大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

ガイガーカウンターの使い方と計測の注意点、地域による線量の違いについて

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ガイガーカウンターの使い方と、計測するときの注意点について、お話しします(一般人向け)。

それから、私自身と周囲の人たちのガイガーカウンターを使った体験談も記しておきますね。

特に、小さなお子様を外で遊ばせる親御さん、土いじりをする箇所、などで使うと良いのではと個人的には思っています。

私は福島から240kmと近い場所で暮らしているため、震災後は犬を散歩させる場所を計測してから決めています。

 

中国で線量を測ってみた美容師さんの体験談

 

先日、美容院でヘットスパをやってもらいました。

そのお店のマネージャーさんは、日本の美容技術を教えるために、中国へ行ってきたそうで、ガイガーカウンターで計測した体験など、いろいろとお話を聞かせてくださいました。

その方が登壇するセミナーは、中国人の平均給与の約2分の一くらいの高額受講費用がかかります。しかし、1回で300人くらいの参加者がいるのだそうです。

今はまだ日本より20年くらい美容技術が送れているそうですが、中国の美容師さんたちは勉強熱心なのですね。

そのマネージャーさんは、たいへん性能の良いガイガーカウンターを持っていきました。

お兄様が医師なので、患者さん達へ情報をお伝えするために普段使っておられるそうで、高性能のものを購入。それを借りて中国出張に持って行ったのです。

マネージャーさんは、普段からお兄さんのガイガーカウンターを借りて、いろいろな場所で測って、美容院のお客さんに情報提供しているそうで使い慣れています。お客さんの中には線量がわからず怖がっている方がいるから。

今回、マネージャーさんが訪れたのは、中国の浙江省東南部に位置する温州市というところです。そこでの計測によると...


「えっと、フツーに1マイクロシーベルトありましたよ。」


そう聞いてビックリしました。

1マイクロシーベルトといったら、日本のホットスポットどころじゃないですよ!

日によって違いますが、ホットスポットと言われる柏市や流山市では0.5〜0.6くらい。

「1」マイクロシーベルトって、福島県内のアノあたりと同等くらいの数値ではないでしょうか。

なんでも、温州は原発の風上に位置するみたいです。

あの国では漏洩事故とかがあっても、まったく表に出ないので漏れまくってるんじゃないの!?なんて笑い話をしていました。(笑い事じゃないですけどね)


「上海はそうでもなかったですよ。0.4とか0.6とかだから。」

 

おっと。そ、それは放射性物質が溜まるホットスポットと呼ばれている場所の数値と同じくらいですね。

チェルノブイリなら、住む事が禁止されている「放射能危険区域」に指定されるのは0.3以上だそうですが、上海はそれより高かったのですね。

これって、日本から放射性物質が飛んでいってるからなのでしょうか!?違いますよね?(←コメント欄に答えてくださった方がいますので最後に貼り付けますね)

 

国内での線量計測の体験談

 

これは別の方のお話です。

先日、沖縄へ旅行に行った方も、旅行にガイガーカウンタを持参したそうです。

 


「沖縄の線量は、0.02でしたよ!」


とおっしゃってました。
うらやましいです。

軽井沢に行かれた方は、高めだったと教えてくれました。

 


0.14〜0.17くらい線量があったよ

 

とのことです。長野県は比較的高めと聞いています。

放射性物質は植物に付着する傾向があるとどこかの論文で読んだのですが、私も体験からそうなんだろうなと思いました。

関東の森林などは、平地より線量が高い傾向にありました。

なんだか、植物たちに守られているような気持ち。ありがたいです。

*放射性物質をデトックスする⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

ガイガーカウンターで計測するときに考慮すべきこと

 

ところで、その地域が原発の影響で線量が高くなってるのかどうか?を見極めるには、バックグラウンドの数値と照らし合わせてみる必要があります。

これは、絶対に必要なことなのです。

バックグラウンド値というのは、宇宙線や自然環境における、その地域の元々の放射線量です。

地域によって、当然バックグラウンド放射線の値がちがいます。

 


現在、空気中の放射線量を測るときは、原発事故が起こる前過去の計測値を、バックグランド値にするということ。


ここ、非常に大事です!

日本国内の自然放射線量については、日本地質学会のHPをご覧ください。

バックグラウンド値を知らずに線量を測ると、正確なことを知ることができないので、必ず事前に調べてくださいね。

高すぎて闇雲に怖がるだけで、「なんの役にもたたない」ということになりかねません。

 

バックグラウンド値が高い地域はなぜそうなの?

