずに困ってます」と答えました。

するとあとから続々と「私の健康法もヤ🍬ルト1000を飲むことです!」と数名の方が発言しておられました。乳酸菌が1,000億個入っているからだそうです。いま日本で1日120万本売れているとのこと、そこまで人気だとは知りませんでした。

1本130円のものを家族で毎日摂取するのか。かなりな金額になるなと思いながら、皆さんのお話を聞いていました。そして失礼ながら、もっとコストを抑えた「質の良い乳酸菌の取り方」があるにも関わらず、かえって健康を害する行為をしていることにも気づいてほしいな〜とも。

原材料を読める賢い消費者になろう

 

ヤ🍬ルト1000」の内容成分と原材料については、インターネット上で観覧することができます。本社サイトでは以下のように記されています。

内容成分



炭水化物14.1gとあります、飲料なのでこの炭水化物は糖ということになります。スティックシュガー数本分ほどの糖分が含まれているようです。成分のほとんどが糖分ということになります。

原材料


そして、原材料はこちら。
↓   ↓   ↓

 


【原材料】

砂糖(国内製造)、脱脂粉乳、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖安定剤(大豆多糖類)、香料

 

左から、内容量の多い順番に記載されています。

一つずつ解説させてください。

1.糖類がほとんどを占める


原材料の中には、砂糖、ぶどう糖果糖液糖、高果糖液糖、と記載があります。

砂糖」はサトウキビが原料で、その他はトウモロコシ由来の甘味ですが、これらは同じように「糖分」として、身体や精神や脳に作用します。

異性化糖」とは、主にトウモロコシから作られている高フルクトース・コーンシロップのこと。近年はほとんど遺伝子組み換えトウモロコシが利用されていると知りました。それを記載しなくてはならない法的な義務はありません。(気になる方はカスタマーサービスに電話すると教えてくれます)

この異性化糖は、[ブドウ糖]と[果糖]が混ざった液体のことで、含有比率によって名前が変化します。

 


「ぶどう糖果糖液糖」→果糖50%未満
「果糖ぶどう糖液糖」→果糖50%以上90%未満
「高果糖液糖」   →果糖90%以上

これらを総称して「異性化糖」といいます。

 

これら異性化糖グループの名前は、すべて覚えおくことをお勧めします。食品の成分表を見て、これらが入ってないかどうかをチェックし避けることができます。「液糖」とだけ記されていることもあるので注意。

ちなみになぜ一種類だけにせず数種類混ぜてあるのかというと、味を良くするための調節です。まずいものも美味しくしてしまう魔法の糖分は、脳に「美味しいな〜」と感じさせることができます。

 

異性化糖は血糖値を急上昇させる

 

「異性化糖」は、急激に血糖値を上昇させ→急低下させます。これを血糖値スパイクといいます。その急激っぷりは、皆さん体験なさったことがあるかもしれません。

私は「ブドウ糖果糖液糖」の入った清涼飲料を飲むと倒れます。2時間くらい眠り続けてしまいます。

ちょっと前に美味しそうな「南国のパッションフルーツ入りの台湾烏龍茶」を見つけました。1リットルボトルを買ったのですが、想像してたより甘味が強かったので、自分でジャスミン茶を淹れて、そこに少し混ぜてみたら、なかなか風味のいい飲み物になりました。

お仕事の休憩時間に飲んでいたのですが、休憩時間が終わると倒れるようになりました。風邪かな?と思ったのですが、数日後にやっと犯人がわかりました。私の場合はそのまま飲まず、ジャスミン茶に少し混ぜていただけなのに、血糖値がものすごく乱高下したので倒れていたのです。「異性化糖」恐るべしです。

「ブドウ糖果糖液糖」はガムシロップそのものとも言えます。清涼飲料水やお菓子に含まれていることが多いので誰もが口にしたことがあるのではないかと思います。

毎日飲み続けていると、血糖値が急上昇してすぐに急低下することを繰り返していることになります。このようなことを続けていると、さまざまな命に関わるような健康被害リスクにつながります。

*血糖値にまつわる関連記事⇨ 1型糖尿病でも血糖値がぐんと下がる食事法、自然治癒力ってすごい!

