この次に引越しする場所を決めるにあたり、いろいろな場所で電磁波を計測しています。必要な方へ何かの参考になればと、体験や学んだことをシリーズで記事にしています。
我家の土地探し歴も早3年半になります。その間、いろいろな出来事がありましたので、地盤の堅さ柔かさ、地域の性質、湿度問題、東西南北の採光、建築素材、危険区域、地質、などについて学ぶことができました。
さらに、ランドスケープの美学、花壇と小径の奥行き、など芸術としての住まいと庭の関係についても勉強する機会に恵まれました。
専門家以外にも、不動産屋さん、建築業者さん、市役所の方、タクシーの運転手さん、様々なところから、学びのチャンスは沢山やってきます。
そして、ありがたい事に私の周囲には治療家の先生方がいますので、私が見落としてることについて沢山の指摘をいただいてきました。
電磁波に関しては、見ず知らずの方でも熱心に相談にのってくださった方がいらっしゃいました。
危険性をご存知になので、世の中に知識を広めたいという気持が大きいのだな、と感じ取れました。私は機械工学に弱いものですから、本当にためになりました。
まだまだ理解が足りないですが、こんな私が理解したことを簡単にシェアーさせていただきたいと思います。
実は、私の住む街の市役所には「電磁波対策委員会」があるんです。
これはなぜかというと、市内に背の高いビルやマンションがないので、必然的にフツーの土地に携帯アンテナが知らない間にたってしまい、後から市民が市役所に撤去を求める運動をする、ということが、わりと頻繁に起こるからみたいです。
ついこの間、気に入った土地の隣家にPHS電話基地局アンテナがたっていたことに気づきました。
携帯基地局アンテナだったら、即刻NG!となりますが、それとは違ってPHSの方は「弱電界」ですから、闇雲に怖がるのではなく、勉強のためにもきちんと計測してみようと思い実行しました。
まずは種類が違う電磁波を知ることから
電磁波とは、電気の影響が及ぶ範囲の『電界(電場)』と磁気の影響が及ぶ範囲の『磁界(磁場)』が相互に組み合わさって作用しながら、空間を流れる「波」のこと。
電磁波を計る時には必ず「電界」と「磁界」を計測する必要があります。
例えば、身近な例でいうと、電化製品をオンにしてない未使用時でも、コンセントにさしたままだと『電界』が発生しています。
電化製品がオンになっている使用時には、電気が流れるので『磁界』も発生して、電界〜磁界~電界~磁界~電界~磁界...と相互に組み合わさって流れます。
電磁波には、高い周波数と、低い周波数がありますので、これら両方を計らなくてはなりません。
周波数が違うのですから、これら(高周波と低周波)は同じ機械では計れません。
また、性質も違いますし、発生源も違います。
「高周波」は、直進する性質があり、そこにのせられる情報量が多いのでTV放送なども送ることができるそうです。
そして物質に当たると弱くなる性質があります。 だからスカイツリーは障害物にあたらず情報が送れるようにあんなに背が高いのですね。
「低周波」は多少の障害物は越えていきますし直進性が弱い特徴です。
「高周波」は、⇨
携帯電話、電話基地局アンテナ、TV放送などの通信、レダー、GPS、電子レンジ、デジタルコードレス電話機、無線LAN、ETC、地デジ、Wi-Fi、などから放射されている電磁波です。
「低周波」は、⇨
高圧送電線や、トランス(グレーの箱)のついた電柱、そして家電などから出ている電磁波です。
今回、計ったのは高周波
私が今回計測したかったのは、上の写真にあるPHS電話基地局アンテナから出てる電磁波でしたので「高周波計測器」を使って計測しました。
結果は、200μW/m2という数値でした。
この数値は割と高めなのですが、計測したのは更地です。つまり建物がまだ無いので「外」で計ったわけです。
高周波は、直進性が強いけれど、物質にあたると弱まる性質を持っていますから、その更地に家が建った後なら、壁によって1/5 から 1/20まで高周波の数値が弱まるのです。
(しかし、窓はダメです。高周波は窓からは入ってきます)
また、高周波の中にも「パルス波」と「非パルス波」があります。
特に「パルス波」は、人間の心臓の鼓動がそれと共鳴されてしまうので、人体に多大なる影響を与えてしまうそうです。
時々、敏感な方で「電磁波をあび過ぎると心拍音がバクバクなる」とおっしゃる方がいらっしゃいますね。
高周波を計測する時は、パルス波を計ることが必須です。
もともと地球は『シューマン共振波』という電磁波を持っていますが、そういった人類に必要な自然の電磁波でなく、人工的に作り出したパルス波は、人体への危険性が高いということです。
ICNIRPガイドラインのパルス波の説明は、以下になります。
🛎パルス変調マイクロ波は、連続波に比べてより生物学的応答を生じさせる(より人体への影響が強い)
🛎マイクロ波の可聴では、200MHzから6.5GHzの周波数のパルス変調電磁界を感じる。(トッートッー、ピチピチ、ポンポンなど)
🛎マイクロ波可聴を長時間曝露することはストレス、害になる
🛎目の網膜、角膜内皮、虹彩が低レベルのパルス変調マイクロ波の影響を受けやすい。
更地なら低周波を計らなくてはいけなかった
今回、計測された200μW/m2という数値については、専門家の方によって意見が違いますので、ここでは詳しいことは述べませんが、ブログ読者の皆様にお伝えしたいことは、私の見落とした事についてです。
すごく大切なことを見落としていました。
数値について相談したときに、専門家の方から受けたアドバイスは、
🤷♂️更地の電磁波を計りたいなら、
低周波を計らないとダメですよ!
