大道ブログ

気持ちいい心でいたい私のWell-Being日誌

慢性病専門医が腕をふるう個性的なレストランで料理とアートを味わう体験

ウィーン滞在中に、当社の生体化学の講義を担当する慢性病専門医のDr.マーゴット・ザイチェックが運営するレストランに連れて行ってもらいました。

お店のこと、お店の内部の様子などなどご紹介しますね。

お店の名前は「M77」と言います。レストランが所在するストリート名Marzstrasseの「M」と、自分の名前マーゴットの「M」。それに番地の77を加えた名前。

ブログのタイトルにあるように、マーゴットさんは現役の医師です。

当社セミナーご参加者やブログ読者様も、「え?マーゴット先生って、お医者さんじゃなかったっけ?」 というリアクションの方がほとんどではないかと思います。

そのあたりのことからお話ししていきましょう。

マーゴット先生とお料理

 

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マーゴット先生の笑顔いつもチャーミング


マーゴット先生は昔からお料理が大好きで、どんなに疲れて帰宅しても、お料理をすると元気になって気分まで晴れやかになってしまうのだと聞いていました。

日本に来日した時も、独自のレシピを考えながら日本食材を買いまくっていました。日本のデパート地下街はマーゴット先生にとっては宝の宝庫。デパ地下を探索するのが何よりの楽しみなんです。

シンプルにお料理が大好きという他に、慢性病専門医として長年開業してきて「健康維持には食事の質を考えることが最も大切」 だと痛感したことも、レストランを開くきっかけの一つとなった事でしょう。

「食の大切さ」をみんなに伝えたくて、スクール(大学院)で 特別講義として、「栄養学の知識プラス、ハーブや良質の食材を使った料理のクラス」を定期的に教えていらっしゃったそうです。

そのクラス内容を聞いて、なんと魅力的な!参加してみたい!と思っていたほどです。

まず参加者と一緒に、自然がいっぱいの公園へ出かけていきます。「犬は立ち入り禁止」の広々とした公園です(ウィーン市内には犬OKの公園もたくさんあります)。

その公園で、食べられるハーブを何種類も摘んでからクラス会場に持ち帰る。摘んできたハーブをを調理して、皆で食べる。

フィシオエナジェティック(補填医療)では、フィトセラピー(植物療法)を用いることがあり、講座の中でもハーブやスパイスが食養生として紹介されることもあります。

マーゴット先生の料理のクラスでもハーブやスパイスがふんだんに使われていますが、生のハーブを使うのですね。しかも、沢山生えている植物の中で、どれがハーブなのか?食べられるのか?を生徒達が認識できるようにもなる。

料理クラスは、ハーブを摘みにいける季節「春」になると開催されるそうです。

 

レストラン自体が歴史的建造物

 

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シンプルなテーブルが食事とアートを引き立てる


マーゴット先生のお店「M77」には、もう1つ大切なコンセプトがあります。それは芸術クリエーティビティーです。

この店舗は歴史的な建造物。

この美しい建物にあうようにアンティークのテーブルや椅子を揃えた。中でも椅子は1つ1つ違うもので、統一性があるものを選んだそうです。1つ1つ違う椅子であるところにこだわりがあるとおっしゃっていました。

 

食べる・芸術・料理する、が三大コンセプト

 

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アートな店内


店の壁には「当レストランのコンセプト」が掲げられています。

そこに書かれているように、このレストランは一般的な飲食店では なく、コンセプトがはっきりしています。

 

Eat(食べる)


Art(芸術)


Cook(料理)

 

 

食べる&芸術&料理、この3つが融合されて創られる全てが、マーゴット先生による作品なのです。お店のすべてがマーゴット先生の表現されたクリエーティビティーの形。

👉手作りの『本当に美味しいもの』を食べて

👉アートギャラリーに展示した『芸術』を楽しみ

👉創造的なレシピをもとに『料理教室』を体験

このような明白なフィロソフィーを持ったレストランなのです。

 

完全オーダーメイドで完全予約制

 

あらかじめ予約をしなければ、このレストランで食事をする ことができません。

予約した時にお客さんの希望や好み、好き嫌いなどをインタビューして、その情報を元に何日もかけてコースメニューを創ってゆくそうです。

予約したお客様にとってのオーダーメイドのコース料理なのです。

コース料理の内容が決まったら、そのためだけに買い付けに出かけ、調理の下準備をはじめる。そして数日後にお客様をお迎えし本番となるわけです。

大抵の場合、同じメニューになることはないそうです。

お客さまとお話すると、次々にメニューが思い浮かんでくるので、 書き留めておかないと忘れてしまうほど。マーゴット先生がおっしゃっていました。

好きなことに関しては、次々とクリエーティビティーが湧き出てきちゃうのですよね。

 

1人でクリエートしたい

 

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コンテンポラリーアート


本当に美味しい食事というものを味わって体験してもらいたい」 という目的があるので、他のコックさんを雇う気はないそうです。

もちろん、下ごしらえは別です。野菜の皮むき などの下ごしらえや、お皿の後片付けは手伝ってもらってる。

でもその他は、 全部1人で取り仕切っていると。

世の中に求められる医療界のリーダーでもある多忙なDr.マーゴット・ザイチェックが、ここまで細やかにお客さんのために時間を割いて当日を迎えているとは!

