今日4月12日はキリちゃんの誕生日です!元気に19歳を迎えました。
歯はところどころ無いけれど、白毛が真っ白ピッカピカの現役女王さまです。
たまたま片付けものをしていたら、キリの昔の写真がたくさん出てきたのでスキャンしてjpgにしちゃいました。
今日はお誕生日だし、キリちゃんの子供の頃の写真をアップしてみたいと思います。キリちゃん誕生から現在までのヒストリーも。
ただの親バカ日誌になりますが、波乱万丈な猫の物語、よかったら見て下さいね。
キリは1992年にジョージア州アトランタ市のバックヘットという高級住宅街で生まれました。
6匹きょうだいでペットショップにいたそうです。
元々の飼い主さんはミポリンにそっくりの美人さん。飼い主とペットってなぜか似てしまうものですが、小さいころのキリは その女の子にそっくりなんですよね。
18歳だった元飼い主さんは、日本人留学生(私がオバ大生の時のクラスメートでした)。寂しさから猫を飼ってしまったみたい。
慣れない米国で勉強も忙しいのに、猫アレルギー が悪化してしまい、やむなくキリを手放すことになったのでした。
しかも「来週から夏休みで日本に里帰りするのに〜ど〜しよ〜」と言うので、うちで預かることに。
次の飼い主さんを探すポスター作りや問い合わせ窓口をかって出たものの、なぜかこの大きなエメラルドのような緑の瞳に魅了されてしまい、いつのまにかうちの子になっていました。
キリのこれまでの人生を思い返してみると、フツーの猫ちゃんでは体験できない様な、いろいろな出来事を体験し、エキサイティング (というか波瀾万丈!?)な人生であったと思います。
18歳の留学生のお家にはいつも友達がたむろしていて、キリをビニール袋に入れて遊んだり、かわいそうなことをされていたみたい。
ミポリン似の美人さん飼い主の元を離れ我が家に来て、美人系から、ひょうきん系に↓変わってしまったしね。
家に誰もいない時に、時々暖炉に入り込んでは真っ黒けになってた。懐かしい1歳のころの写真↓。
キリはこれまで合計で7回のお引っ越しをしました。(アメリカ国内で6回日本で1回)
初めての引っ越しの時はよくわからず、機体下の荷物部屋にのせられてしまった事もありました。(その時はもーボロボロで可愛そうした)
その後は、飛行機会社によってはキャビン内にのせてもらえると知り、 毎回ビジネスクラスで私のお膝の上にのって、6回飛行機でのお引っ越し をしました(ホントは座席の下だけど、いつもスチュワーデスさん達が目をつぶってくださって!)。
そのうち1度は、アメリカから日本へ国際線での長距離引っ越しです。ワンちゃんと違って、長時間フライトになるとトイレが大変。
洗面所に連れて行って猫用の持ち運び簡易トイレを出して時間をかけてさせました。
客室乗務員さんに「ねぇねぇ、トイレで何やってるの?ただ興味あるから聞いてるだけだよ、ぜんぜんOKだからね」と聞かれちゃいました。
機内で脱水症状にならないように、水をスポイトで飲ませていたけど、トイレのこともあって、なかなか兼ね合いが難しかったです。
キリの波乱万丈人生の中で、いちばん大変だった出来事は2001年。
9.11のニューヨークテロがあった日。
キリは、たった独りぼっちでニューヨーク市内の自宅でお留守番をしていたのです。
当日、私はシアトルに資格試験を受けに行っていて、NYの自宅にはいなかった。
同じ棟にいた友人に鍵を渡し、毎日おうちにキリの様子を見に来てもらい、夕方の餌やりを頼んでました。朝は、1F受付のコンシアージュの女性コーニーさんにチップを払い毎日面倒をみてもらっていました。
まさかこんな事件が起こるとは!本当に本当に怖かったと思います。