そう助言をいただきました。
私はPHS電話基地局ばかりに気が行っていて、他の事が盲点になっていて、そのため「低周波測定器」で計ることを思いつきませんでした。
携帯やWi-Fiなどが出す高周波は、鉄筋とか壁で弱まったりしますし、最悪の場合は電磁波を緩和するヨーロッパの商品などを利用し、対応できるかもしれません。
でも、低周波は「ほとんどの物質を透過する」という性質を持っているのです。
だから、絶対に絶対に避けなくてはいけません。
低周波は距離が離れると急激に減衰するので、測定器で計り、距離をおいて避ければ良いだけです。(ただし、離れられない場合は対策がほぼ無いので致命的です)
ちなみに、高圧線の鉄塔からは300mほど離れていれば大丈夫との事ですが、ケースバイケースですので、やはり計った方が安心です。
計測器をお持ちでない場合でも、例えば家を探すときだけでもレンタルすることができるので、必ず計測してから住まいを決めるのが得策です。
電磁波の性質や特徴を知っておきましょう
例えば「光」が鏡によって反射する様に、「電波」は金属のものに反射します。
電波は、反射、屈折、干渉、回折する性質があるのです。
また、電波のエネルギーは『水』によって屈折したり減衰しますので、高周波は雨の時は遠くへ伝わりにくくなります。
電磁波は煙や空気のようなものではないので、その一帯に充満しているわけではありません。
アンテナから飛んでくる波ですから、方向があるわけです。ですので、まったく計測されない位置があったかと思うと、高い数値が出る場所もあります。
住まいを探している方など、以下のことを考慮しながら計測してみてください。
❶水分や水気を含んだ土地
飛んでる方向であっても、物質にあたったり、水分で弱まっているために飛んでるはずの場所にも計測されないことがあります。
実際に、裏の小山に高圧線の鉄塔が見えていても、水分を含んだ山と森があり、ある箇所では高い数値でも、まったく計測されない箇所もあったりします。
❷高低差で電磁波の値が違う
また、同じ敷地内でも、地上一階部と少し高めの二階ではまったく違う数値が出ます。
❸時間帯によって数値が変わる
それから、時間帯によっても高い数値が観測されたり、逆に何も出ない時間帯があったりしますので、これは注意が必要です。
多くの人が電気を使う時間、Wi-Fiを使う時間帯などがあります。
❹ハム通信用のアンテナに注意
周囲を見渡してみると、高圧線や携帯電話基地局アンテナや電柱に加えて、ハム通信の大きなアンテナが設置されている民家もあります。
これは探してみると結構見つかりますよ。海外との通信は夜中に行なうので、夜中になると目が覚めて不眠症になる被害を訴える近隣住民もいます。
それ以外にもさまざまな用途のアンテナがありますので、電磁波計測する時は、時間帯を変えて計ることが大切です。
家の周囲にそういった不安物があったとしても、闇雲に怖がるのではなく、きちんと計測することをお勧めします。
思い込みで恐ることは無駄なエネルギー浪費であり、マインドの健康に害を与える行為です。
例えば、寝る部屋を変えることで距離をおいたり、電磁波をシールドするなど工夫しながら、現代社会の便利な生活をエンジョイする事が大切だと思っています。
実際には電磁波がまったくきてないのに「うちの近くには鉄塔(や携帯基地局)があるから病気になる」と思い込んでる、その妄想の方が、よほど健康被害が大きいです。
(人の妄想力というか認知力はスゴい威力なのです!)
そして最後に
そんなこんなで、近頃はさまざまな場所を計測しているワタクシです。
あれ?まてよ? 外で土地の電磁波を一生懸命に計ってて、改めて気づいた。
それは、家の中の方がよほど危険がいっぱいあるってこと。私のiPhoneなんか、PHS携帯基地局アンテナの5倍も強い高周波出してるじゃーん!(←コレすごくないですか💦)
ということで、家の中の敵についてはまた改めて書きますね!
*iPhoneを電磁波計測器で測ってみた話⇨
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