「親に褒められた記憶がない」という方、心のどこかで「子供の頃もっと褒めてもらいたかった」「一度でいいから褒められたい」というお気持ちをお持ちの方、に読んでいただきたい記事です。
子供の立場でも、親の立場でも、夫や妻の立場でも、「褒めてもらえない」というお悩みをお持ちの方にとって、何かのヒントになれば嬉しいです。
ママから告げられた衝撃の一言
旧正月のお休みで、海外在住の甥っ子2号と4号が我が家に遊びにきています。
日本でいう中学2年生の年齢である甥っ子2号は、お休みに入る前に数学の試験があったのだそうです。
昨日、甥っ子が休み前に受けた数学の試験で100点をとって
いたことが、お友達からのメールで発覚しました。
メールをくれたお友達は、テスト結果の順位がネット上にあげられていたので、それを見て連絡してきてくれたとのこと。
成績はオンライン上の個人アカウントですぐに見ることができるのに、すっかり冬休みモードの甥っ子2号はチェックしてなかったので、初めて知った様でした。
早速、学校のオンライン上の個人アカウントにログインして、自分の成績表を確認してみたら、やはり100点。
中学になると、生徒の希望によって算数のクラスと数学のクラスに分かれるのだそうですが、甥っ子2号はより難しい方の数学クラスです。
それで100点だったのですから、私もめちゃくちゃ嬉しくて、「スゴい!スゴい!」と小躍りしながら2人で喜んでいました。
で、「ママにも教えてあげたら?」と言って、海外にいるママに電話させました。
5分ほどしゃべって電話を切った甥に「ママ何ていってた!?」と聞いてみたところ、衝撃の答えが!
「別にフツーじゃん」
とママに言われたのだそうです。
アジア人の母親と欧米人の母親のちがい
「え?フツーってどういうこと!?」「100点がフツー!?」と、私が驚いて目を丸くしていたら、すかさず甥っ子2号はこう言いました。
「Asian Mother(アジア人の母親)だからね〜」と。笑いながら。
彼はインターナショナルスクールに通っていますので、アジアの国々だけでなく、ヨーロッパやオセアニアそしてアメリカなどから集まった、さまざまな国のクラスメートがいます。
そんな中で、アジア人の親達というのは、往々にしてこういうリアクションをするのだと教えてもらいました。
韓国人のB君も、ベトナム人のC君も、中国人のG君も、アジア系の親御さん達はみな、「100点とって当たり前」という考えで、子供達は一度も褒められたことがないそうです。
B君はついこの間も98点で怒られてた。
アジア以外の大陸、例えばチリのY君とか、スエーデンのT君、アメリカのG君は、80点とっても褒めてもらうことができるそうですし、少なくとも怒られたりはしません。
学校では、90点や100点をとっても褒めてもらえず、逆に怒られてしまうアジア人の子供達でカフェテリアに集まり、怒られた時の体験談を面白おかしく話題にしてるそうです。
「アジア人の親だからさぁ、しゃーないね」
って、親ネタで皆んなでジョーク交えて盛り上がってるって。
まぁ、そんなふうに似た境遇のお友達がいて、仲間とポジティブに笑い飛ばしているってことで、少しは安心しました。
とはいえ、ちょっともったいないな〜とも思います。
「言い方」に工夫すれば、さらに子供達のパフォーマンス力を高めてあげることもできるからです。
親に褒めてもらえなくても
甥っ子2号と私はこのことについて、いろいろとディスカッションしました。
そしてある結論に達しました。
「親が褒めないならさぁ、自分で自分を褒めるっきゃないよね~!」
そして2人で「ジブン褒め合戦」をしました。
「オレ天才だからぁ~」とか 「頭いいのはお互い似たんだよね~」とか 「私も今月誕生日がきたらまた21歳になるわぁ~」とか 自分褒めは楽しいですね。
甥もこれから、「自分褒め」「一人自慢」を実行してくれるそうです。
そして、 「でもね~、友達同士でもやってるんだよ」と教えてくれました。
カフェテリアで親の話しで盛り上がるだけでなく、テストの結果が良かったり、何か良いことがあったりした時には、友達同士で
お互いによく褒め合っているのですって。
お互いを励まし合い、お互いに褒めながら成長しあえる環境があるって、最高です!
ちなみに、その学校ではイジメは全くないそうです。「人をいじめる子は一人もいない」って言ってました。
多様性を認めつつ、お互いに成長を促し合う。日本の学校でもこんな風潮が一般的になってくれたらいいですね。
褒めない親から褒めてもらう方法
最後に、ボディーマインドセラピストである私からアドバイス。
ぜんぜん褒めてくれない親に、褒められたいときにはぜひ実践してもらいたいことです。
その方法👇は意外に簡単!
お母さんのことを、いっぱい褒めてあげる
褒めないお母さんは、それなりのお考えがあってそうしているのかと思います。もしくは、たまたまこれまで「褒める」「褒められる」という経験がなかっただけなのかもしれません。
いずれにしても、褒めてもらったときに嬉しいなと感じたり、笑顔になったり、温かなつながりを感じたり、エネルギーが満たされたり、といった体験が続くと、「褒められることの喜び」を心身で学ぶことになります。
すると、自然に自分からも相手を褒めるように変化してくるのです。
例えば、お母さんにトラウマか何かがあって、褒める言葉を口にできない人だったとしても、効果はあります。
例え褒められても褒め返せない性質だっとしても、褒められ続けていると、無意識にその相手の「良いところを見る」ようになってくるのです。
そして、これまで言っていた「ダメ出し言葉」が減っていくはずです!
・お母さんに褒めてもらえない
・妻/夫が褒めてくれない
というお悩みがある方は、ぜひぜひ自分から「褒め」を初めてみてください。
「褒めるところなんか何もないよ」なんて言わないで。ちっちゃなことでいいんです。
ちょっとした小さなことでも、褒められたら嬉しいですものね。
甥っ子2号にも「ママのこと、いっぱい褒めてあげてごらん」って伝えました。
「人を褒めているとね、すんごいことが起こるよ」と。ママが褒めてくれない?だったらママを褒めてあげてみて!ってこと。
さっそく、実践してみると言ってくれました。どうなるか、楽しみです!
あなたもやってみて、何か変化があったら、ぜひコメント欄で教えてくださいね。