大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

96歳のおばあちゃんの愛猫を、助け隊になって何とかしたい


ご近所に住む96歳のおばあちゃんと、ときどき道端で立ち話をします。

ご主人様は60代で他界されたので、「おばあちゃんね、もう35年も独り暮らしなのよ」とよく言っています。

お子様はいないので、正真正銘の独り暮らし。親類からは「一人だといろいろと危ないから施設に入りなさい」と、いつも助言されているのだそうです。

だけど、おばあちゃんは「私はぜったいに施設には入らないの!」と力強い感じで語るのです。

二階建ての庭付きのお家で一人暮らし。やることが多いからこそ、元気でいられるのだそうです。

でも施設に行きたくない一番の理由は、大事なちゃんがいるから。

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命の恩人の猫

 
ある日、おばあちゃんがお風呂に入っているとき、とても疲れてしまって湯船でこっくりこっくりしてしまったことがあったそうです。

その日は、うたた寝というより、本当に寝てしまいそうなぐらいに疲れて寝入ってしまったのです。

すると、飼い猫がお風呂場の窓から『ギャオ〜、ギャオ〜』と大きな鳴き声で叫んで、おばあちゃんを起こそうとしたというのです。

最初は、遠くの方から聞こえてきた猫の雄叫びが、どんどん近づいてくるような気がして、ふっと目が覚めたそうなのです。

猫が、少し開いていたお風呂場の窓から押し入って、中まで入ってきておばあちゃんの耳元で一生懸命に鳴いたから目が覚めたのです。

おばあちゃんは「この猫は私の命の恩人なの。だから、私はこの子を置いて施設になど行きません」といつもいうのです。


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おばあちゃんの猫を引き取れない不甲斐なさ

 


おばあちゃんの気持ちは、すごくよくわかります。私も、家族であるワンニャンを置いて出て行くなんて考えられないです。

だけど、おばあちゃんは年齢が年齢だけに何が起こるかわかりません。急に病院に入院してしまうかもしれないし、怪我でしばらく寝たきりになるかもしれないし。

気丈なおばあちゃんだけど、ときには弱気になって「この猫のことだけが気がかりなの」ということもあります。

そんなとき、私は「大丈夫!私に任せてください!」と言ってあげられない自分に対し、悶々としてしまうのです。

なんだかね、自分の度量の狭さにがっかりしてしまうのです。

おばあちゃんの猫は、外飼いの猫。ときどき寒いときには家の中で寝るけれど、基本的には外飼いです。

だいたいは、窓辺の鉢置きの溝にはまって昼寝していますけれど、ほとんど外にいるのです。

外飼いの猫ちゃんだと、うちで引き取ってあげることができません。

うちは、猫ちゃんが入ってきたいときに勝手に入ってこれるような出入り口がないのです。窓も猫が開けられるスライド式ではなくて、縦にパカンと開ける重い窓だし。

何より、我が家には室内だけで暮らす猫が2匹います。外の猫ちゃんと接すると、病気や寄生虫のリスクが高まってしまう、という懸念もあります。

おばあちゃんに「何も心配しないで!我が家で猫ちゃんを育てますからね!」と言ってあげられない自分をとても情けなく思います....

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獣医さんで外猫を引き受ける方法を聞いてみた


犬の散歩の時に、おばあちゃんの様子を外からチェックしています。とても知的な表情で、窓辺で本や新聞を読んでいます。

つい先月、しばらく見かけなかった時があって、とても心配になりました。猫ちゃんだけが窓辺にポツンといたのです。

その時、100%外飼いならば、うちでも引き取れるかな?とふと思い浮かびました。

それで、獣医さんに行った時に看護婦さんに「外飼いの猫ちゃんをうちで引き取るうまい方法はありませんか?」と質問してみました。

すると、「カゴか何かに捕獲して、無理矢理に連れて行くなら可能かも」という答え。「だけど、外飼いだったらきっとすぐおばあちゃんの家に帰っちゃうと思いますよ」と。

「うちの庭ってタヌキも来るんですよね」と呟いてみたら、看護婦さんは「それだと外猫ちゃんのためにはよくないね」とおっしゃいました。

山と谷のあるこのあたりは、ペットの犬や猫で疥癬(かいせん)という皮膚疾患に罹患する子がけっこういるそうです。これは都会のペットたちにはあまりみられない皮膚病。タヌキが歩いた上を歩くだけで、タヌキから移ってしまうことが原因だそうです。

おばあちゃんちの猫は健康で毛艶も良いです。うちは山の中ですが、おばあちゃんちは平らなところだからタヌキがこないみたいです。

もし、うちの庭にきたら、タヌキと遭遇して喧嘩したりタヌキが歩いた上を歩いて疥癬が移ってしまったりするかもしれない、ということがわかりました。

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心うちがスッキリしないけれど

 
おばあちゃんは、歩くときに腰から「くの字」に曲がっています。地面を見ながら歩いている姿勢ですから、危なっかしいです。

だけどお話している限りでは、すごくお元気に見えます。言葉もしっかりしているし。病気もしてないんですって。

私が悶々とする必要などないのかもしれない。

だけど、おばあちゃんに「私に任せてください!心配しなくて大丈夫!」と、しっかり言ってあげることのできない自分が情けなくて... 

今日は、とりとめもない心うちを書いてみました。

お役に立てるようなことではなくて、ごめんなさ!でも、読んでくださってありがとうございました!

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