我が家の窓からちょうど世界貿易センターのツイン タワーが見えていました。地下鉄なら一回乗り継ぎをする距離。実際はこのくらい離れていますが、地形の関係ですぐそばにそびえたっていたのです。
帰宅したら2本のビルは跡形も無くなっているのに、くっきりと濃い灰色の煙だけが「ビルの形のまま」不気味にそこに残っていました。
ビルの形のままの黒っぽい煙は、何日間もそこにあり続けていました。
その不気味な映像が、脳裏に 焼き付いています。
爆発したとき、きっとものすごい大きな爆音がして、大きく地響きがしたと思います。当日ミッドタウンにいた友人は、戦車と戦闘機が街中を走って発砲しているような爆音だったから、「とうとう戦争が始まってしまった!」と思ったそうです。
そんな中、キリちゃんはひとりでお留守番してたんです。
気が動転しながら3/12の飛行機になんとか乗り込み帰宅。翌日からしばらく空港はシャットダウンしましたから、ぎりぎりセーフで間に合って、キリを抱きしめることができました。
帰宅したとき、キリはものすごく怒っていて、私と目を合わせてくれませんでした。呼んでも返事もしてくれなかった。
抱っこすると体をひねってそっぽを向いて、意地でも目を合わせようとしなかった。夜、一緒に寝るときまで、ずーっと怒ってました。
出かけてて帰宅するとニャーニャー文句を言われることはあったけど、後にも先にも、ここまで怒られたことはなかったです。
ほんとに申し訳なく可愛そうなことをしました。
だけど私は心配や不安や恐怖を乗り越えた先に、キリをぎゅっとハグすることができた。
でも、愛する人と二度とハグできなくなった方が大勢いた。悲しみや怒りや言葉に表せない想いが重なる忘れてはならない大惨事となりました。
キリちゃんは米国内を6回お引っ越しした後、2002年に日本に引っ越しました。
それまで一人っ子で悠々自適に過ごしていた10歳のキリちゃん。
お家に自転車泥棒やヘンなヒトが侵入しようとした形跡があったりした事件もあり、大家さんと相談して番犬を飼うことになりました。
キリちゃんの優雅な生活に、騒がしい兄弟の子犬が家族に加わりました。
子猫の頃からならまだしも、高齢になってから犬と暮らす様になったなんて、猫ちゃんの人生にとっては、けっこう衝撃的な出来事ですよね。
しかしその後も、さらにもう1匹メスのワン子が増えて、どんどん大家族 になっていきました。
でもキリちゃんは、しっかり女王の座は確保していますよ。
短足犬ダックスの兄弟は、はキリちゃんを恐れ敬い、尊敬しています。
ヒラリと高いところへジャンプする姿をみながら、憧れの眼差しでぽかーんと見ていたり、キリちゃんが前を通るとフセをして大人しく通り過ぎるのを待っていたりして。
兄弟犬の遊びがエキサイトし過ぎてうるさくなると、強め猫パンチでパコーンと頭を叩かれてしまいます。
彼らの上下関係?はなかなかおもしろいです。我が家を訪れた人達は、その様子を見て大笑いします。
2度目の日本国内お引っ越し後、さらに2匹の猫さんも加わり、現在キリ家には3ワンと3ニャンがおります。
でも、未だ女王として君臨してます!
食欲旺盛!!とっても元気!!白毛が真っ白に輝いています。
これまで19年間、病気らしい病気はしたことがありません。
何か悩み事や不快なことがあると、ちゃんと伝わるまで文句を言ったり強く主張します。
だからなのか、精神的に落ち込んでしまうこともなく、いつも凛としていますよぉ。
ただ、お歳をとってくるとなんだかんだ問題も出てきます。
先日、ホリスティック獣医師さんから、老猫のお食事や栄養素について、とても有用なアドバイスをいただきました。
今日はちょっと思い出話しで長くなってしまったので、またの機会に入手した情報をアップしたいと思います!
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