「アンコールワット」Angkor Watの遺跡は、12世紀前半に 建築されたヒンドゥー教寺院。 南北1300m、西東1500mの堀で囲まれた敷地。
逆さまに遺跡が映り込む水「逆さアンコールワット」写真です↓。
修復中の部分には緑の網がかけられています。 修復チームの名前に日本の上智大学の名前もありました。
この時代、神のための宮殿は耐久性のある砂岩やレンガで造り、人間である王様の宮殿は自然の恵みを象徴する木造で建てられた のだそうです。
石造建築という技術的な制約があり、大きな建物を建てにくかったため、小さなユニットをつなげて建物を構成する形が採用されています。
黒っぽい建築物と赤茶色の建物では使用している砂岩の種類が違います。
「デバター」と呼ばれる女性のレリーフが沢山あります。
2000人の美しい女性を実際に集め、それぞれの女性をモデルにしながら 彫刻が彫られたそうです。
だから一体ごとに顔や身体だけでなく、衣の模様やアクセサリー そしてヘアースタイルも違うのです。
よく見ると、お腹がフラットな女性や妊娠線がある女性もいます。
神の住む楽園には「聖池」が四方に配置されています↑。
「沐浴」のための池に使われていたと言われる聖池は、同時に王国の 農業を支える治水施設でもあり、水源を確保するための池でもあった のだそうです。
第一回廊にある当時は赤かったといわれる壁画。
壮大なギャラリーのように壁に描かれています。絵巻物のように 読み進んでゆくと一つの物語が完結するようになっているそうです。
遠くの方まで見える廊下↓。
参道を歩いて少しずつ中心に近づいてゆき、最後の最後に重要なポイント に行き着く建築手法。
日本の神社の長い参道を通って神殿にたどり着く形と同じです。
高いところからアンコールワット遺跡を見下ろす
急な階段を登ってアンコールワットの遺跡を上から見学してみました。
階段の一つの幅が細くて、足がはみ出てしまうほどでした。
たしか、75度の傾斜と言っていたかな?ものすごく怖かったです。
アンコール・ワットには、修行僧さんが沢山いらっしゃいました。
上から覗いたところです↓。
窓辺に行くとこんな感じです。
眺めはとてもよかった。
聖なる場所へと吸い込まれてゆきそうな、長い直線の廊下。
献金やお布施は、大切な遺跡維持費です。
中央の男性がガイドをしてくれたマリンさん。
彼は、日本にパティシエになるために留学していた事があり、日本人の奥様と の間に3人のお子様がいらっしゃるそうです。
言葉が上手である以上に、話し方や間の取り方が日本人の様でした。
歴史とかいろいろなことを説明してくださったんだけど、とにかく 暑過ぎて意識がもうろうとしていたのでほとんど覚えていないカモ。
でもヒト好きな私と義理の妹ですから3人で無駄話に花を咲かせました。
国際結婚についてとか嫁姑関係についてとかも。
最後の方はギブアップして「涼しいとこでお茶しよ〜」とだだをこね たりしたけれど、臨機応変によく面倒をみてくださって感謝です。