今日の記事では、セラピストとして、植物好きとして「桜の木を植えてはいけない」という事実をお伝えしたいと思います。身体やマインドの健康にも影響があることなので、とても大切です。
家を建てるとき、メインツリー(ポイントとなる樹木)を植えます。あなたの住まいの近くには、どんな木が植えられていますか?
庭に桜の木を植えない方がいい!
植物好きである私は、売地を見て分析したり、建設中の家を見たりするのが好きです。家のエクステリアや樹木もチェック、こんな趣味を持っています。
うちの周辺では、今年後半くらいから、これまで空き地だった場所にどんどん新築の家が建っています。
今後はどんどん土地や物件の値段が上がる傾向にある様なので、増税前ということもあって建設ラッシュなのでしょうか。(土地の値が上がるだけでなく震災復興の影響で、今後は建材も値上げ傾向にあるそうです)
難しい話しはさておき、ときどき新しく建てられたお家を見ていて、人ごとながら気になってしまう”ポイント”があります。
それは、エクステリア(建物の外回りや庭)に植えられている木の種類についてです。
最近では、大きな豪邸が壊された後、小さく区画された土地が販売されて、そこに小さな可愛らしいお家が建っていく。
そんな光景がよく見られる様になりました。
先日も、若いカップルさんが建てた可愛らしいお家に、桜の苗木が植えてあるのを見かけました。
あきらかに、家が建った後か同じ頃に植えられたばかりです。
春になると、桜の花が咲いてあたり一面がピンクになるお家。小さなお子さんがいらっしゃるなら、入学の時にはいつでも桜の花がお祝いしてくれるようになるんだろうな。
子供達と一緒に成長していく桜の木。記念樹といえば桜というイメージがあります。
しかし一瞬立ち止まって、このことを考えてみてください!
「子供達が成長しきって家を出て独り立ちした後も、桜の樹は成長し続けていく」のです!
子供達がいなくなって、年老いた夫婦だけの生活になった後も、桜の木は成長し続けます。
巨大化し、家を覆い隠し、巨大樹の影になって陽があたらなくなり花々が枯れ、そして庭だけでなく道路にも大量の葉っぱを落とすようになっていくのです。
「だからなに?」 「落ち葉の掃き掃除は苦にならないし」 若いときにはこう思うでしょう。
私は多くのおばあちゃんのケースを見てきましたので、これから植栽する若い方にも考えて欲しいのです。
桜の木の祟り!?なのか
70代80代になってからの落ち葉の掃き掃除はとても辛いです。
桜の木を植えた当初は、「掃除もちょっと手間かな」くらいな大きさです。
しかし巨大樹になってしまうと、ハンパじゃない量の落ち葉や花びらが出ます。
長時間掃除をしていると腰が痛くなるし、とにかく量が多過ぎて老人にはキツい作業になってきます。
そして、おじいさんに先立たれたり病で倒れたりすると、ほとんどのおばあさんが決意するのです。
「もうムリだ」
「桜の樹を伐採しよう」
と...
業者さんを呼んで、これまで何十年もの間、共に暮らしてきた樹木を伐採します。
子供と共に成長してきた樹木ともお別れの時がやってきました。
「桜よ、いままで本当にありがとう」
これで、おばあさんは重労働から解放されるわけです。
ですが、桜の木を切った後すぐに、なんと!おばあさんが倒れてしまうのです。
桜の樹と一緒に、おばあさんも倒れてしまうんです。
病気になって床に伏す人。
鬱病になる人。
入院してしまう人。
精神を病む人。
これは、どうしてなんでしょうか。この「桜の木を伐採するとおばあさんも一緒に倒れる」現象は、私の周囲で起っているだけでなく、よく耳にする話しなのです。
私のクラスを受講してくださる生徒さん達のご近所でもこういうケースがみられるそうです。(おそらくブログを購読してくださっている皆様の周囲でもあるのでは。
桜の木を伐採すると婆さんも一緒に倒れる
この現象が起きる理由は、精神的な要因が大きいからなのです。
日本人は「桜の木」を擬人化しているところもあります。
どこかで建築会社が大きな桜の木を切っているところを見たりするると、怒りの気持でいっぱいになってしまう、という方は多いです。
なにかあると「それは桜の木のたたりだ」と、冗談でそう言ったりすることもあります。
一緒に生きてきて、目を楽しませてくれて、苦楽を共にしてきた桜の木を切ってしまうことへの「罪悪感」が、知らず知らずのうちに無意識の中で沸々としてしまうのです。
桜を「擬人化」しているからよけいに、です。
おばあさん達が庭の桜の樹と自分の人生を“同一視”していた可能性もあります。
その人が「思っていること」で、その人の世界がつくられています。
桜を擬人化し、「桜を切るなんて鬼畜だ!」という世界感を持っている人が、長年一緒にいた桜を切ったら、ゲシュタルトが混乱して当然でしょう。
このような心理的カラクリから、桜の木を切ったお婆さんは倒れてしまうのです。
これが桜の祟りではないという証明
ちなみに「桜を切ったら倒れる」という話は、お婆さんだけに起こる現象です。
植木屋さんや職人さんが、バサバサと桜の木をいくら切ったって、誰も倒れたりしません。
また、お爺さんが桜の木を切っても、倒れたりしません。
思い込みが祟りを呼ぶ心理的カラクリ
そんなわけで、私は「桜の木を庭に植えないで」と、伝えたいのです。
桜の木を切るとお婆さんが倒れるのは、祟りのせいではなく「思い込み」のせいだと知ってください。
その上で、どんな植物を植樹するのかを吟味してください。大木化する木を植えないように、よく調べてください。
植物を販売する人がよく言うセールストークに「この木は成長が遅いので大丈夫ですよ」というものがあります。
私はそれを耳にするたび「何が大丈夫なのか?」と疑問に思います。
きちんと選定をマメにする人ならば、大丈夫なのかもしれません。しかし多くの方はちゃんと木の剪定をしません。花の世話はする人でも、メインツリーを定期的に切り、木を小さくキープする努力を怠らない人など、ほとんどいないでしょう。
だから、最初から大木化する木を植えないことが大事なんです。
桜の木以外の、他の巨大化する樹木も同じです。
代表的なのはイチョウの木です。
とにかくとにかく掃除が大変です。大変という言葉で言い表せないほど大変です。
大木になると、その土地を売ろうにも買い手がつきにくいということもあります。
樹を切るのも命がけになってしまうし、根っこごととるのはもう不可能になってしまうくらい巨大化してしまいます。
桜の木は日本人の心。でも自宅に植えてはいけません。自宅ではなく、お花見にいって桜を満喫しましょう。
自宅敷地内に絶対にイチョウの木を植えないでください。イチョウ並木を散歩して紅葉を楽しみましょう。
さもなくば、桜の祟りが...じゃなくて、日本古来からの無意識の思い込みにより、老後に体調を崩す要因になってしまうのです。
質問などありましたらお気軽に!