お客さん達は想像できているのかしら。きっと舌から皮膚から空間から、伝わってくるものがあるでしょう。

 

アートの展示は毎月かわる

 

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今月の展示アート


お店のコンセプトの一つ「アート」。月ごとに違うアーティストの作品がギャラリーに飾られます。

今月は、Ursula Drazlerさんの作品でした。布に墨絵のように絵が描かれたコンテンポラリーアートです。

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缶のキャップが利用されたアート


こちら↑は、缶ジュースや缶詰のふたを利用した、面白いアートです。

左が男の子、右が女の子。作品には名前がそれぞれついていました。

実はこれ、私がとっても気に入ってしまったので、一つお土産にくれました。

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布に描かれた絵画も


このレストランは、多くて月に10組ほどしか受付できません。それに加えてたまに3週間ほど休暇だったりすることもあります。

体験できたら幸運です。

「食」と「芸術」が癒合し、身体のウェルネスとブレンド されたこの空間は、愛とこだわりのあるとても貴重な場所です。

 

食と料理のセミナーを開催する

 

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スパイスやハーブを潰す石臼


最初の方でお店したような感じで、お店の中の机と椅子が団体用に並べてありました。これは前夜、人が集まってイベントが行われたから。

イタリアからオリーブオイル生産者の方が来訪されて、マーゴット先生とのコラボ講座で、「オリーブオイルを使った 料理セミナー」が開催されていたからだそうです。

レジュメを見せてもらったら、「オリーブオイルのアイスクリーム」なんてレシピもあって、美味しくて好評だったそうです。もちろん全てマーゴット先生のレシピです!
 
こんな風に、本当に美味しいお食事を食べながら、芸術を鑑賞して もらい、料理のセミナーで料理の楽しさも伝える。

これらのコンセプト全てがマーゴット先生の源から湧き出てくるもの。お店に立っているだけで心地よくそれが感じられました。

マーゴット先生自身も、コンテンポラリーな絵画を書くアーティストでもあるのです。いつかは自分の作品も展示できたらいいなーという夢があるそうです。

 

マーゴットは、いつでも輝いているよ

 

 

これは、マーゴット先生のご主人さま談。

やりたいことがあったら、何歳でもどんな状況でも やっちゃう!たのしんじゃう!こだわって自分の想いを表現する!

そんなふうに「生きる見本」のようなチャーミングな女性です。

 

M77 所在地

Marzstrasse 77  1150 Wien
予約: +43-699-190-150-02
オーストリアのウィーン市内です

 

(追記:2018閉店しました)

 

 


旅の全行程】
*時系列におまとめしてそれぞれの記事に飛べるようリンクを付けました。

お仕事がらみでオーストリアを訪れました。

まず飛行機でチェコにIN。首都プラハでは元修道院だった歴史ある建物を修繕してホテルとして使っている所に宿泊しました。素晴らしきエネルギーに溢れたアンティーク鑑賞としての価値も高い場所で大満足です。

プラハの街を巡ってみて、お気に入りの街の一つになりました。プラハ城を見ながらブラブラお散歩。古いお茶カフェや絵本屋さんがあり、ずっと滞在したくなったほど。

プラハで出会ったワンちゃんと石畳の写真シェアします。

プラハからバスで行くオプショナルツアーに参加し、チェスキー・クルムロフという小さな街を散策。そこでは貴族のお城も見れました。

その後、車窓から一面まっキイロの美しい菜の花畑を眺めながらウィーンへ入りました。

ウィーンでは今回のメインイベントである大きな記念式典に出席したり、オステオパシー大学院を訪問し、フィシオエナジェティック自然療法の講義を受けたりと、楽しい時間を過ごせました。さらに仲間の素晴らしいレストランを訪問(現在は閉店)。

合間をぬってササッとセグウェイに乗って市内観光。コレめっちゃ楽しいです。ヴァッハウ渓谷のクルージングにも参加できました。渓谷の合間をぬっていくと川岸の左右に現れる美しいお城やお屋敷が美しかった。

もちろん、ウィーンでもお散歩中のワンコたちを撮影。

最終日はウィーン市内にある大きな市場を探索したり、小さなスーベニアショップで素敵な食器に出会い、スープ皿と大皿とマグカップを購入。プラハでもティーセットを買っていたため飛行機は超過料金かかっちゃいました。