ライブフードセラピー講師の暁美さんから、手作りのイチゴ酵素ジュースをいただきました。
それはそれはも〜、うっとりするほどまろやかで優しいお味。試飲した父親やその友人も、ひどく感激していました。
父の年代だと、昔ながらの自然な味が分かるのですよね。「野いちごの味がする〜」なんて、言っていました。
酵素ジュースは、植物の力と常在菌の化学反応それからハンドパワー(!?)でできあがるのだそうです。
酵素が無ければ私たちは生きてゆけませんので『命の源』とさえ言われています。
酵素には、生命を維持するために使う分と、食物を消化するために使う分があります。前者は限りがあるものですので、どんどん食物から体内に取り入れてゆかなければ、貯金が無くなってしまいますので、積極的に取り入れてゆく必要があります。
そのためには、生野菜をとったり発酵食品を積極的にとるようにします。酵素ジュースもその一つ。
酵素ジュースというと、健康食品の大◯酵素が有名ですが、以前、試飲した時にとても甘かったので口に合わなかったし、「こんなに甘い飲み物を毎日飲んでいたら太ってしまうのでは!?」と思ったので、それ以来酵素ジュースには手を付けていませんでした。
今日は「どうして酵素ジュースはそんなに甘いのか?」の謎が、酵素食養生の権威である笹生先生に説明をしていただき、やっと解けました。
それは、白砂糖が入っているからだったのです!!
白砂糖といえば、カルシウムやビタミンを奪う、血液を酸性に傾かせてしまう、ホルモンバランスが崩壊する、血糖値が上がる、精神のバランスが狂う、などなど数えきれないほどの悪評がある食品です。
そんな体に悪い代表選手のような“白砂糖”を、なぜ健康のために飲む酵素ジュースに使うのか!?しかも暁美先生が!?なぜ!?
その理由が分かって、生命の素晴らしさにまた感激してしまいました。
酵素ジュースは、素材となる果物や野菜を白砂糖にまぶしてゆくことから始まります。
それを「素手」で毎日1回ゆっくりとかき混ぜて、1週間ほどでできあがるそうです。
この「素手」で行うところがミソです!器具を使うとうまく発酵してくれず、腐敗してしまったりするそうです。
赤ちゃんは、生まれてくる時にお母さんの微生物を体表にくっつけて出てきますが、その数は実に1平方㎝あたり10万〜100万と言われています。
この微生物が母乳(食物)を分解する乳酸菌にもなって、体内に栄養を摂り入れる仲介者となるそうです。
ですので、手で混ぜることによって、食材に命の酵素を込めることになります。手についた常在菌がやってくれるのです。
気持ち悪いですか!?
いえいえ、そんなことはありません。
それらの菌はやがて無数の酵母菌になり、食材を豊かな味わいに変化させ、しかも常温でも腐らない状態にし、何年も栄養が豊かな酵素を活かすのです。すごいですね。
ここでちょっと、白砂糖の話に戻ります。
ミトコンドリアは、生命活動のエネルギー(ATP )を生産し、生きるために必要なエネルギーを作ってくれる存在です。
ミトコンドリアは私たちの細胞の中に存在し働いています。そして同じように、バクテリアや酵母の中にも存在します。
このミトコンドリアがエネルギーを作ってくれる燃料となるのが「グルコース」という単純な『糖』です。
酵素ジュースを作るのに使った白砂糖は、すべてミトコンドリアさん達がエネルギーに作り替えて酵母菌が活性しているわけです。
だから、酵素ジュースにおいては、白砂糖の害がまったくなくなってしまうんですね!!
なんだか感動的な『共生』の物語ではないですか!
逆に、ミネラル豊富で栄養素がついたままの黒砂糖などは、ミトコンドリアが燃焼しずらくて、発酵の行程が失敗してしまうのだそうです。
そうすると発酵ではなく、腐敗してしまうのです。
酵素は加熱すると死んで(壊れて)しまいます。だから同じように白砂糖を使った洋菓子などは、オーブンで焼いたりして加熱しますので、酵素が破壊されて残りません。
でも、酵素ジュースは加熱しないのでミトコンドリアが温存されたままになっているというわけです。
酵素ジュースにはお水はいっさいつかわず、野菜や果物と砂糖だけ。だから、浸透圧だけで植物のエキスが抽出されるのです。
ある意味スーパーフードですよね!
『驚異の健康パワー!手作り酵素の本』の著者である河村先生によると、酵素ジュースは癌や慢性病だけでなく、糖尿病の人も改善させるとか。
あんなに甘いのに砂糖の害が無いだけでなく、血糖値も調整されるなんて本当に生命の不思議には深い感銘を受けます。
常在菌や酵母菌たちの世界も、人間の世界も同じなんですね。それぞれが役に立ち支え合って共生して生活しているのですから。