 

例を挙げてみます。

「花崗岩」という天然の石にはウランが含まれています。その花崗岩は、関東よりも関西の方に多いそうです。

関東のバックグラウンドは「0.1マイクロシーベルト」以下です。

しかし「花崗岩」がある関西では、バックグラインド値が「0.2かそれ以上」のところが多いそうす。

関西は元々の自然放射線量が高いんですね。

先日、大阪でガイガーカウンターで線量を計っていた方が、「大阪もこんな高い!」と騒いでおられましたが、バックグラウンド値と比べるとそんなに大きくは変わっていないのかもしれません。

「花崗岩類からの放射線量」日本地質学会HP


その他、高知県の山の岩場でプラトニウム値が高い場所の話を聞いたことがありました。原発事故と関係がない地域でも、このような場所もありますので、必ずバックグラウンド値をお調べください。

ご家庭でガイガーカウンターを使うときの注意点

 

私の周囲ではガイガーカウンタを持つヒトが増えてきました。

ご家庭用であり、家族や自分の健康を守るために計測する目的でしたら、シンプルなもので充分役立つのではと思います。

「場所によって数値が違う」ということが目で見る数値でわかれば役立てることができます。

これから購入される方は、β線の測定ができるカウンターについては、よく調べてからの方がよいかもしれません。その理由は、

 


内部で電波ノイズを拾ってしまうので、線量の数値が高めに出てしまうから。

 

β線も検知できる機種の場合、地上1mよりも低いところ、特に地表すれすれで測定すると、間違った大きな数値(μSv/h)が出てしまうこともあるそうです。(私のはβ線を計測しないものです)

8月後半には、iPhoneやiPadに専用ケーブルで接続して使う外付け放射線測定センサiGAMMA(アイガンマ)が発売されるそうです。価格は1万9800円。

線量少なめの場所では計測に10分ほどかかることがあるみたいです。でも家庭用としてならコスト的にはまずまずです。

ガイガーカウンターを持ち歩き計測するときに守ること

 


ガイガーカウンターは、ビニール袋(小さいジップロックとか)に入れて持ち歩き、袋に入れたまま計りましょう。

 

ガイガーカウンターには検知する窓がついていますが、ここからホコリや土が入ってしまうと、正確な数値が計れなくなってしまうからです。

そして、その包んでいるビニールは時々交換します。

ビニールにもくるまず、地面に直置きして測るのはNGです!正確に測れない可能性があるからです。

ガイガーカウンターの使い方詳しい説明
(外部リンク)

*3.11をきっかけに人々の心理が露わに⇨

omichikahori.hatenablog.com

 

 

コメント欄より:

 

weebymamaさんより:

お久しぶりです。
中●はもれているのでなく核実験のせいではないかしら?

中●は1964年から1996年までに、ウイグル地区ロプノルの実験場で延べ46回の核爆発を行いました。広島核の1375発分に相当します。今も気楽に観光目的で入れる場所ではありません。

チェルノブイリ事故だって、広島核の500倍の威力。人が住めるようになるには後600年必要だと言われています。

桜蘭から半径300km圏内は危険なので近寄るべきではありません。そんな危険な地域なのに、何の報道も対策もせずに平気で多くの人が出入りしているのです…

中●は普段からプルトニウムの中で洋服を着ないで作業するわ、ケミカル製品も素手で作業するわの、とんでもない杜撰さです。

旧ソ連ですら、四国ほどの大きさの核実験場を冊で囲むなどして立ち入れないようにしていたのにです。

2年前にはこんなニュースも。

(ここから引用...)
中●が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で、同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射線障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が、札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。

被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある。「中国共産党が放置するシルクロード核ハザードの恐怖」と題する論文で明らかにした。

高田教授は2002年8月以降、中国の核実験に伴う影響を調査した。高田教授によると、中国の核実験は1996年までに爆発回数で46回。爆発威力や放射線量、気象データや人口密度などをもとに被害を推定した。

爆発では、楼蘭遺跡の近くで実施された3回のメガトン級の核爆発で高エネルギーのガンマ線やベータ線、アルファ線などを放射する「核の砂」が大量に発生した。

上空に舞い、風下に流れた「核の砂」は東京都の136倍に相当する広範囲に降り、その影響で周辺に居住するウイグル人らの急性死亡は19万人にのぼる。甚大な健康被害を伴う急性症は129万人のうち、死産や奇形などの胎児への影響が3万5000人以上、白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万3000人以上に達するという。中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人に対する十分な医療的なケアも施されておらず、129万人のうち多くが死亡したとみられる。

広島に投下された原爆被害の4倍を超える規模という。高田教授は「他の地域でこれまで起きた核災害の研究結果と現実の被害はほぼ合致している。今回もほぼ実態を反映していると考えており、人道的にもこれほどひどい例はない。

中●政府の情報の隠蔽(いんぺい)も加え国家犯罪にほかならない」と批判している。

また、1964年から1996年までの間に、シルクロードを訪問した日本人27万人の中には核爆発地点のごく近くや「核の砂」の汚染地域に足を踏み入れた恐れがあり、こうした日本人への影響調査が必要と指摘している。
(...引用ここまで)

汚染地区に元気に2度も私は行っています!
知らずに砂漠で寝ころんでいました・・・

 

 

返信:

weebymamaさん、貴重な情報をいただき、どうもありがとうございます!

中●核爆発の話しは誰もが知っていることだけど、いただいた情報の様に詳細な数値や情報を見ると、改めて恐ろしい国に恐ろしいものを持たせてしまった、と問題の深さ大きさをしみじみ感じます。

核爆発実験にしても、原子炉からの漏洩にしても、そのまま放射線量が溜まりやすい国土なのでしょうね。農薬もすごいし、化学薬品もすごいし、大丈夫なのか。

というか、地球は皆のものだぞー!

それにしても、weebymamaさん2回も行ってらっしゃるのですね。以前うかがった、あの不思議な少女と出逢った旅でしょうか。そのうえ、砂漠でリラックスしたんですね!(エメロンな感じが目に浮かんできました)





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