大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

新聞で見たホメオパシー論争

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朝日新聞の紙面およびネット上で「ホメオパシー」についての論争が、 この1ヶ月間ほど連日掲載されています。

この論争がはじまってから、さまざまな事を考えさせられています。代替医療のありかた、人権問題、医療問題、人間の自由、社会洗脳、 日本人の在り方、経済と人間、人の命。

あまりにも奥が深いサブジェクトなので、なかなか整理がつきませんが、少しずつ私なりに感じたことを書いてみようかなと思います。

 

ホメオパシーとは?


ホメオパシーとは、代替医療で利用されるエネルギー療法の一つです。

同種療法と呼ばれていますが「毒をもって毒を制する」(同じもので 治療する)という考え方の民間療法で、人間の自然の治癒力を 促す方法としてヨーロッパ、アメリカ、インドなどで利用されて きました。

どういう方法でセラピーを行なうかというと、その人に必要 だと思われる『物質』のエネルギー情報が転写された砂糖玉 (もしくは水)を、主に経口でとらせる方法です。

毒をもって毒を制するのですから「毒」が大量ではまずいわけです。

たとえば、大量だとじんま疹を起こしうる植物を使いたいのであれば、治療に使うときはきわめて薄く希釈して用いるのです。

きわめて薄くというのは、100倍希釈を何10回と繰り返すほど 薄くしてゆきます。

ちなみに、科学的には約10の24乗倍希釈で、原成分は1分子もなくなるのだそうです。 ですから、ホメオパシー療法で使う、物質のエネルギー情報が 転写された砂糖玉や水には「原成分はほぼ残っていない」 のではありません。

「たったの1分子たりとも全く、残っていない」ということです。

論争しているときの論点が食い違うと混乱を招く


新聞や各医療機関、科学者、一般人などの間で論点となっている ことの一つに、ホメオパシーは「効くのか?」「効かないのか?」ということがあげられます。

この論争をみていると、無力感に苛まれるというか、おもわず ため息が出てしまいます。それはなぜかというと、論ずるときの視点がまったく違う人同士が論争しているからです。

例えば、ここに青いボールがあったとします。一人の人は黄色のメガネをかけています。もう一人の人は赤いメガネ をかけています。黄色メガネの人はその青いボールを見て「緑色のボール」だと主張 します。すると赤メガネの人は「なにを言ってるんだ!あれは紫色の ボールじゃないか!」と反論します。

ホメオパシー論争を客観的に眺めていると、なんだかこれと似た様なことが起こっているのではないか、と思ってしまうのです。

科学的根拠で論争している人達は「あれは効かない、根拠がない」と 主張しています。

そりゃそうです。もっともだと思います。だって、1分子たりとも残っていない訳ですから、科学的に証明など 不可能なのです。

ただし、古典的な科学ではなく、同じ科学でも新しく人類が発見した「量子力学」の分野では、実験室において『物質エネルギーの情報』 まで実験することが可能な時代になってきています。

そして、その量子科学の分野の研究において、この「エネルギー情報」が生物学的に影響を与える、ということが発見されています

また、エネルギー情報が転写されたホメオパシー製剤についての 量子科学的な実験も、当然ながらたくさん行なわれています。

数々の研究結果も発表されていて、当然のことながら論文も多数です。量子力学は、原子より小さい単位の「状態」を科学的に観察する 学問です。

原子より大きい世界では「物質」と「状態」をはっきりと 区別できます。

しかし、原子より小さい世界では、そんな区分ができません。電子「物質」ではなくて「状態」だからです。

粒子性(物質の性質)と波動性(状態の性質)を併せ持つ、 このような特殊な存在は、 普通の物質と区別するため「量子」(quantum) と呼ばれています。

その「量子」を研究するのが「量子力学」です。電子は「量子」の代表格だということです(参照)。

ここのところ論争となっているホメオパシー問題は、物質的に計測ができる原子レベルからの視点をもつ人達と、量子の世界の電子など状態を観察する学問から見解を述べている人達、このまったく違うそれぞれの視点から、意見を述べている人達によって話し合いが繰り広げられている様です。

どちらが正しいかは別として、こういう時には困ったことが起こります。

このことに気付いてない人々は「力を持つ方の意見を信じてしまう」 のです。

マスメディアなど影響力は多大なものがあります。いくらでも国民の思考を操作し洗脳するパワーがあります。

今、地球は急速に変化しています。 地球環境だけでなく、技術の発達、科学の進歩、人々の思想、etc. そんな時代に生きているのですから、長い者には巻かれろ的に 生きていては、どんどん「声の大きい方」に洗脳されてしまいます。

何かの問題が起きたとき、つねに視点を高くして観察していくよう にできたらいいですね。

正しく知り、正しく扱うことでのみ効果が


この論争が取り上げられた事によって、一人一人がこれらの問題を 真剣に考え、今後の代替医療が良い方向にむかってゆくことを 願っています。

ホメオパシーについては、たくさんの問題点もみてきたからです。

処方する者だけでなく、今の日本国民の間で間違った認識がされて いることも大きな問題です。

例えば、「ケミカルや薬品ではないから」という理由で、まるでお菓子のように常にホメオパシー製剤を服用している一般の方を見かけることがあります。

毒などの物理的な害はないと思ってしまっているのでしょう。しかし、ホメオパシー製剤はエネルギー療法なのです。振動数を変えることで物理的身体に良い影響を与えるというアプローチです。

「物質は入ってないんでしょ?」「しょせん砂糖玉でしょ?」と甘くみてはいけないです。

間違った種類のホメオパシーを処方されたら、まったく効き目がありません。効果ゼロです。身体意識が高い人でしたら、合っているか合ってないかはすぐに察知できるはず。

しかし、ドンピシャのものを専門家に選んでもらえたとき、たった一粒でガラリと状態が変化してしまうほどの効果があるものです。体験したことがある方は頷いておられるのでは。

お菓子のようにバリバリ食べたり、予防だからと闇雲に服用したりはよくありません。

「え?そんな人いるの?」と驚いた方もいらっしゃるでしょう。ある特定の団体で学んだり施術受けたりした人々の多くがこのような誤ったホメオパシー製剤の使い方をしています。少しお話を伺っただけで、そこのご出身だということがわかるほど知識が歪曲しています。

特に、子供やペットには闇雲戦法はやめてください。大人なら「なんか変になった」と実感でき、即中止することもできますが、子供やペットはただただ被害者になってしまうから。

今回の新聞紙面でのホメオパシー論争を機に、きちんと整備されて皆んなが正しい認識をもつようになることを願います。

その上で自分の「自由な意思」で、自らの健康管理をしていけるるような、欧米に続いて、代替医療や自然療法の知識が浸透する国になっていくことを切望しています。