血糖値の急上昇で脂肪が増える

 

血糖値が急上昇すると、異常事態に気づいた膵臓さんが「ヤバっ血糖値を下げなきゃ!」と、インスリンをバンバン出します。

インスリンは、糖を脂肪に変える役割をしているため、インスリンがバンバン出てくると、脂肪が増えて太る)しまうのです。

 

また、糖分の摂りすぎで血糖値が急上昇すると、血液中に糖分が運ばれます。血液はいろんなものを運んでいるので、いきなり糖分が増えると血管の中が混み混みになって、その結果、血圧が上がってしまいます。

「これは大変!」という緊急事態。身体は、脂肪を運ぶ役目を担う「アルブミン」という物質を血中から減らすことで、血圧を下げようとします。

アルブミンは脂肪を肝臓まで運ぶ役目があるので、アルブミンが減ってしまうと、脂肪が燃やせなくなってしまうのです。

ということで、この流行の乳酸菌飲料のように、ほぼ糖分でできている飲料を飲むと、血糖値が急上昇し、その結果これらのことが体内で巻き起こり、脂肪が増えてしまうのです。

 

糖分は保存料にもなるから大量に入れる

 

糖分は水分活性を減らします。だから、糖分が多く含まれた食品や飲料は腐りにくくなるのです。糖分を多く加えると、腐りにくい商品が作れます。

水分活性が高いと微生物が増えやすくなってしまう。要するに、「糖分が多くて水分活性が高い」と、腐りにくくなる。糖分は保存料がわりになるのです。

スィーツやケーキに糖分を入れると、パサパサになりにくくしっとり保湿する作用があります。

スーパーで売ってる食パンには異性化糖の類が入っています。ぜひスーパに行った時にチェックしてみてください。2〜3週間おいてても固くならないしカビも湧かないパンの秘密です。

うちの近所にフランス人がやってるパン屋さんがあって、そこの昔ながらのバゲットが大好きなんですが、冷凍しておかないと2日ほどでカビが生えてしまいます。異性化糖などが入ってないからです。

 

砂糖/果糖には中毒性がある


糖分は依存症になる可能性があります。砂糖や果糖を摂ると、ドーパミンとオピオイドという神経伝達物質が分泌されるからです。

ドーパミン」は、抗ストレス作用があります。ストレスが溜まっているときに、緩和してくれることもあり、幸福ホルモンという異名があるほどです。

ストレスを軽減し快楽や意欲をもたらしてくれる報酬系の神経伝達物質。趣味に集中してる、運動で楽しんでる、好きな音楽を聴いてるなど、やりたいことができている時にドーパミンが分泌されます。

特に、ストレスの多い生活をしている人などは、ドーパミン依存症的になることがあるので注意が必要です。ドーパミンが不足するとストレスを感じてしまい、酒やドラッグやギャンブルやタバコや砂糖に走ってしまう状態が「依存症」です。

ドーパミンが分泌が途切れるとイライラしてきます。例えば、タバコを吸っている間はドーパミンの作用で一時的にストレスが緩和されます。しかし、時間が経つとまたドーパミンが欠乏し欲しがるためにイライラします。これが依存症です。

砂糖を摂取したり、ドラッグを摂取したとき、大量のドーパミンが分泌されます。この様な状態を続けていると、ドーパミン過多で引き起こされる統合失調症のリスクが上がります。ドーパミンが欠乏して起こるパーキンソン病のリスクも同じく高まります。

オピオイド」は、痛みを和らげてくれる鎮痛作用、痛みを感じさせない麻酔作用がある神経伝達物質の総称です。辛い気持ちや痛い体や心など麻痺させてくれる。だから砂糖が欲しくなるのです。

余談ですが辛いものを食べると粘膜が痛みます。その痛みを緩和するために、オピオイドが分泌されます。だから辛いものも中毒性があるのです。

つい甘いもの食べたくなっちゃうんだよね〜」と、軽く流せるような問題ではなくなってきています。砂糖だけしかなかった時代ならともかく、安価で商品が作れる夢のような「異性化糖」というやばい奴らが出現したからです。

乳酸菌飲料だけでなく、スポーツドリンクやスィーツやお菓子にも入っています。ぜひ、原材料をチェックすることを習慣づけてください。

*砂糖中毒にまつわる関連記事⇨ 喫煙者をディスる砂糖中毒者、同じ穴の狢と心得て互いに精進しよう

2.脱脂粉乳

 

