先日Z世代の子と話しをしていた時、こんな不安を言葉に表していました。「このままいっても先に希望の兆しが見えない」と。
好きなスポーツを続けてきた、希望の大学を卒業した、いい就職先で仕事をはじめた。さて、その先はどうなるんだろう!?
そんな輪郭のぼやけた、はっきりしない不安感と隣り合わせな日々を送っているというのです。
とはいえ、沸々とネガティブ思考に陥っているわけではなく、先が見えない社会で生きていく中で、「どうやったら望む自分になれるか」を、必死に試行錯誤し続けているんだな、と前向きな活力も同時に感じられました。
暗いニュースばかりの今日この頃ですが、Z世代にも「幸せな未来」を思い描いてもらうには、どうしたらいいのか。自分にできることは何かと考えたりすることがあります。
Z世代にも幸せな未来を思い描いてほしい
「このままじゃ、こうなっちゃうよ、どうするの!」という討論は、我が国ではもう何十年も前からなされてきました。しかし結局、「抜本的な解決策はみつからずじまいだったね」という現状です。
そして、統計学的にみても専門家による分析をみても、「この先どうなるか?」の予測は、明るくはありません。
だから、Z世代の子から胸の内を打ち明けてもらっても、なんと声をかけたらいいのか悩みます。
*若者は年上を羨ましいと思わない⇨
社会情勢や世の中で起こってることを気にしすぎない
自分の行動を決めるにあたり「社会が低迷してるとか、株価や為替がどうとか、世界情勢がどうとか」、マクロ的に全体像を気にしすぎるのは良くない、と主張されている経済界の方がいました。
マクロなんか気にしてんじゃない。ただただ自分のこと(ミクロ)に集中しろ。自分がやりたい事をとことんやっていけばいいだけ。
確かにそうだなと私も思いました。Z世代の人たちに届いてほしい言葉だなと。
まわりの環境や社会のことをよく観察し分析するのは大手企業さんのすること。私たち個人個人は、それをやることにあまり意味があまりないと。「やり過ぎは禁物」だよと先輩からのアドバイス。
いまは不安感を煽られるような情報が多いので、気にするなと言われても気になってしまうでしょう。
だけど、気になったらこの言葉を思い出して→自分の中心に戻る、を繰り返していくうちに、得体の知れない不安感が少しつづ薄れていくのではないでしょうか。
先のことを案ずる時間を減らす
未来の社会について分析し過ぎたり情報を取り入れ過ぎると、頭の中が混み混みになりがちです。
そうなると、直感的に「こうしよう✨」というひらめきが降りてこなくなっちゃいます。
どんな時代であろうとも、前頭葉の発達した私たち人間は、常に「どうなりたいか」未来を思い描いていることが大事。
それが羅針盤となり、それなりの道筋が見えてきたりするものです。道を照らす何かがあれば、不安感も軽くなる。
*未来を描くことは道しるべになる⇨
自国をオワコンと言うなかれ
何の根拠もないのに「この先もオッケーでしょ」と楽観的にバブル期を過ごしていた自分を思い返すと、申し訳なさと情けなさでいっぱいになる。
現在、大人たちが「我が国はもうオワコン」と騒ぎ立てている風潮があり、そんなことを聞かされている若者が可哀想に思えてなりません。
それにこれは間違った言葉の使い方ではないか?と思うのです。
オワコンというのは「終わった」ということですよね。終わっていないのにオワコンというのは、間違った使い方では?
終わったのではなく、続きがあるのです。今は永遠に続く波の底部にいる状態なだけです。
文明には波がある、という文明研究家のセオリーを知り書籍を読んだことがあります。歴史の法則を見ることで、未来予測をできるという故 村山節氏による研究です。
太古の時代からの「年号」と「起こった出来事」について細かく擦り合わせをしていくと、きれいな波型のグラフになるというのです。
人の一生も「波」のように、山あり谷ありです。地球にも一定の波のような周波数がある。
文明にもそのような波があるという研究を読んで、なるほどと膝を打ちました。
今はたしかに低迷期ですが、ここで終わりではありません。ここからまた波が上昇していくわけです。ゆっくりだけれど、これは確かなこと。
間違った言葉づかいによって、若者を不安にさせたらそれこそ申し訳ないです。
もう終わってるのオワコンではなく、これからも続いていく波の低迷期にいるだけです。「この時期に何ができるだろう?」という視点で考えていきたいです。
*自分が使いこなせる言葉で考える⇨
Z世代の特徴で見習いたいこと
Z世代の子と話してるといつも思うのですが、向こうからやってくる情報をバサッバサッと、その場で切り捨てていくのがすごく上手だな〜と。
上の世代では、とりあえず持ち帰ってみたり調べてみたりして、後から情報の断捨離を考えたりする。そんな傾向ではないかと思うのですが、どうでしょうか?
今の時代を生きる子は、そんなことしてたら身が持たないですよね。入ってきた情報や意見などは「正しいかどうか」に関わらず、「今」必要かどうかで判断してるような気がします。
しかも、その判断が秒でなされてる。
これはちょっと私も真似してみたいなと思ったことの一つです。
Z世代が希望を持って歩んでいけるように、私にもできることがあるだろうか、と考えることがあるけれど、実際にはこちらが教わることの方がよほど多いです。
年齢は違えど、同じ時代を乗り越えていく者同士、互いに勇気づけ合う仲間でいられるように、私もがんばろう。
*はずかしい暴露話ありの記事ですが⇨