なぜか最近、時間軸が歪んでいるような気がしてなりませんでした。そこで、自分の時間を奪っているものについて再検討してみることにしました。
テレビを見ることをやめたり、SNSを観覧する時間を無くしたりした結果、どうなったか、私の体験をお話しします。
テレビをやめてみた体験記
私がTVを見るのをやめてから数十年がたちました。
始めようと考えていた当初、母親に話したら「そんな事して世捨て人みたいになっちゃったらどうするの?」と、社会情勢を知ることができなくなる弊害について、心配されました。
「1年間ほどやめてみて経過を観察してみよう」 というラフな気持ではじめてみたら、やめても全然問題ないばかりか、とても良かったので、そのまま続いて今に至ります。
私の周囲では同じ様な考えの人も多いです。
TVをやめると自分の時間が大幅に増えます。考える時間、読書する時間、趣味に費やす時間、料理や身の回りのことをする時間、コミュニケーションの時間、などなど時間に余裕がでます。
そして、広告による世の中のビジネス戦略に翻弄される機会が減るために、自分軸がさらにしっかりする感覚。
知る必要のない残虐な事件の詳細も耳から聞かずにすみますので、精神の平安が保ちやすくなるでしょう。
それに母が心配していたような、世捨て人みたいにはならないです。
必要ならば情報をとりに行けばいつでも手に入るのだし、そうしなくても大抵の場合は周囲の人が大きな事件が勃発したら教えてくれます。
必要な番組があれば録画してそれだけを見たりしますので、あくまでも”自分が主体”のTV鑑賞をする事はあります。
自分主体を徹底せず、ほおっておくとまるでTVが一家の主役みたいになってしまいますよね。
年齢を重ねるごとに、生命時間の無駄遣いをチェックすることを湛然にするようになりました。
みなさまはどうですか!?
*ソーシャルメディア良い使い方をしたいです⇨
時間とエネルギーのダダ漏れを常にモニターする
ちなみに、自分の好きなことをしたり、遊んでいる時間は、決して時間の無駄遣いではありません。
むしろ「宝の時間」と呼んだ方がいいくらい。新しいアイディアが浮かんできたり、記憶を浸透させたり、脳が洗浄されたりする非常に有意義な時間。
それとは真逆になるのが、他者に奪われるタイプの生命時間の無駄遣い。私にとっての「生命時間の無駄遣い」とは!?を定義してみました↓。
自分が意図してないのに、時間とエネルギーがどんどん奪われていくこと
無意識に、時間とエネルギーをどんどん浪費してしまうことだけはなんとしてでも防御したいです。そのためには、日々自分の時間消費の動向について、モニターしている必要があります。
実は、ここ近年でまた何となく「時間」に関する感覚が変わってきたような気がしていました。
「なんか、へんな感じがする」と、薄々はわかっていたのですが、しっかり認識してみたら膨大な時間を奪われていたものを発見しました。
それはソーシャルメディア(SNS)に接している時間です。
*SNSで自分の心理があからさまになる?⇨
SNSに時間とエネルギーを奪われる時間は78分
今の時代は、Facebookをはじめ、 Twitter、Google+、Mixi、Linkedin、LINE、などソーシャルメディアの種類も豊富です。
ビジネスとして利用されている方も大勢いらっしゃいます。
以下は、博報堂DYホールディングスが1000人を対象に行なった調査結果です(2013年7月現在)。
SNSユーザーの1日のインターネットサービス利用時間を調査したところ、1日の平均利用時間は219分。そのうち、ソーシャルメディア(SNS)の平均利用時間は78分。
検索やポータルサイトや動画サイトの利用時間を超えて1番多くの時間をSNSに費やしていることがわかったそうです。
元々、時間がとられるのはわかっていたことなので、私自身もお仕事を意識して使おうかな?とも考えていました。
ところが、ちゃんと観察をしてみると、自分が発信している時間よりも、他者の投稿を観覧する時間の方が圧倒的に長くなっていることに気づかされました。
無意識的に使っていた時は、気づかなかったことです!
SNSで繋がっている人達は知り合いや共通の友達であることが多いため、興味の対象が似通っているから、というのが滞在時間が長くなる原因。
それぞれの人が紹介している記事や情報が、自分にとっても興味がある内容であることが多いのは事実です。
元々、くだらない投稿ばかりだったり、発信している内容が読む気にならないような質のものなら、読んだりクリックしたりはしないでしょう。
綺麗な写真であったり、興味深い海外の様子であったり、為になる情報だとしたら、ついつい見たくなってしまいます。
そして、すぐやめるつもりで開いたのに、知らないうちにけっこうな時間が過ぎてしまった、ということも起ります。
ちょっと電車の中で暇な時、ちょっとした待ち時間、気づくとSNSを観覧していることが多くなり、一回一回を合計するとかなりな時間になっていきます。
もしそれが、博報堂の調査のように78分にもなるようならば、膨大な時間を消費していることになります。
*ソーシャルメディアに絡め取られない使い方を⇨
小学生に負けないようSNS自主規制してみたら
実は、私がSNSに費やす時間について検討してみるきっかけとなったのは、13歳の甥っ子2号からのメッセージなんです。
ある日、Facebookで友達になっているはずの甥っ子2号のアカウントが消えていたことに気づきました。
過去のメッセージからたどって「どーしたの?」と聞いてみました。
するとこんな返事が帰ってきました。
「I closed my Facebook until I got my grade up! self discipline」
フェースブックのアカウントは、成績が上がるまで閉じてるんだよ。自主訓練さ。
おーすごっ! やるじゃん!
私も負けてはいられません。彼の “意気込み” と ”やる気” に便乗しようと思って、ちょっと真似っこしてみたんです。
実際に自主規制してみてわかったことは。
ほんの数日間SNSから距離を置くことで、いかに自分の人生のクオリティーがいかに上がるか、ということ。
ここのところ感じていた「なんかちょっと時間軸がへんかも」という感覚は、これだったのです。
SNSをお仕事に使っているとしても、費やしている時間を実際に計算してみたときに、仕事の粋を超えていることが明らかになるでしょう。
例えば、週に1回とか2回など、決まった時のみSNSを開くように自己規制すると、だらだら時間だけが過ぎていくのを避けられるかもしれません。
さてさて、甥っ子2号は無事に成績が上がったので、現在ではまたFacebookアカウントを再開しています。
そして、無事に成績が上がっただけでなく、学年で数学の成績がトップになったとのことで、修了式に校長先生から表彰してもらったそうです! (アイキャッチ画像)
我が甥っ子ながら、尊敬しちゃいます! 成績が上がったことよりも、この年代の子にとって一番楽しいはずである「友達との交流」を自主規制しストップさせていたことにです。
私にもきっと、いいことあると思う。がんばろっと。 TVにもSNSにも翻弄されず、自分が意図したように時間を使っていくぞ〜!
追記:
人を“受動的”にさせやすいという特徴をもつTV。若者の間でノー“テレビ”ライフが広がっているという記事を見つけました。
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2044.html
*SNSの心理的被害について専門家の意見まとめ⇨