「脱脂粉乳」は、牛乳から乳脂肪分と水分を排除したもの。粉末状になっています。

牛乳のいちばんの栄養成分である乳脂肪分が無くなったニセもの!?と言っても過言ではないでしょう。

乳酸菌飲料なので牛乳から作られているものだと思い込んでいました。脱脂粉乳から作られていたとは、ちょっとびっくりしました。

昭和の人は子供の頃にこの脱脂粉乳をお湯に溶かしたものが給食に出てきて、オェーっ🤮となってたことを覚えているのではないでしょうか。乳脂肪分たっぷりの栄養価のある牛乳が飲めるようになったのはだいぶ後のことでした。

 

3.添加物の欄


「 / 」スラッシュの後
に書かれているものは添加物です。この「ヤ🍬ルト1000」の場合は、安定剤と香料が添加物として入っているということになります。

 

現在では、数種類の添加物が入っていても、一括表示することが国で認められています。このような、消費者にとって不利益な法ができてしまい本当に困ります。

「 / 」スラッシュの後に書く添加物は、たとえ内容量として一番多かったとしても、「最初の方に書かなくてもOKだよ」という決まりになっているのです。

 

👉安定剤(大豆多糖類)


主に “おから” から作られる水溶性の食物繊維。粘度調整剤、被膜剤、分散安定剤、乳化分散剤として使用される食品添加物です。

ジュースなどの液体にねっとり感を出すために使われます。


👉香料


食品の香りを再現するためには多数の香料が必要になります。なぜならば、食品の香気成分は、微量であり、その種類が多いからです。例えば、ストロベリーの香りなら、香気成分は約350種類。

添加物の欄に「香料」と書かれている場合、何種類の香料を使っているのかを記載しなくてもいいという決まりになってます。

香料には二種類あります。天然の香料と、化学物質から作られている人工香料です。

基本的には、どんな種類の香料なのか?は書かなくても法的にはOKなのです。ですので、香料が入っていると記載された食品には注意しましょう。

人工香料の危険性について書かれた書籍も出ていますので、調べてみてください。

添加物はなぜ体に悪いの!?


添加物が体に入ると、腸内常在菌を減らすことになってしまうのです。例えば、重金属が体内に入ってきた時に腸内細菌が死ぬという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

それと同じように、添加物など不自然な物質が入ってくると、腸内細菌群が死滅し私たちの腸内環境に悪影響をおよぼしてしまうのです。

粘度を出すための添加物が体内に入ってきて、そんなものが腸粘膜の壁のヒダヒダの合間にべったりくっついたら体外に排泄しにくいのは当然だろうな、と想像できます。

 

乳酸菌が本当に腸に届いてるか知る方法

 

「生きたまま腸まで届く」というキャッチコピーが人々に響いている現代。それってホント!?と思った方にお勧めしたいサービスがあります。

「腸内細菌叢検査サービス」を使うと、口から摂取した乳酸菌が、本当に腸内まで届いているのかどうか?が便の検査で判明します。

私の場合は、Mykinso(マイキンソー)というサービスを利用したことがあります。腸内フローラ(腸内細菌叢)の内容をすべて解き明かしてくれます。

私がこの検査を使ってみようかなと思ったきっかけは、食事量も摂取カロリーも少ないのに体重が増え続けたので、「もしかしたら腸内にデブ菌がいるのかもしれない」と疑ったから(笑。

検査前に「飲んでるサプリ」を聞かれました。私がその当時にとっていた乳酸菌は『GR-8』という名前のサプリです。その中に含まれている8種類の菌の名前はサイト上に記載があり、それらが全てちゃんと私の腸内に届いてたことが、検査結果からわかりました。


そしてそして、デブ菌はお腹にいませんでした💦

 

乳酸菌を飲んでも腸内に住み着かない

 

誤解しないでいただきたいのは、乳酸菌サプリや乳酸菌飲料を飲んで腸内まで届いたとしても、それらの菌が私たちの腸内に定住してくれるわけではありません

だからといって「それじゃ、意味ないじゃん!」と思わないでください。

腸内細菌叢の応援団になってくれる、そんな働きをしているのです。乳酸菌(プロバイオティクス)を摂取することに意味はあります。腸まで届いた後は流れ出ます。だから毎日とることが大切。

