「歯並び」と「体」の健康についての記事です。
歯の形状を、まるでカットしたように揃った直線にしたために、体調を大きく崩してしまう方がおられます。
このことについての注意喚起、そしてホワイトニングなど歯科にまつわる健康のお話しをしていきます。
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健康かどうかは「歯」で無意識に判別される
自分の親とあまり歳が変わらない、年上の男性と結婚した友人がいます。
現在ではフツウの夫婦に見えますが、当時は彼女も若かったし、ダンディーなご主人様で、かなり歳の差が感じられたカップルでした。
結婚してすぐに、ご主人様は彼女に「歯科矯正をするように」すすめました。
その理由を聞いて「男性の愛は抽象度が高くてスゴいなー」と感激したことを覚えています。 ご主人様はこのようにおっしゃいました。
「オレの方がだいぶ先に死んでしまうから、その後にもう一度結婚できるように、歯を治しておけ」というのです。
歳をとって1人ぼっちだと寂しいからと... (ほんと優しいですね)😂
「女は歳をとったら見かけなんかより“健康”が取り柄になってくる」「動物も人間も、健康で元気かどうかは“歯”で識別されるから、歳をとっても選ばれる女性でいられる様に、今のうちにきちんと歯並びを治しておけ」
このようなお考えなのです。
ダンディーな年上男性の包容力の大きさを感じ、こんなに広い愛で包まれている友人を羨ましいな〜と思いました。
それと同時に「なるほどそうだよな!」と、歯に関するお考えに納得しました。
不自然すぎる歯の形状は身体を壊す
この年の差カップルのケースの様に、健康のために歯をキレイにしようとする人達もいれば、美容目的で歯をキレイに治す方もいらっしゃいます。
「ちゃんとケアーする」というよりも、身だしなみ以上の行き過ぎた審美を求め歯科治療をされる方もいますよね。
TVやメディアに出るにはキレイな歯並びと真っ白い歯がないとだめですから、芸能関係の方は皆さん歯をキレイにしていらっしゃいます。
おじいさん役を演じる俳優さんも、おばあさん役の方も、誰でも歯は真っ白に輝いています。
日本は歯科技術がとても進んでいて上手ですから、私達は恵まれていると思います。日本人の歯科技工士さんは世界一と言われていますしね。
アメリカ人歯科医師の中には「オレの医院の歯科技工士は日本人だぜ」と自慢している人もいるくらいです。
アメリカで歯の治療に行く度に、私の口の中を診たドクターから「この補綴物は誰がやったのか?」と必ず聞かれていました。
日本でむかし入れてもらったインレーなどの補綴物の出来が非常に素晴しく高レベルだからです。
話しがそれてしまいすみません。
ときどき、メディアに出ている方の歯並びを見て「この人、お体の具合は大丈夫かしら?」と心配になる方がいらっしゃいます。
TVで見かけて心配だったお二人が体調を崩した
アメリカの大リーグに行って活躍されていた野球選手の方が、渡米後しばらくしてから、アメリカのホームドラマに出演している男優さんのように、真っ白な歯に変わった事に気づきました。
それはそれは、紙のようにはんぱじゃないほどの真っ白です。人間の歯には見えないくらいのホワイトっぷり。
そしてそして、色だけでなく、歯の形がぜんぶ同じ形状になっていたんです。
人間の歯は、それぞれが違う形状をしていて、噛み切ったりすりつぶしたりなど、それぞれの歯の役割をしています。
いちばん前にある2本の歯が少し大きめで、その横の歯はそれよりちょっと小さめ。そしてその隣りが尖った犬歯その奥は小臼歯。
だから歯の先っぽ(切端)は、本来ばらばらの高さです。
それなのに彼は、アメリカの映画スターによくあるような、一列にピッーっと揃った切端の歯並びになっちゃっていました。
想像できますか?“笑うセールスマン”の歯みたいに、長さが全部揃っていて、まっすぐな切端の歯列です。
これは、アニメの世界の歯並びであって、生身の人間の歯並びとはかけ離れています。
全部の歯の切端が同じ高さで、つんつるてん状態だとどうなってしまうと思いますか!?
なぜ歯の形が不自然になると体調を崩すのか?