これら乳酸菌(プロバイオティクス)は、スーパー派遣さんのような働きをしてくれます。仕事がデキる派遣さんが欠けてしまったら、うまく回らないという会社もあるでしょう。毎日来て働いてもらうことでスムーズに皆んなの仕事が捗り、会社の利益が上がるなど建設的な結果を得られるのです。

口から摂取する乳酸菌とは別に、今、お腹の中に元々いる善玉腸内細菌ちゃんを育てるには、質の良い餌を与えてあげなくてはなりません。食物繊維オリゴ糖を含む食品などです(プレバイオティクス)。これは、正社員の福利厚生を充実させ、心身の健康を守ったりなど手厚くすることに喩えられます。

ここからが重要なところ!

 

腸内細菌を殺さないでください!

 

プロバイオティクスだとか!プレバイオティクスだとか乳酸菌なんちゃらに気を遣う前に、私達がもっともっと気をつけるべきことがあります。

それは....

今せっかくお腹の中に住んでくれている腸内細菌さんたちを殺さないこと

 


腸内細菌たちを殺すのは👉

添加物
など不自然な化学物質や、砂糖異性化糖です!


乳酸菌を飲みつつ、腸内細菌を殺すようなものを口から入れてる人をたくさん見かけます。

 

調味料や食事で乳酸菌をとる

 

お味噌、ナチュラルチーズ、塩麹、ヨーグルト、納豆、etc.私たち日本人は日々、乳酸菌を摂取しています。

また、バナナや玉ねぎや大豆や蜂蜜など、オリゴ糖を含む食品も身近にありいつでも食べられます。

それに加えて、さらに乳酸菌を取り入れたいのであれば、

 


腸内細菌を殺すものが含まれてない、自然由来の乳酸菌(プロバイオティクス)を、サプリでとる事をお勧めします。

 

iheabで探してみてください。植物由来のみの成分でできた乳酸菌(プロバイオティクス)が買えます。

乳酸菌飲料って美味しい

 

電車で遠出すると、駅に備え付けの自販機でヤ🍬ルトを買いたくなります。疲れている時に飲みたくなるんです。カ🍬ピス味のかき氷も真夏になると食べたくなっちゃう。

そんな時には「おもいっきり味わっちゃお」と、嗜好品として楽しむようにしてます。たまにはお酒飲んじゃおっと、みたいな感覚です。

ほぼ糖分でできている乳酸菌飲料は、酒タバコの様に「嗜好品をとってる」と認識しつつ味わいます。(完全にやめられるまでの間は)

砂糖 / 果糖中毒や依存症にならない様にするための認知ゲームです。


大企業が打ち出す粋なキャッチコピーをそのまま無条件に信用せず、その食品や飲料はどんな成分から構成されているのか?をしっかり見極めて、家族や自分の健康を守っていきたいです。

乳酸菌飲料を飲む健康法「まとめ」

 

コロナ禍がはじまって早2年あまりが過ぎ「腸活」という言葉をよく見聞きする様になりました。

感染を避けるために、「免疫力を上げたい」「そのために腸内環境をより良くしたい!」と願う人が増えてきてからです。

腸内環境を良くするための方法は、栄養士や医師がYouTubeなどで発信しているので、ぜひ見てください。

腸活うんぬん以前に、決して腸内細菌を殺すものを、お口から取り込まないでください!食品の原材料をしっかり読むことで回避できます。

砂糖や遺伝子組み換えトウモロコシから作られる液糖は、私たちにとって「害悪」になるものです。添加物や香料も同じく。

内臓が疲弊します。脂肪がどんどん増えます。糖尿病や慢性病を引き起こします。あなたの腸内細菌を殺します。

決して砂糖の塊のような飲料を、お子様に毎日与えないでください!

なぜなら、糖分は脳からドーパミンという物質を出す性質があるため、依存症になってしまうからです。

「糖依存症になっているかどうか?」は、本人には自覚がないまま進行していきます。

 

*砂糖にまつわる関連記事⇨ 

omichikahori.hatenablog.com