歯の歯の切端がカットしたように、まっすぐ同じ高さにしてしまうと、「顎」や顎関節に大きな大きな負担をかけてしまうことになるのです。
歯と歯を噛み合わせた時とか、歯を食いしばった時、睡眠中に歯ぎしりしている時など、歯の切端をスライドさせている時に「止め」る部分がなくなってしまうからなのです。
前歯とそのお隣の歯(1番2番の歯)は、大きさが違い切端の高さも違います。
そして隣りの犬歯はとびが出ていますので、上の歯と下の歯がスライドしてしまっても、でっぱりが止めてくれるので、それ以上ずれるのを防止してくれています。
みなさんも上下の歯を歯ぎしりの様にスライドさせてみてください。
どこかで必ず止まりますよね!?
でも、“笑うセールスマン”のような全部の歯の切端がそろった歯並びだと、どこまでもズレていってしまう。
上の歯と下の歯がズレるとき、どの位置でもロックされずにズズズーっとすべっていってしまうんです。
このような状態では、顎関節にかなりの負担がかかることは容易に想像できます。
特に、睡眠中の歯の歯ぎしりや食いしばりの時には、ダメージを大きく受けてしまうでしょう。
顎への負担はやがて、頭蓋骨や首を経て全身に歪みが広がっていくのです。
体が歪みだすと、中身の内臓が本来のお仕事をできずに弱ったり機能不全を起こしたりすることがあるのです。
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予想どおり身体の調子を崩してしまった
国民的に人気のある野球選手がアメリカでそのような歯にされてしまったのを見て、彼の身体がとても心配でした。
おそらくヒドい腰痛からはじまって、カラダの各部位に傷みが生じているのではないかなと。
身体が資本のスポーツ選手なのに、気の毒です。
私は野球とかスポーツニュースを見たりしないたちなので、実際にどうだったのかはわからなかったのですが、彼の大ファンだと言う人にこの話しをしてみました。
そして、「そうだよ、体がかなり悪いらしいよ。だから引退したんだよ。」と教えてくれました。
野球を辞めても、あの歯のまま放置しておけば、おそらく身体は治らないでしょう。
治すためには、もう一度人間の歯の形状に全部の歯のポーセレンを作り替えることは必要。
そして、日本でも妙齢のご夫人達に大人気ののヨン様。
この方も、あのトレードマークであるハリウッドスターの様な真っ白でまっすぐな歯並びです。それを見たときもおなじ様に心配になりました。
たまたま先週、電車に乗っている時につり広告を見ると彼の「お体の具合が悪い」と書いてありました。
あの方の「歯」とまっすぐな歯並びも、体調不良の大きな原因の1つではないかと想像しています。
日本の歯医者さんなら、あそこまでヒドいことはしないのではないかな、と思います。
ラミネートといって、歯を小さく削ることなく、前面だけを削って付け爪のようなものを表面に貼付けるだけで、歯をキレイにすることもできます。
とはいえ、ラミネートも健康な歯を削ることには変わりません。
歯は一生使うものなので、できるだけ大切にしたいです。でも歯をキレイにしたい願望は多くの方が持っています。
友人のご主人様がおっしゃる様に、健康に見えるための現代人の身だしなみでもあります。
歯を削らなくてよいのであれば、キレイにしたいと希望する人はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
実は現在、歯をまったく削らなくても真っ白で綺麗な歯にできる方法があるんです!これは期待できそうです。(ホワイトニングじゃありません)
歯をハリウッド映画スターの様にしようとしている人がこのブログ記事を見て思い留まってくれたらという想いで、記事をしたためました。
歯の形状を不自然に揃ったものにしないで
歯をキレイにすることはとても大事。健康に見せる要となります。
TVをはじめメディアに出たい人にとっては必須だし。
けれども健康を害するほどの審美は絶対に避けたいこと。歯の形と身体の健康は密接に関係しているのです。取り返しのつかない状態になりかねません。
体を壊して活動ができなくなってしまったら本末転倒です。
現在は、削らなくても歯をキレイにする技術が発達していますので、知識のある日本人の歯医者さんに相談して、健康を害さないような審美をめざしてみてください。
笑うセールスマンや映画スターのように真っ白で一列に並んだ歯ならび、人間離れした切端の高さが同じの一直線の歯列にならないように、どうかご注意ください。